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アラフィフの私と年の差育児

受験生の娘と7歳の息子との育児や毎日の生活で感じたことを綴ります

奇跡

2011-03-25 14:28:33 | Weblog
大震災から二週間。

時間が経つほどに今こうして生きていられることが奇跡のように思えてくる。

地震当日、部屋の中にいてリビングと洋室のドアの境目に

娘を抱っこしながら座り込んでいた。

後から、部屋を見回してみると、そこのあたり以外はほとんど物が落ち、

どこにいても恐らく落下物に当たっていたと思う。

また、トイレに入っていたら、倒れた棚が引っかかり、

外に出ることすら出来なかったはずだ。

そんなことを考え出すとキリがない。

無傷だったこと、外に出られたこと、娘と2人でいたこと、

そして、今私の実家にいて暮らしていること…すべてが奇跡のように思える。



夫の実家がある気仙沼の方にも電気が復旧したということで、

お義母さんと電話で話すことができた。

夫の両親もまた奇跡的に助かった。

お義母さんと弟が家の二階に避難していた。

津波が来て、一階がだるま落としのように、どこかへ飛んで行ったという。

そして二階が波に乗って流されたのだそうだ。

引き波が来て、衝撃とともに止まったとのこと。

ベッドに何とか荷物を乗せて、一晩過ごしたということだった。

お義父さんは家に帰ってくる途中で、たまたま海の方を見たら、

壁になって向かってくる波を見て、慌ててUターンして丘の方へ向かったとのこと。

流される家を見て、お義母さんが波にのまれたな、と思ったらしい。

そして、次の日。

水が引けたのを確認してお義父さんが家の方へ様子を見に来て、

お互いに生きていることを確認し合ったとのこと。

その時、お義母さんは「あ、私たちは大丈夫だ。やって行ける」と思ったらしい。

元々たくましいお義母さんだけれど、さらに磨きがかかったよう。


私たちはこの地震で助かった身。

この地震で亡くなられた多くの命を無駄にしないためにも、

今ここに生きているという奇跡を大切に生きて行こうと思う。