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「毎日心も体も元気でナチュラル」をモットーに、日々の暮らしのあれこれを、気の向くままに書き綴った日記です

お弁当・お寿司・風呂敷ワークショップ

2012-04-29 | コミュニティ
 ちょこっとだけ近況報告です。
 震災1年後を記念して(というのも変ですが、1年たっても今なお震災で受けた傷や被害に苦しみ、私たちの助けを必要としている人がたくさんいるということを、自分も含め皆で思い出す機会として)、また新たに義援金集めのためのイベントを企画しています。

 今回企画したのは、お弁当ワークショップ、お寿司ワークショップ、そして風呂敷ワークショップを目玉とするイベント。
 アメリカでのお寿司の人気は言わずと知れたところですが、最近、ひそかに日本のお弁当文化にも関心が高まりつつあります。食生活と健康との密接な関わりに(今さらながらに)気づきはじめたアメリカ人は、大統領夫人のミシェル・オバマの健康的食生活への提唱ともあいまって、学校給食の内容(ハンバーガー、ピザ、コーラ等の炭酸飲料水がのさばっている学校が本当に多かったようです。変革がだいぶ進みつつありますが、今でもそういう内容がほとんどという学校は多し)や子どもに持たせるsack lunch(ピーナッツバター・ジェリーサンドイッチにりんごとミルク、そしてクッキーやスニッカーズのようなスナック菓子の組み合わせというのが王道)の見直し運動が全国的に進んでいます。そういうなかで、日本のお弁当文化は、その彩りの美しさ、コンパクトさ、そして栄養バランスのよさなどの点から、かなりの注目を集めているようです。(もちろん、もともとそういうことに関心の高い人たちの間でということですが。)

 そして風呂敷は、半ば私自身の個人的な趣味・関心から思いついたことでもあったのですが、これも既にアメリカに風呂敷を紹介し、販売するウェブサイトや本など(伝統的な風呂敷だけでなく、モダンな使い方を提唱したもの)が存在していて、知る人ぞ知る、的な感じで少しずつ広がりつつあるようです。
 私がおしゃれでエコで実用的な風呂敷のカッコよさに目覚めたのは、京都の老舗風呂敷店「掛札」さんを訪れて、そこでかわいい風呂敷を買ってから。掛札さんオリジナルの結び方で作るショルダーバッグ、本当に可愛いのです。

 …てなわけで、それら全てをひっくるめてワークショップ(体験教室)にして、イベントをやってみよう!ということで始めたのですが、予想以上に反響が大きく、地元コープのBloomingfoods(ブルーミンフーズ)という(去年の折り鶴イヤリングでもかなりサポートしてくれた)お店が、またとても協力的で、今回はイベントの広告を半分フィーチャー記事のような形で写真入りでNewsletterに載せてくれました。

 イベントは5月19日なので、これからまだまだ忙しい日々が続きますが、忙しさで目が回りそうになりつつも、けっこう楽しんでやっています。こういうところは母親譲りでしょうかね、やっぱり(笑)。イベントが成功するよう、皆さんも一緒に祈ってくださいませ。

 

 
 

災害救援ネットワーク北海道(DRNH)さんへの手紙

2012-01-15 | コミュニティ
 昨年3月11日に起きた東北・関東大地震の報を受けて起ち上げた、ブルーミントン母親グループによる震災義援金プロジェクトの活動についてまとめた文章(といっても私の個人的な観点からのまとめですが)を、災害救援ネットワーク北海道(Disaster Relief Network in Hokkaido: DRNH)さんのブログに掲載していただきました。

 長い文章で恐縮ですが、私たちがこちらでどんなふうに活動したかを知ってもらいたくて書きましたので、お時間のあるときにでも目を通していただければ幸いです。

 日本語版はこちら

 そして英語版はこちら

震災チャリティ写真展

2011-05-22 | コミュニティ
 5月5日は、知人の知人である写真家夫妻ジョンとペギーによる、震災義援金を募るための写真展の初日レセプションがあり、そこにできれば手作りのお寿司を差し入れしてほしいという依頼があったので、ちょっとがんばってお寿司を作って持って行きました。

