〈別 名〉「アララギ」「オンコ」「トガ」「笏の木(しゃくのき)」
〈花言葉〉「高尚」「悲しみ」「残念」「悲哀」「慰め」
〈季 語〉「一位の花」は晩春。「いちいの花」「あららぎ」「おんこ」
「一位の実」は秋。
*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*
イチイ(一位、櫟、学名:Taxus cuspidata)
イチイ科イチイ属の植物。
またはイチイ属の植物の総称。
常緑針葉樹。
北海道や北東北の方言ではオンコと呼ばれる。
同属にヨーロッパイチイ T. baccata がある。
属の学名 Taxus はヨーロッパイチイのギリシャ語名 taxos から、
種小名 cuspidata は「急に尖った」の意味。
・西洋では、墓地に植える木・弓矢の材料として使われております。
悲観的な意味の花言葉は、西洋におけるこの木の役割から
来ております。
・日本では、高官の持つ「笏(しゃく)」の材料となることから
「一位」の名がついたとされております。
・針葉樹。寒さに強く、北海道でも育ちます。
・葉っぱは、とがるが先端は柔らかい。
葉っぱは、左右に並ぶことが多い。
・材は良質で建築材、鉛筆、細工物等に使われております。
・実は9~10月頃に赤くなります。
赤い皮と身のところは甘いが、中の黒い種子は有毒。
・昔、貴族の持つ「笏(しゃく)」を
飛騨の位山(くらいやま)にあるこの木で作り、
朝廷から官位の「一位」を賜ったことから
「一位」の名になまりした。
また上記から、「笏の木(しゃくのき)」の
別名もあります。
・岐阜県の県の木(一位)
分布
・中国東北部、朝鮮半島、ロシア沿海地方、千島列島、
サハリン島に分布します。
・日本では北海道から九州にかけて山地に自生し、
特に東北地方から北海道までの寒冷地帯に群生しております。
庭木としては、沖縄県を除いた日本全国で一般的に見られます。
特徴
雌雄異株で、高さ20mほどの高木になるが成長は遅い。
樹型は円錐形になります。
幹の直径は50-100cmほどになり、樹皮には縦に割れ目が走ります。
葉は濃緑色で、線形をし、先端は尖っているが柔らかく
触ってもそれほど痛くありません。
枝に2列に並び、先端では螺旋状につきます。
4月ごろ小形の花をつけ、初秋に赤い実をつけます。
種子は球形で、杯状で赤い多汁質の仮種皮の内側におさまっております。
外から見れば、赤い湯飲みの中に丸い種が入っているような感じです。
変種、品種
イチイの変種、品種などとして下記のものがあります。
Taxus cuspidata イチイ
ver. cuspidata f. luteobaccata キミノオンコ
ver. nana キャラボク 'Aurescens' オウゴンキャラ
キャラボク
イチイの変種であるキャラボク(伽羅木)
Taxus cuspidata var. nana は、
常緑低木で高さは0.5?2m、幹は直立せずに斜に立ちます。
根元から多くの枝が分かれて横に大きく広がります。
雌雄異株で、花は春(3?5月)に咲き、
雌木は秋(9?10月)になると赤い実をつけ、味はわずかに甘い。
本州の日本海側の秋田県真昼岳?鳥取県伯耆大山の高山など
多雪地帯に自生致します。
鳥取県伯耆大山の8合目近辺にあるキャラボクの群生地は
天然記念物のダイセンキャラボクとして知られております。
また朝鮮半島にも分布します。
名の由来
キャラボクの材が、香木のキャラ(伽羅)に似ているためですが、
全くの別種です。
キャラボクと通常のイチイを比べた場合。
全体的にはイチイの方が葉が明らかに大きい。
イチイとの最大の違いは、イチイのように葉が2列に並ばず、
不規則に螺旋状に並ぶ点にあります。
ただし、イチイも側枝以外では螺旋状につきますので注意が必要です。
植木
耐陰性、耐寒性があり刈り込みにもよく耐えるため、日本では
中部地方以北の地域で庭木や生垣に利用されます。
東北北部と北海道ではサカキ、ヒサカキを産しなかったため、
サカキ、ヒサカキの代わりに玉串など神事に用いられ、
神社の境内に植えらております。
木材
木材としては年輪の幅が狭く緻密で狂いが生じにくく加工しやすい、
光沢があって美しいという特徴をもっております。
工芸品や机の天板、天井板、鉛筆材として用いられ、
岐阜県飛騨地方の一位一刀彫が知られております。
和名の由来
古代日本(一説には仁徳天皇の時代)では
高官の用いる笏を造るのにこの木が使われました。
和名のイチイ(一位)はこれに由来するという説もあります。
心材が赤いため、赤色の染料にも用いられます。
果実
果実は甘く、そのまま食用にしたり、焼酎漬けにして果実酒が作られます。
しかし種子には有毒アルカロイドのタキシン (taxine) が含まれており、
種子を誤って飲み込むと中毒を起こし、量によってはけいれんを起こし、
呼吸困難で死亡することがあるため注意が必要です。
イチイのタキシンは果肉を除く葉や植物全体に含まれます。
葉
葉はかつて糖尿病の民間薬としての利用例がありますが、
薬効についての根拠はなく、種子と同様有毒であるために
絶対に服用してはなりません。
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ウィキペディアより
「おんこ」とは・・・
(アイヌ語から) 〔植〕東北地方でイチイ(一位)のこと。広辞苑 第5版
〔植〕東北地方でイチイ(一位)のこと。広辞苑 第6版
