blooming cafe

「毎日心も体も元気でナチュラル」をモットーに、日々の暮らしのあれこれを、気の向くままに書き綴った日記です

自家製大豆もやしのスープと、カレー風味のコーン納豆パンケーキ

2007-03-07 | お料理・食事
 今朝、「今日は夜に聞きたい講演があって、帰りが遅くなるから夕食は外で食べる」と言って出かけていったエイマー。
なので今夜は残り物で簡単に夕食を済ませようと思っていたのに、夕方6時半頃に電話がかかってきて、「気が変わった。やっぱり今日はこれから家に帰る」と言う。心の中で少々焦りつつも、でもやっぱりエイマーが帰って来て一緒にご飯が食べられるのは嬉しいので、「わかった。じゃ、これから何か作るね」と言って電話を切り、慌てて冷蔵庫を開けたり閉めたりして何ができるか思案。
 …と、そこでピン! と思いついたのが、折しも今日の午後、最近お気に入りのブログに入れてちょくちょくチェックしているYummy Kiwifruit Cafeを見ていて見つけた、「カレー風味の納豆とコーンのパンケーキ」。このブログ、ほんとにとても素敵なブログで、写真もレシピもどれをとってもプロ顔負け…というか、ほんとにプロじゃないかしらと思ってしまうほど。このブログを書かれているYukaさんという方はアメリカ人のだんなさまと一緒にNZに住んでいたこともあるみたいで、NZ人と結婚してアメリカに住んでいる私とはちょうど逆のパターンになる感じ。なので、それだけでなんとなく親近感をもってしまっている私…。といっても、まだまったく何の面識もないし、彼女のお料理やお菓子作り、そして写真の腕前は私なんて足下にも及ばないほど素晴らしいものなので、私が勝手に親近感を抱いちゃったりすると、彼女には迷惑かもしれないんだけど…(苦笑)。
 彼女のブログ、いつもはただただ憧れのため息をつきながら見ているだけなんだけど、この納豆パンケーキなら私もすぐに作れそう♪ と思って挑戦してみた。ちょうど3日ほど前に作って冷蔵庫で熟成させておいた自家製納豆があったので、それを使って、自家製納豆入りのパンケーキ。(自家製納豆についてはこちらをご参照ください。)
 Yukaさんのレシピ日記にもあった通り、納豆の粘りが出るまでよくかきまぜたおかげか、空気をいっぱいに含んだパンケーキはふわふわですごく美味しかった。コーンの甘さとカレー粉のスパイスが納豆の独特の臭みを消してくれていて、ふだんは納豆が苦手なエイマーも「これは美味しい♪」とお箸が進んでいた様子。しかも食べ終わった後に、「おいしいです」と、日本語で(!)言ってくれた。(数少ない日本語のレパートリーの中からとはいえ、ちゃんと正しいのを選んでるじゃん。えらいえらい。^^)
 ほんとにこれは大ヒット Yukaさん、美味しいレシピをどうもありがとうございました。
 ご興味のある方は、ぜひYukaさんのオリジナル・レシピ「納豆とコーンのパンケーキ」をどうぞ。このページに載っている写真と私の写真を見比べられるとちょっと恥ずかしいけどね…(汗)。ま、その辺はどうぞご容赦くださいということで。

 納豆パンケーキと一緒に食べたのは、昨日の夕食の残りの炒り大豆と大豆もやしのお味噌汁。


(ちょっと食べてしまってから写真を撮ったので、量が少なめ。悪しからず。)