 この下の写真↓の向かって右側から写真家のジョン、この写真展に協力した知人のメラニー(Asian Culture Center所長)、そしてS.H.くん(この写真展の売り上げの募金先となる、北海道災害支援ネットワークの紹介者)。
 

 ジョンとペギーはアメリカ人夫婦(で、二人とも写真家)だけど、お子さんの1人が日本人と結婚して日本に在住しているそうで、今回の震災チャリティ写真展に展示されていた写真はすべてお二人の撮った日本の現代写真。なかには震災関連の写真も。

 この下の写真(左側)↓の向かって右側に立つ長い髪の女性がペギー。私たちはペギーの撮った写真の一枚を購入しました。京都の宇治川で、舟のともに火を燃やして夜釣りをする漁師の写真。なかなかドラマティックな一枚です。(ちなみにここには写ってません)
 

 この下の写真(左側)の中央に並んでいるのが震災関連の写真(わかるかな?)。そして右写真が私の作ってもっていったお寿司。ちょっとがんばって飾り寿司(バラの花寿司)を作りました。なかなか好評でうれしかった♪ よく見ると粗がめだつので、遠目の写真で。笑 食感がトビッコに似ているかなと、red quinoa(赤キヌア)というつぶつぶ食感の雑穀を混ぜてみたんだけど、見た目的にはキヌアを混ぜない方がよかったかも(汗)。まあ何事も試行錯誤よね



 ほんとはもうちょっとたくさんあったんだけど、写真を撮る前に、並べる先から食べられてしまったので^^; (その先頭を切っていたのはうちの息子、たんたんだったけど・笑) とりあえず写真を一枚だけ撮らせて!…と、手を出そうとした人たちにストップをかけてかろうじてこれだけ写真を撮らせてもらいました。自分のイベントでもないのに、あつかましい私…^^;(汗) でもせっかくのこどもの日だったから、その記念にもと思ってね

 こどもの日といえば、その日に撮ったかぶとの写真。

  
  
 

Farmer's Marketにて

2011-05-12 | コミュニティ
 昨日(5月11日)で大地震と津波発生からちょうど2ヶ月たちました。
 私の震災募金活動もとりあえずここで一区切りついたので、ようやくながら、これまでの報告をしておきたいと思います。(報告というより、自分のための記録かな)

 4月30日

 Farmer's Market(土曜の朝市)で折り鶴イヤリングの宣伝をする機会を得て、有志5人の友人たちと一緒に募金/宣伝活動。
 久々の青空のもと(なんと1週間ぶり!)、私たちだけでなく行き交う人々の表情もみなうきうきしている感じ。
 

Farmer's Marketで出したブースの様子。「きれい~」と言って足を止めて行く人が続々。テーブルにうつったシルエットも、たくさんの鳥たちが飛んでいるようできれい。と思ってパチリ。


当日は私たちもそれぞれ自分で購入した折り鶴イヤリングをつけて宣伝に貢献。ちょっと小さいけど、どんな雰囲気かわかるかな?


Farmer's Marketで宣伝させてもらえたのは、実はIUのAsian Culture Center主催のAsian Festivalに参加させてもらったから。左写真はそのAsian Festの演し物のひとつ(でも、プログラムを見なかったので、どこの国の踊りなのか不明(汗)。)。右はこのイベントの間中ずっといい子にしてくれていた虎之介。
 
 イヤリングは私たちが驚くほどの大人気ぶりで、行く人来る人ほぼ皆足を止めていき、
 "Wow, these ARE beautiful."
"Are you selling them?" "Where can I buy them?"
 と口々に賞賛したり尋ねたりしてくれました。

 残念ながら、この日はイヤリングの販売は許可されませんでしたが(Asian Culture Center所長のメラニーがブルーミントン市にかけあってくれたけど、「きちんとした手続きをふんで販売許可をとらない限り、たとえ100%募金目的であっても販売は不可」ということでダメだった)、「(Farmer's Marketの場所から歩いて数分の)Bloomingfoods Near West店で扱ってもらっています」という宣伝をしたり、募金箱を置いて募金活動をしたりするのは問題ないということだったので、そのように。