〈花言葉〉「高尚」「悲しみ」「残念」「悲哀」「慰め」
〈季 語〉「一位の花」は晩春。「いちいの花」「あららぎ」「おんこ」
「一位の実」は秋。
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イチイ(一位、櫟、学名:Taxus cuspidata)
イチイ科イチイ属の植物。
またはイチイ属の植物の総称。
常緑針葉樹。
北海道や北東北の方言ではオンコと呼ばれる。
同属にヨーロッパイチイ T. baccata がある。
属の学名 Taxus はヨーロッパイチイのギリシャ語名 taxos から、
種小名 cuspidata は「急に尖った」の意味。
・西洋では、墓地に植える木・弓矢の材料として使われております。
悲観的な意味の花言葉は、西洋におけるこの木の役割から
来ております。
・日本では、高官の持つ「笏(しゃく)」の材料となることから
「一位」の名がついたとされております。
・針葉樹。寒さに強く、北海道でも育ちます。
・葉っぱは、とがるが先端は柔らかい。
葉っぱは、左右に並ぶことが多い。
・材は良質で建築材、鉛筆、細工物等に使われております。
・実は9~10月頃に赤くなります。
赤い皮と身のところは甘いが、中の黒い種子は有毒。
・昔、貴族の持つ「笏(しゃく)」を
飛騨の位山(くらいやま)にあるこの木で作り、
朝廷から官位の「一位」を賜ったことから
「一位」の名になまりした。
また上記から、「笏の木(しゃくのき)」の
別名もあります。
・岐阜県の県の木(一位)
分布
・中国東北部、朝鮮半島、ロシア沿海地方、千島列島、
サハリン島に分布します。
・日本では北海道から九州にかけて山地に自生し、
特に東北地方から北海道までの寒冷地帯に群生しております。
庭木としては、沖縄県を除いた日本全国で一般的に見られます。
特徴
雌雄異株で、高さ20mほどの高木になるが成長は遅い。
樹型は円錐形になります。
幹の直径は50-100cmほどになり、樹皮には縦に割れ目が走ります。
葉は濃緑色で、線形をし、先端は尖っているが柔らかく
触ってもそれほど痛くありません。
枝に2列に並び、先端では螺旋状につきます。
4月ごろ小形の花をつけ、初秋に赤い実をつけます。
種子は球形で、杯状で赤い多汁質の仮種皮の内側におさまっております。
外から見れば、赤い湯飲みの中に丸い種が入っているような感じです。
変種、品種
イチイの変種、品種などとして下記のものがあります。
Taxus cuspidata イチイ
ver. cuspidata f. luteobaccata キミノオンコ
ver. nana キャラボク 'Aurescens' オウゴンキャラ
キャラボク
イチイの変種であるキャラボク(伽羅木)
Taxus cuspidata var. nana は、
常緑低木で高さは0.5?2m、幹は直立せずに斜に立ちます。
根元から多くの枝が分かれて横に大きく広がります。
雌雄異株で、花は春(3?5月)に咲き、
雌木は秋(9?10月)になると赤い実をつけ、味はわずかに甘い。
本州の日本海側の秋田県真昼岳?鳥取県伯耆大山の高山など
多雪地帯に自生致します。
鳥取県伯耆大山の8合目近辺にあるキャラボクの群生地は
天然記念物のダイセンキャラボクとして知られております。
また朝鮮半島にも分布します。
名の由来
キャラボクの材が、香木のキャラ(伽羅)に似ているためですが、
全くの別種です。
キャラボクと通常のイチイを比べた場合。
全体的にはイチイの方が葉が明らかに大きい。
イチイとの最大の違いは、イチイのように葉が2列に並ばず、
不規則に螺旋状に並ぶ点にあります。
ただし、イチイも側枝以外では螺旋状につきますので注意が必要です。
植木
耐陰性、耐寒性があり刈り込みにもよく耐えるため、日本では
中部地方以北の地域で庭木や生垣に利用されます。
東北北部と北海道ではサカキ、ヒサカキを産しなかったため、
サカキ、ヒサカキの代わりに玉串など神事に用いられ、
神社の境内に植えらております。
木材
木材としては年輪の幅が狭く緻密で狂いが生じにくく加工しやすい、
光沢があって美しいという特徴をもっております。
工芸品や机の天板、天井板、鉛筆材として用いられ、
岐阜県飛騨地方の一位一刀彫が知られております。
和名の由来
古代日本(一説には仁徳天皇の時代)では
高官の用いる笏を造るのにこの木が使われました。
和名のイチイ(一位)はこれに由来するという説もあります。
心材が赤いため、赤色の染料にも用いられます。
果実
果実は甘く、そのまま食用にしたり、焼酎漬けにして果実酒が作られます。
しかし種子には有毒アルカロイドのタキシン (taxine) が含まれており、
種子を誤って飲み込むと中毒を起こし、量によってはけいれんを起こし、
呼吸困難で死亡することがあるため注意が必要です。
イチイのタキシンは果肉を除く葉や植物全体に含まれます。
葉
葉はかつて糖尿病の民間薬としての利用例がありますが、
薬効についての根拠はなく、種子と同様有毒であるために
絶対に服用してはなりません。
*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*
ウィキペディアより
「おんこ」とは・・・
(アイヌ語から) 〔植〕東北地方でイチイ(一位)のこと。広辞苑 第5版
〔植〕東北地方でイチイ(一位)のこと。広辞苑 第6版
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