これはカノウユミコさんの「ますます菜菜料理」を参考にして作ったんだけど、これも炒り大豆の香ばしさが風味を加えてくれて、なかなかイケます。作り方はとっても簡単で、炒り大豆(手持ちがなければフライパンで弱火で15分ほど空炒り)を弱火で20分ほど煮込み、その後大豆もやしを入れて5分ほど煮込み、お味噌で味付けをしてネギを散らして完成。ただ私はもうひと味欲しいと思ったので、今回は(最近なるべく使用を避けている)かつおだしの素をほんの少量入れて少々味を加えた。次回作るときはかつおかいりこでだしをとってから作ることにしよっと。
 ちなみにここで使った大豆もやしも、実は自家製♪ もやしの部分があまり長く伸びなかったので、もやしっていうより、「大豆スプラウト」って言った方がいい感じだけど、でもスープに入れて食べるとシャキシャキ、かりかりして、とっても美味しかった。やっぱり自家製っていうだけでなんとなく美味しく感じちゃうのよね。その自家製大豆スプラウト、使用前のものはこちら。↓



 納豆パンケーキと大豆もやしのスープに、玄米餅米のごはんと、最初私が一人で食べようとしていた昨日の残り物(かぼちゃのチーズ入りコロッケと、ごぼうの韓国風味噌漬け)を合わせると、なんとか夕飯の形になった。(ほっ…。)でも、色はみんな茶色っぽいものばかりになってしまったので、色合いという点からはちょっとポイントが低かったけど。でも急ごしらえだったし、しょうがない(と、すぐに自分に都合良く解釈…・笑)。考えてみると、なんか大豆づくしの夕飯だったな(^^;)。でもま、たまにはいいよね、こういうのも。(健康的だし。)

IUの音楽科教授による定期公演

2007-03-05 | 映画・本・音楽など
( Indiana University 音楽科の室内楽コンサート・ホール、Auer Hall。パイプオルガンがきれい。)

 今朝は二人で朝寝坊。冷凍庫にねむっていた食べ残しの雑穀パンを出してきて、フレンチ・トーストにして食べる。雑穀パンでフレンチ・トーストっていうのも意外においしかった。

 午後はNatsukiちゃんの誘いで、インディアナ大学音楽科の定期コンサートの一つであるFaculty Recital(音楽科の教授陣による定期演奏会)へ。今日のはバイオリンとチェロとピアノのトリオのコンサートで、日本の国内外で有名な練木先生がピアノを弾かれるというので、それが最大のお目当て。曲目はブラ-ムスのピアノ三重奏。(エイマーが今日中に提出したい論文の仕上げをしたいということだったので、私たちは最後の一曲は聴かずに途中で出てしまったのだけど。)私は2曲めのC-Minor Op. 101の第3楽章がけっこう気に入ったかな。ピアノのソロの部分がとてもきれいだったし、ヴァイオリンとチェロのそれぞれも聴かせどころがあった気がしたから。
 練木先生のピアノはさすがにとても端正で、腕や手首の動かし方など、テクニック的な面でも勉強になる点が多々あった。でもブラームスの音楽は私はふだんあまり聴いていないので、この演奏がすごくよいものだったのかどうかというのはちょっと判断がつかない。全体的にきれいにまとまっている演奏という印象だったけど、ものすごく心が揺さぶられるということはなかった。でもこれはあくまで私の個人的な好みの問題かもしれないので、ほんとに何とも言えない。後でなつきちゃんの感想も聞いてみなくちゃ。それにしても、こういう良質の演奏会が頻繁に、しかも無料で(!!)聴けるなんて、やっぱりインディアナ大学の音楽科はすごい。ブルーミントンに住んでてよかったと思うのはこういうとき。
 
 今日の夕飯はピザ。こないだから実験している、リジューベラック酵母を使い切るための苦肉の策という面もなきにしもあらず…の献立(苦笑)。でも、リジューベラックとライ麦の天然酵母を使って、全粒粉で作ったこのピザ、なかなか美味しかった。生地の一部、トッピングがたくさんのっていた箇所が少しだけふくらみが足りなかったんだけど(天然酵母の力が少し足りなくて、重いところは持ち上がらなかったみたい)、それ以外の箇所はちゃんとふくらんで美味しく焼けていたから、全体がうまく焼けるようになるのは、今度の課題かな。


(いつもながら、ピザのトッピングから焼き上げまではエイマーにおまかせ。)