 するとけっこうたくさんの人たちが実際にBloomingfoodsに足を運んでくれたらしく、イベントの時間中にBloomingfoodsの人から「イヤリングがすごく出て、足りなくなってきているので、できれば今補充しにきて」と電話で頼まれ、急いで手持ちの10組を届けに行くという一幕も。(ちなみに、それ以降も2回イヤリングの補充を頼まれて、5/14現在Bloomingfoodsでのイヤリングの売上額は900ドルに。買ってくれる人が増えるにつれ、口コミで広がったりもして、買う人がさらに増えるという好循環のようです。うーん、これがビジネスだったら、私、ビジネスウーマンになれていたかも?笑)

 この日は本当にいいお天気だったから、ディスプレイしたイヤリングにお日様の光があたってきらきら。
 それでよけいに折り鶴イヤリングがきれいに見えたんだろうな。
 
 ******

 イヤリングの宣伝をする傍ら、テーブルに募金箱もさりげなく(?)置いていたんだけど、イヤリングを震災募金活動の一環として作り販売していると私たちが話すと、だまって募金箱にお金を入れていってくれる人もけっこういて、わずか2時間ほどで170ドル強も集まっていました。

 募金が主目的のイベントだったわけではなく、Farmer's Marketの傍らでやっているささやかな募金活動だったにもかかわらず、5ドル、10ドル、20ドルの紙幣もけっこう入っていて(もちろん一番多かったのは1ドル紙幣だったけど)、アメリカ人、というか、ブルーミントンというコミュニティの懐の深さに今回少なからず感銘を受けました。

 私が逆の立場だったら、こういう募金活動に行きあっても、気にはなりつつもついつい素通りしてしまうことの方が多いので…(汗)。自分がふだんお世話になっているBABS(出産・子育て支援のNPO機関)等に対しては募金は定期的にしているけど。でもこれからはこういう機会にももっと積極的に募金をするようにしよう。

 
 
 5月5日、5月8日のイベントについての報告もあるけど、長くなるのでとりあえずここでいったん投稿します。

1人でも多くの人に

2011-05-11 | コミュニティ
 昨夜、facebookで友人が紹介していたブログ。

 「JKTS(ある災害医療看護士の被災地日記)」

 大手のメディアではなかなか報道されない被災地の現実を、被災地の人々に寄り添う目線で記録した、貴重な現地報告の日記。
 涙なしには読むことができません。
 日本ではもう既に話題になっていて多くの人が知っているのかもしれないのだけど、日本以外の地に在住している友人もけっこういるので、一人でも多くの人に読んでもらいたいと思い、私のブログでも紹介させてもらうことにします。

 ブログの最初の3つか4つくらいのポストを読み進むと、「1・被災地へ。」に始まる、現地での経験を記録した日記のポストが始まります。(現地からはブログ更新が出来なかったので、それまで現地で書きためていた記録を、東京に戻ってから一気にアップしたようです。なので、現地報告の部分はすべて3/23の日付で更新されています。)

 このブログを紹介してくれていた友人によると、最近このブログが英語に翻訳されたそうです。英語版はこちら。彼のコメントの中に、「このブログを読むと思わず自分の襟を正さずにいられない」とあったけど、本当にその通りだと私も思いました。

 それから、同じ彼のコメントの中には、「現地にのりこんだイギリスの救助隊の活動を報告する英国TV局のドキュメンタリー番組のなかでも、被災地の人たちの打たれ強さ、パニックに陥るのが当然とも思われる状況で、愚痴や泣き言も言わず、ヒステリー症状を呈することもなく、お互いを助け合い支えあう協力的な姿勢と精神、救助隊の人々に対する感謝の念などに、イギリス救助隊の人たちがいかに感銘を受けたかということが紹介されていた」という一文も。(ちなみにこの友人は日本在住のイギリス人。)

 阪神大震災のときもこのことが世界中で話題になったし、今回ももう既にいろんなところで言われていることだけど、私も本当にこの日本人の打たれ強さや、いざという時の助け合いの精神はすごいことだし、日本人として誇りに思っていいことだと思う。(自分自身が被災した時にそれほど毅然としてふるまえるかどうかは分からないけど…。)

 
 自分も微力ながら、遠い異国の地からでも何かできることをと思い、募金活動を始めて今日までやってきたけれど、自分のやっていることなど、このブログの執筆者である看護士さんや被災地の人たちの努力やつらさに比べれば、風に吹かれると飛んでしまう羽根のような軽さしかないのではと思わされずにはいない。

