銀色の「カラシニコフ」
5月某日・・・
以前から違和感と不信感を持っていたPENTAX K-3markⅢ(以下、サンサン)を手放しました。
ピントが合わないのです。
例えば、手前に草、奥に木、その奥に動物という構図の場合、「てきめん」に合いません。
いえ、PENTAXのカメラ全体に言えるのですが、
1 ピントが甘い
2 AFが遅い
3 連射が遅く、動くものが苦手
お気に入りのKPも同様なのですが、満を持して発表されたサンサンはその辺が克服されて、戦力的に他社に負けず劣らずのものに仕上がった・・・
と思っていたのです。
だが、しかし!!
2回目のファームアップを行った後頃から、ピントに違和感を感じ始めます。
さらにレンズによってもバラツキがあり、55-300mmPLMは症状が軽いですが、ときわのメインレンズDA☆70-250mmは、正直、酷いものです。
はじめは愛着を持って接していましたが、次第にイラつきに変わり、ついには売却へと至った訳です。
もう一つ
どうしても我慢できない、会社の方針があります。
PENTAXはリコーイメージング(株)の1ブランドなのですが、なんせ小さな会社で資金力はありません。
「これからはミラーレスだぜ!!」という時代の流れに乗れないのです。
はっきり言うと開発資金がないのです。
それを「一眼一筋」と呼ぶのは、まあ許しましょう。
気に入らないのは製品発表後、しばらくして「特別色」を追加することです。
これは、消費者ニーズの多様性でも何でもありません。
「『Limited』と名付けて新色だしたら、コアなファンが300人ほど買うやろ。」的な、思惑が見え見えです。
そんなヒマ有るなら製品の更新しろよ・・・
と、思っているわけですよ。
今や時代は、ミラーレスです。
使い勝手がいいとはいえ、レフ機は所詮、時代遅れです。
しかし、PENTAX勢にいる限り、完全に近代兵器の波には乗れません。
何年か前、K-1markⅡのシルバーエディションが発表されたとき、知り合いのCの使い手、Sの使い手の方から言われた言葉が忘れられません。
PENTAX・・・
今度は銀色の「カラシニコフ」を発表しやがった。
と、言われた事があります。
まったくその通りなのです。
そんな訳で、サンサンの抜けた穴を他社ミラーレスで埋めることとします。
費用は、当面25万円です。
概ねKマウントのカメラ&レンズの下取り売却益、そして残りはニコニコローンで補います。
でだ・・・
どこのメーカーにするか・・・
順当にシェアーを考えれば、
1 ソニー(32.0%)
2 キャノン(28.2%)
3 OMデジタルソリューソンズ(旧オリンパス)(12.7%)
となっています。
後はニコン、フジフイルム、パナソニック 等々・・・
で、考えたのが
ソニーとキャノンは、なんかイヤ・・・
明確に嫌う理由はないんですよ、別に。
ただ、なんかイヤ・・・
となるとニコンか・・・
でもニコンもカメラ撤退の噂もあるし、もしかしたらPENTAXと同じ運命をたどるかもという懸念があります。
パナソニックは「マイクロフォーサーズ」という規格のセンサーを使っており、ちょっと一癖ある感じです。
とりあえず、一通り触ってみるか・・・
ということで、あちこちのカメラや、量販店に行くたびに展示品を触りまくります。
そしてこれならイケる!!
と決定したのが。
FUJIFILM X-S10
フジのAPS-C機です。
防塵防滴機能はないのですが、後は上位機種と同じぐらいの性能です。
何より気に入ったのは、青と緑の発色が好みだということです。
上位機種のX-T4とも悩んだのですが、グリップのないクラシカルな形状が災いとなり、望遠レンズをつけると、指が引っ掛からないのでその下のX-S10とします。
ちなみに最上位機種のX-H2Sというのが発表されていますが、こいつは本体だけで32万円ほどするようです。
2,3年後に、価格が落ち着いたころを見計らい追加購入し、完全マウント移行を図る・・・
と、いうのも一つの道です。
ですが実際は「星を撮る」楽しみがあるので、KP J-limは手放せません。
ええっ、
「風景等の動かない物」
「暗いところ」
「星景」
は、PENTAXしか勝たんのです。