餡ぱん試作第一号

2007-03-03 | パン・スイーツ
 
 おとついの記事で書いたリジューベラック酵母のパン、前回は不覚にも(?)「アンチ成功作」のパンになってしまったけど、今回同じ酵母を使って再挑戦した餡ぱんは、ついに私の天然酵母への取り組みのなかでは一番の成功作と言える仕上がりになった。うれしい 
 前回のリベンジを果たすべく、かなりの慎重を期して取り組んだおかげかな。
 この酵母はリジューベラック(玄麦の粒を発芽させたものを浸水させてつくった酵素水)を利用して、それにライ麦粉を加えて作ったものなので、この餡ぱんはライ麦粉入りの餡ぱんということになる。ライ麦粉入りの餡ぱんなんてあんまり見たことないけど、味わいがあってなかなか美味しかった。もちろん改善の余地はまだまだありそうだけど…

 ちなみに今朝はひな祭りということもあって、朝食にこの餡ぱんを食べた。ふーむ、自分で焼いた餡ぱんでひな祭りの朝を迎えるなんて、私もなかなか成長したもんだ(何をもって成長したと言うのかという議論はさておき)。

 

 昨日はピアノのレッスンの日だったのだけれど、諸般の事情で、いつものPractice Hallではなく、なつきちゃんに私の家に来てもらってレッスンをすることに。なつきちゃんが来たときにはまだこのパンは一次発酵の最中だったので、なつきちゃんに試食してもらうことができなかった。残念。でも前回焼いたリジューベラック酵母のパンを試食してもらったところ、(見かけはともかく)味はおいしいと気に入ってくれたみたいだったので、それにはかなり励まされた。最後までこの酵母を見捨てずに餡ぱんに取り組むことができたのは、そのおかげもあるかも。なつきちゃん、ありがとう
 レッスンの前にまずは一服ということで、お抹茶を点てて、一緒にお茶をのんでからピアノのレッスン。(実は最近ときどき一人で練習しているお茶のお点前のお稽古にむりやりなつきちゃんを付き合わせたという面もなきにしもあらず…^_^;)でもたまにはこういうのんびりしたレッスンもいいよね。

 夜はいわしと鶏ひき肉のひじき入りハンバーグを作って、野菜のロースト、そして前日のポタージュの残りと一緒に食べた。エイマーは最初、「ハンバーグっていうのは牛ひき肉で作ったものについて言うんであって、魚で作ったものはハンバーグとは呼べない」とかなり懐疑的だったんだけど、いわしバーグをひとくち食べて、「お、これはおいしい」だって。(ほっ…)
 夕食の後は金曜の夜恒例のDVD鑑賞の時間。最近はまっている『24』の続きを観た。2週間前に見始めた「Season 5」も、昨日がとうとう完結編。寂しい…。これはすぐにSeason 1を手に入れなくては。しかし、Season 5の最後の終わり方には異議あり! いくら次のシーズンまでサスペンスをもたせなきゃならないからって、あの終わり方はないでしょう~~!(何のことか分からない人、すいません。)

 
(おとつい作った黒ごま入りバナナチョコブラウニー。「24」を観ながら食べた。)

リジューベラック酵母のパン(実験第一号)

2007-03-02 | パン・スイーツ
(昨夜の記事でちょっと触れた、リジューベラック水を天然酵母の一種と見立てて作ってみた実験的なパン。)

 先日の記事にも書いたように、リジューベラック水は、発芽させたWheatberries(玄麦;小麦の粒)を浸水させることで作るんだけど、その過程でその水から泡がぶくぶくと立っているのを発見。これはもしかして酵母の液種? りんご酵母を作るときも、数日間りんごを水に浸けておいて、泡がぶくぶくと出てきた水を酵母の液種として使うので、それと同じ扱い方でRejuvelacからもパンが焼けるのではないか…という「仮説」を立て、それを実証するべくさっそく実験に移してみた。(天然酵母すらもまだ始めたばっかりのど素人のくせに、こういう実験をやってしまうところが、大胆というか向こう見ずというか…。一説にはただの「材料の無駄使い」という話も(^_^;)。)