 でもそれでも、全く何もしないでいたよりはよかったと思うけれど。

 ちなみに報告が遅れている私の募金活動のその後ですが、去る5月8日にインディアナ州コロンバス市で開かれた大きな募金活動イベントに参加したのをもっていったんの一区切りとし、これまでに集めた募金総額約3678ドル(現在の通貨レートで約30万円ほど)をインディアナ日米協会の震災基金の責任者の方に一括してお渡ししてきました。

 活動の詳細については、なるべく近いうちに写真入りで報告したいと思います。

 

 


Bloomingfoodsでの折り鶴イヤリングたちのその後

2011-04-21 | コミュニティ
 コンサートの報告記事には書ききれなかったので、追加更新。

 こちらの記事に、Bloomingfoodsというお店に私たちの折り鶴イヤリングを置いてもらえることになったという話を書きましたが、その後、そのイヤリングは実際のところ売れているの??…というのは、誰しもが気になるところではないかと思います(笑)。(私もかなり気になっていたので。笑)

 それで今日また担当者のJulieと会ってきたのですが、なんとけっこう売れているそうです。
 25個渡したうちの半分、12-13個ほどが既に売れたとのことで、今日また新たに15ペア(オリジナルのデザイン12ペアと、新しいデザインのもの3ペア)を渡してきました。

 Bloomingfoodsのe-Newsletterとウェブサイトの両方に、私たちの折り鶴イヤリングを大きく取り上げてもらった効果があったようで、先週のe-Newsletterが発行されてからすぐにたくさん売れるようになったわよ~とのことでした。

 ちなみにこのe-Newsletterには



Health and Welness manager Julie Harries continues to impress us with the quality and variety of the new products she finds. The latest? Origami peace crane earrings handcrafted out of exquisite Japanese paper by our local "Japanese Moms Group." 100% of sales will go to support the Japan Earthquake Relief Fund. Here is the full story.

 と書かれていて、文中のHereというリンクを押すと、ウェブサイトでのフィーチャー記事に飛べるようになっています。

 私はなんだかMoms groupの代表者ということで、でかでかと名前が載ってしまっているので、ちょっと手前味噌な感じがして恥ずかしいですが^^;

 よければご覧下さい

 Bloomingfoodsは、natural/organic/local/ecology/fair trade/whole food/healthy&sustainable living等に関心の高い、ヒッピー・リベラル系の人たちが集まるお店で、grocery(食品)の他に、deli&cafeが充実し、さらにlocal artistやfair tradeの雑貨なども置いてあるお店です。
 Bloomington在住の方は、今後ぜひごひいきのほどをよろしくお願いいたします(笑)。

チャリティ・コンサートの報告

2011-04-20 | コミュニティ
 17日のチャリティ・コンサート。

 終わってみてまだいろんな思いが去来しているところだけど、全体的にみれば、かなりの成功をおさめた…と言っていいと思う。

 来場者数が私の予想を大きく下回ってしまい(100-150名の予想に反し、実際に来てくれたのは50-60名ほど)、最初はどうなることかと思ったけれど…。(いやほんとに冷や汗ものだった

 →今回で得た教訓。人はカフェやお店の掲示板に貼ってあるポスターは見ない。
 (かなり大きくて人目を引くポスターだったので、何軒かのカフェやレストランやお店が特大サイズのポスターを貼らせてくれたときは嬉しくて、これできっとこのポスターを見てやってくる人がいるはず!…と思っていたのだけど、甘かった そして友人や知人に、もっとpersonalなメールで(グループメールではなく)招待状を送り、さらに何度かreminderを送るべき。…これをもう少しやっていれば、あともうちょっと来てもらえたような気がするなあ… ポスターとラジオ(で宣伝を放送してもらえたので)とfacebookだけで宣伝した気になっていた私はかなり甘かった。

 
 当日はコンサート開始1時間前に関係者が会場に集まり、それぞれに準備。演奏者はリハーサル、私たちハンドクラフト・プロジェクトの母親組はチャリティ・セールの準備(イヤリングその他のディスプレイ、受付デスクのセットアップなど)をするなか、時間はあっというまに過ぎ去り気がつくともう3時。


