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南天

2014年07月03日 21時49分44秒 | 花の神話と伝説
別 名  「南天竹ナンテンチク」「南天燭ナンテンショク」
     (Nandina, Heavenly bamboo)




花言葉 「幸せ」「機知に富む」「福をなす」「良い家庭」
    「私の愛は増すばかり」「よき家庭(赤実)」」
    「深すぎる愛」「つのる愛(白実)」
南天の花
季 語 「仲夏」
    花南天
南天の実
季 語 「三冬」
     実南天/白南天

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中部より南の本州、四国、九州の山地に自生し、庭木として植え
られる。六月、茎の頂に小さな六弁花を多数つける。
冬の季語の実の鮮やかさと対照的に、花は地味で目立たちません。
一片ずつはらりと散りゆく風情は奥ゆかしい。
南天の実になる花と思はれず  正岡子規 「季語別子規俳句集」
初夏の頃白い小花を穂状につけるが、これが小粒の球形の実になります。
枝先に群がった実は晩秋から初冬に真っ赤に色づく。
「難を転ずる」に通じることから、鬼門や水周りに植えたり、縁起物と
して正月飾や祝い事に用いられます。
南天や秋をかまゆる小倉山 其角 「焦尾琴」
日当りや南天の実のかん袋- 一茶 「八番日記」


ナンテンは日本、中国、インド原産の常緑低木です。
暖地の野山に自生する高さ2mほどの植物です。
5~6月ころ大形の花序を出して白い花を穂状に咲かせ、
黄色の雄しべが目立ちます。
葉は長さ90cmで先は尖って表面はやや光沢があり、
秋には美しく紅葉します。

果実は6~7mmの球形、最初は緑色から晩秋には鮮赤色に熟し、
花よりもこの実が賞美されます。
観賞期は11月~翌1月頃です。
ナンテンは園芸品種も多く、葉が紅葉せず白色の果実が成る「シロミノナンテン」、鮮紅色の葉をもつ「オタフクナンテン」、果実が淡紫色の「フジナンテン」などがあります。

また南天の実には「南天実(ナンテンジツ)」という咳止めの薬としてもよく知られ、葉には悪酔いや乗り物酔い、口内炎や湿疹あせもなどにも効果もあるとされています。ナンテンは「難を転ずる」として、正月の生け花やお赤飯などの上に葉を添え、毒消しがわりに縁起物の植物として昔から珍重されてきました。

和名は「ナンテン(南天)」で、中国名の南天竹、または南天燭、南天竺に由来し、南天を音読みしたといわれます。
属名の「nandina(ナンディナ)」は日本語の「ナンテン」の意とされ、和名からの命名とされます。
英名は「nandina(ナンディナ)、heavenly bamboo(ヘブンリィ バンブー)」です。

ナンテン(南天、学名:Nandina domestica)は、メギ科ナンテン属の常緑低木。
和名の由来は、漢名の「南天燭」の略。
特徴
高さは2m位、高いもので4~5mほど。
幹の先端にだけ葉が集まって付く独特の姿をしております。
葉は互生し、三回羽状複葉で、小葉は広披針形で先端が少し突きだし、革質で深い緑色、ややつやがあります。
先端の葉の間から、花序を上に伸ばし、初夏に白い花が咲き、晩秋から初冬にかけて赤色(まれに白色)の小球形の果実をつけます。
分布・生育地
中国原産。日本では西日本、四国、九州に自生しておりますが、古くに渡来した栽培種が野生化したものだとされております。
山口県萩市川上の「川上のユズおよびナンテン自生地」は、国の天然記念物(1941年指定)。
栽培
庭木として植えられることが多い。
音が「難を転ずる」に通ずることから、縁起の良い木とされ、鬼門または裏鬼門に植えると良いなどという俗信があります。
福寿草とセットで、「災い転じて福となす」ともいわれております。

江戸時代に様々な葉変わり品種が選び出され、さかんに栽培されました。
古典園芸植物として現在もその一部が保存栽培されております。
錦糸南天等とよばれております。
園芸種のオタフクナンテンは葉が紅葉しやすく真夏でも赤い葉を付けます。
実がつかないのが特徴で、高さも50cm程度しか伸びないので、下草などと一緒に庭園によく使用されております。
葉がやや円形なので別名オカメナンテンとも呼ばれます。

稀に太く育ったものは、幹を床柱として使うことがあり、鹿苑寺(金閣寺)の茶室、柴又帝釈天の大客殿などで見られます。

薬用など
葉は、南天葉(なんてんよう)という生薬で、健胃、解熱、鎮咳などの作用があります。
葉に含まれるシアン化水素は猛毒ですが、含有量はわずかであるために危険性は殆どなく、逆に食品の防腐に役立ちます。このため、彩りも兼ねて弁当などに入れます。もっとも、これは薬用でなく、食あたりの「難を転ずる」というまじないの意味との説もあります。

南天実に含まれる成分としては、アルカロイドであるイソコリジン、ドメスチン(domesticine)、プロトピン(英語版)、ナンテニン(nantenine:o- methyldomesticine)、ナンジニン(nandinine)、メチルドメスチン、配糖体のナンジノシド(nandinoside)などの他、リノリン酸、オレイン酸が知られております。鎮咳作用をもつドメスチンは、多量に摂取すると知覚や運動神経の麻痺を引き起こすため、素人が安易に試すのは危険です。また、近年の研究でナンテニンに気管平滑筋を弛緩させる作用があることが分かっております。また、ナンジノシドは抗アレルギー作用を持ち、これを元にして人工的に合成されたトラニラストが抗アレルギー薬及びケロイドの治療薬として実用化されております。
毒成分 ナンテニン、ナンジニン、メチルドメスチシン、プロトピン、イソコリジン、ドメスチシン、リノリン酸、オレイン酸
毒部位 全株、葉、樹皮、実、新芽
毒症状 痙攣、神経麻痺、呼吸麻痺

文化
活け花などでは、ナンテンの実は長持ちし最後まで枝に残っております。
このことから一部地方では、酒席に最後まで残って飲み続け、
なかなか席を立とうとしない人々のことを「ナンテン組」といいます。
1962年(昭和37年)2月20日発売の6円普通切手の意匠になりました。

《基本情報まとめ》
・目木(めぎ)科。
・学名
  Nandina domestica
   Nandina : ナンテン属
   domestica :国内の、その土地産の
 Nandina(ナンディナ)は、日本語の「ナンテン」が語源。
 ・開花時期は、 6/15 ~ 7/10頃。
・中国原産。
・花は比較的地味な白い花。
 真ん中は黄色。
・秋に赤い実をつける。
 鳥が食べない限り冬中見ることができます。 
  (鳥の大好物のようです)
 実を乾燥させたものには「せき」止めの効き目があります
   → のどあめがあります。
 また、葉には「ナンジニン」という成分を含み、
 殺菌効果があります。
・福寿草の花と南天の実とセットで「難を転じて福となす」という
 縁起物の飾り付けがされることがあります。
 (特にお正月に多い)。
 また、無病息災を願う、「南天の箸(はし)」というのもあります。
 防火・厄除けとして庭先や鬼門にも植えられます。
・京都の金閣寺の床柱は、南天の材を使っていることで知られております。  

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