 アメリカには、レーズンやらりんごやらいちじくやら、日本の天然酵母関係の本によく出てくる果物からの天然酵母というのはあまりないようで、こちらで天然酵母といえばもっぱら小麦粉またはライ麦粉からつくるSourdough(サワー種)のこと。で、このサワー種は小麦粉やライ麦粉と水から作るんだけど、これも元はと言えば小麦に住んでいる酵母を利用したものだから、粉にする前の状態の玄麦を浸水させたものから出来た酵母の液種からも、一種のサワー種ができるに違いない! …というのが私の仮定。…その仮定を立てたまではよかったんだけど(この仮定はたぶん間違っていないはずなんだけど)、実際の作業にはやはりいろいろとコツや秘訣をつかんでいる必要があるようで、今回実験的に作ってみたパンは、完全な失敗作ではなかったけれども、成功作というにはほど遠い出来上がりになってしまった(うるっ…)。

 
(これは液種にライ麦粉を加えて作った中種と、強力粉を混ぜて作った生地を一次発酵させているところ。)

 そしてこれが一次発酵とベンチタイム、二次発酵を合わせて計6時間ほどの発酵時間を経て焼成されたパンの焼き上がり図。ご覧の通り、なぜか表面にムラのある焼き上がり。これは生地の上の方だけがオーブンの中で妙にふくらんでしまったため。↓


 酵母による生地のふくらみが足りなかったので、かなり目の詰まったパンになってしまった。なんかこないだから失敗したようなパンの記事ばっかり載せててすいません。何分、まだ実験途中、発展途上ということで、どうぞご勘弁を…(笑)。
 でもねえ、味は悪くなかったんだよね。というか、噛み締めるとイーストのパンとは違った深い味わいがある。しかもSourdough Breadにありがちな酸っぱさはほとんどない。これでもう少し生地がふくらんで、軽めの焼き上がりになっていれば言うことなかったんだけど…。
 私の推察からするに、おそらく室温が発酵の最適温度でなかったのに、そのまま自然発酵させようとしたのがいけなかったのかもしれない。普通のイーストだと、室温が多少低くても、発酵時間を長めにすればそれでいいんだけど、天然酵母の場合はまた少し違うのかなあ。それともやっぱり酵母の質があまりよくなかったのか…。私は天然酵母のパンについてはやはりまだまだ感じがつかめていないな。
 今回のこのパンを焼くにあたって、主に参考にしたのは幸田幹生さんの天然酵母パンの本。この生地を使って餡パンを作るレシピが載っていたので、この実験パンにこないだ作った粒あんをのせて食べてみると、これがけっこう美味しかった。この生地、餡パンと好相性かも。 これで発酵をもうちょっとうまくやれば、かなり美味しい餡パンができる予感。(あくまで予感だけど。)よし! 今度はこの生地で餡パンだ!(←と、度重なる"アンチ成功作"にもまったくめげてない私・笑)
 
 余談だけど、昨日の夜はその前日にローストしておいたかぼちゃと人参、それにホールコーンと玉ねぎを入れて、自家製スープストックと豆乳で豆乳野菜ポタージュを作った。それだけではちょっと足りないかなと思い、カノウユミコさんの「ますます菜菜ごはん」から、「高野豆腐の磯カツ」を作ってみたところ、これが意外にもエイマーにかなりの好評。私自身は(自分で作っておきながら言うのもなんだけど)この組み合わせってどうなんだろう…と思わなくもなかったんだけど(^_^;)、なぜかエイマーには「Hmm, nice combination!」だったらしい(笑)。ポタージュも磯カツも美味しかったということらしいから、ま、それでよしということにしておきますか。お父さん、この磯カツ、簡単でおいしかったから、レシピが欲しかったら言ってね~。