 〔写真1と写真2〕前方の後姿がHさん(私が今回のプロジェクトを起ち上げた最初からずっと助けてくれました。ありがとう、Hさん~)、真ん中奥と手前右はイヤリング制作に大活躍してくれたNさんとMさん。Nさんは育児と仕事とイヤリング制作と、3足のわらじをはいて頑張ってくださいました。Mさんはイヤリングのディスプレイ方法を工夫するのにも一役買ってくれて、公園で拾ってきた大きな木の枝(小枝がたくさんついているもの)で、イヤリングスタンドを作ってくれました。ナチュラルな雰囲気+鶴が飛んでいるようなディスプレイが大ヒット!Mさん、ありがとうございました♪ 〔写真3:R.Hさんから拝借〕そして大人気だった折り鶴イヤリング。

 わあ、もうコンサート開始時間! セットアップ作業はここでひとまず切り上げて、お客様を迎えなくては!

 …と慌てたものの、来てくれているお客様の数が私たちの予想していたよりもずっと少ないことに気づく。子どものいる家族もけっこう誘ったし、遅れてくるのかも…とか、案内にはコンサートの開始時間3時とだけ書いて、会場オープン2時半などの時間指定を全くしていなかったので、出遅れてくる人もけっこういるのかも…とか、いろいろ自分に言い訳をしてみたけれど、3時15分くらいまで待ってもお客様の数はほとんど変わりなし。
 演奏者の人たちももうスタンバイして待っているし、そろそろコンサートを始めないと… と、後ろ髪を引かれる思いでコンサート会場のsanctuary(聖堂)に入る。
 教会側と私とのコーディネート役を務めてくれたスーザンがまず始めの挨拶を述べ、私にバトンタッチ。私もごくごく簡単に挨拶を済ませて、演奏者代表のMさんにバトンタッチ。
 Mさんの挨拶と謝辞、そして演奏者仲間の紹介が終わるとコンサートが始まった。(ちなみにMさんは仙台出身でご家族の方が今回の震災で被災されたそうで、それが今回のチャリティ・コンサート活動の原動力になっているということ。)

 私はコンサート終了後にまとめの言葉と謝辞のスピーチをすることになっていたので、やはりコンサートは全て聴くべきだろうと自分に都合よく解釈(笑)し、レセプションルームでチャリティ・セールの準備や販売をしてくれているみんなには「ごめん~」と心の中で謝りつつ、最初から最後までほぼコンサート会場にとどまって音楽を聴かせてもらった。(役得、役得

 コンサートのプログラムはバラエティに富む選曲で、何より一人一人の演奏が本当に素晴らしかった! 心がこもっているというだけでなく、演奏技術のクオリティも本当に高かったと思う。IUの音楽科Jacobs School of Musicは、かの有名なNYのジュリアード音楽院とも肩を並べ、アメリカ国内でもトップ5に入るといわれている。そこの院生の演奏の質が高いのはもともと承知の上だったけれど、私の予想を上回るすばらしい演奏だった。

 プログラムは以下の通り。
Zoltán Kodály, Duo for Violin and Cello, Op. 7 2nd movement (8 min)
Rieho Yu (violin) Alan Okubo (cello)

Johann Sebastian Bach, Selections of Little Two-Part Clavier Pieces (7 min)
Koji Otsuki (piccolo cello) Maya Nojiri (cello)

Frederic Chopin, Selections from 24 Preludes, Op.28 (3 min)
Kaoru Yamamura (piano)

Adagio from Concierto de Aranjuez (11 min)
Nemanja Ostoich(guitar) Haruka Ostojić (piano)

Johannes Brahms, Piano Quintet in F minor, Op. 34 1st movement Allegro non troppo (11 min)
Kaoru Yamamura (piano) Mikela Asano (1st violin) Yuri Hirano (2nd violin) Eunje Yuri Kim (viola) Maya Nojiri (cello)

 こちらの演奏中の写真↓はすべてR.Hさんより拝借
 


 私はこの間ずっと赤ん坊の次男虎之介*を抱っこして聴いていたんだけれど、虎は最初の演奏が始まったとたん、不思議そうな表情をしながら私や隣の友人Aさんを見上げ、「この何かとても素敵な音はなんなの?」とでも言いたげにじっと私の目を見て、静かに耳をすますようにしてじーっと音楽を聴いていた。
 (突然ですが、この更新以降、うちの次男を「虎之介」(いちおう虎年生まれなので…)、通称「虎」、長男を「たんたん坊や」、通称「たんたん」というハンドルネームで呼ばせていただくことにします。パスワードをかけてない更新記事でしょっちゅう本名を出さなくてもよいように。)
 プログラム45分間のほぼ最初から最後まで、生後7ヶ月の赤ん坊の虎之介がこうしてずっと静かにしていたことにも驚いたけれど、さらに言うなら会場にいた他の子どもたちも皆、最初から最後までしーんと静かにして聴いていたので、そのことにもかなり感銘を受けた。
 
 やっぱりいい音楽には力があるんだと思った。
 それとおそらく、(普通の大きなコンサートホールとは違って)ステージと客席がとても近く、間に段差もない、とても親密な空間での演奏会だったということにも理由があるのかも。だから余計に大人も子どもも音楽の力に引き込まれたのだろう。
 かくいう私自身も、音楽に耳を傾けているうちに、来場者数の少ないことに対する懸念や心配などいつしか忘れてしまい、音楽を純粋に楽しみ聞き惚れている瞬間があったし。。。

 もちろんそう思うと、また余計に「この音楽をもっと多くの人に来て聴いてもらいたかった!」という無念さが募ったことも確かなのだけれど。…

     
演奏終了後、コンサートのオーガナイザー兼charity handcraft projectのオーガナイザーとして、終わりの挨拶をする私。写真はR.Hさんより。(記念の一枚になりました。R.Hさんどうもありがとうございます!) 
 
 終わりの挨拶スピーチでは、下書き原稿で入れていた母親グループの人たちに対する個人的な謝辞や、被災者たちへの黙祷、被害状況のアップデートなどはすべて割愛。(だって聴衆が少ないのにそんなに長々とスピーチするのも恥ずかしいもんね) そしてその代わりにというわけでもないけど、チャリティセールの売り上げを促進するべく、私たち母親グループがいかに育児や家事の合間を縫って一生懸命折り鶴イヤリングやコサージュアクセサリーを作ったかを切々と訴え、「売り上げは100%義援金となるので、この私たちのハンドクラフトをどうぞ私たちの日本への祈りだと思って、ゆっくりと見て回ってください」とダメ押し。笑

 でもその甲斐あってか(?)、チャリティセールはかなりの賑わいぶり。スーザンのご主人が私にそっと耳打ちした言葉通り、

"Maybe we have much fewer people than we expected, but maybe these few people are 'good few people', and they are willing to give."「来てくれた人は予想してたよりずっと少なかったかもしれないけど、来てくれたこの少数の人たちはきっと「いい少数者たち」で、寄付をしようという気持ちが本当にある人たちだと思うよ。」
 (余談だけど、シェイクスピアのヘンリー5世に出てくる有名なセリフ、"We few, we happy few, we band of brothers"をちょっと彷彿とさせる。)

ということだったのかも。
 実際、来てくれた人はたくさん買ってくれたし、コンサートには間に合わなかったけどごめんね~と言いつつチャリティセールに顔を出して、いっぱい買って行ってくれた友人知人も数人いたし。

 
 〔写真1〕折り鶴イヤリングを購入し、さっそくつけてくれている人。〔写真2〕イヤリングやコサージュ、そして私たち日本人母親グループのなかの1人でNashvilleに革製品のお店を持っているMさんが寄付してくれた革のアクセサリー類などを一生懸命品定めしているお客さんたち。

   
 〔写真1〕私とSt. Thomas教会との橋渡し役をしてくれたスーザン。彼女はこの教会の役員の仕事の他、birth doula(=分娩中の女性をサポートする女性)の仕事もしていて、実はうちの長男次男の出産のとき、どちらも彼女のお世話になった。〔写真2〕そして奇しくもコンサート当日に3歳の誕生日を迎えた長男のたんたん。近所のなかよしのお姉さんにプレゼントをもらっているところ。

 終わりのスピーチでもちらっと述べたんだけど、ちょうど3年前のこの日にも、スーザンは私のことを手伝ってくれていたんだと思うと、なんだかちょっと感慨深い。
 
   
 可愛すぎる売り子さんたち。Aちゃんの着物姿も可愛い~ でもそのAちゃんにさっそくちょっかいをかけているたんたんは…^^;


 全て終了した後、うちに帰って夫と一緒に集まった募金額を数えたところ、入り口の受付に置いておいた募金箱の中に入れてもらった分が698.58ドル、そしてチャリティ・セールの売り上げ額が868ドル、合計1566.58ドルの募金額が集まっていた。

 さらにBABSでのイヤリングとアクセサリーのこれまでの売り上げ額が110ドル、そしてBloomingfoodsから前日に届いたイヤリングの買い上げ金額としてのチェック345ドルを合わせると、これまでで集めた募金額は2023.58ドル。

 この募金額を多いと考えていいのか少ないと考えていいのか、基準がないのでよくわからないんだけど、でも自分としてはかなりよくやった方だと思いたい。私の(ひそかな)目標額は、入り口の募金で1000ドル、売り上げで1000ドル、計2000ドルくらいはいってほしいな~と思っていたから、それに比べるとわずかに足りないけど。。。

 ちなみに私たちのコンサートよりも2週間ほど先駆けて行われたIU主催の(震災に関する講演とコンサートを合体させた)チャリティ・イベントでは、400人の来場者数で約2300ドルの募金額が集まったそう。
 別に張り合うわけではないけど、大学にサポートしてもらったわけでもなく、そういうresources(資金源や人材)がほとんどない私たちのイベント+プロジェクトで、大学主催のイベントに迫る勢いの金額を集めたということは、誇りに思ってもいいことなんじゃないかな…と思う。

 みんな本当にがんばったものね。

 小さな子どもや赤ん坊がいると、自分の自由になる時間を確保するのは至難のわざ。そのなかで今回のプロジェクトに参加してくれたママさんグループの友人たちには、本当に心からありがとうと言いたい。たくさんの人が自分の得意分野や才能を活かして自ら進んで仕事をしてくれたし、全てに参加できるわけではなくても、自分にできる範囲のお手伝いはしたいと申し出て、ひたすら折り鶴を折る作業やら鶴にコーティングをする作業やら、縁の下の力持ち的な地道な作業を淡々とこなしてくれた人たちもたくさんいる。

 みんな本当にありがとう。そしてお疲れさま。

 でもこのイベント当日のお手伝いに参加してくれた人たちみんな、なんだか普段よりも生き生き、キラキラと輝いているように見えたのは私の気のせい? イベント終了後に同じ思いを共有してくれた人もいたから、きっと私の気のせいだけではないよね。子育て100%の毎日からちょっと離れて、子育てとはまったく違うことをしたり、自分の得意分野を活かしつつ、みんなと力を合わせてひとつのことを成し遂げたりイベントを作り上げたりする機会になって、最後はみんな意外と楽しんでいたのかも。(かくいう私自身もその1人^^)
 

 ******************

 このコンサートが終わって、だいぶ肩の荷を下ろせた私。月曜日はどこにも出かけないで、ずーっと家でゆっくりと息子二人の相手をして過ごした。ここのところずっと虎之介とたんたんの相手をあまりしてやれず、おまけにいろんなところに私の都合で引きずり回していたので、罪悪感も募っていたし、息子二人ともかなりストレスがたまっていたようだったし。。。 
 1日ゆっくりママと過ごせて、二人とも少し落ち着いた気がする(けど、気のせいかな?)

 そうそう、もうひとつおまけを付け加えておくと、月曜の朝はデンマークから来ているコラボレーター(共同研究者)と一緒に朝食を食べるからといって朝早くに家を出て行った夫。
 朝食を済ませた後、わざわざうちに戻ってきて、何と大きな百合の花束を3つもプレゼントしてくれた。
 昨日のチャリティ・イベントの成功、おめでとう。そしてオーガナイズの仕事、おつかれさま。
 と言って。
 
 彼はその後すぐまた仕事に戻って行ったんだけど、百合の花たちを花瓶に生けて、その美しい姿をしばしじーっと眺めていたら、はじめてちょっと涙がでてきた。そんなに意識してなかったけど、やっぱりちょっと気が張りつめていたのかも。


 
 夫はこういうところはツボを心得ている人なので、得な性分だよな~と思う(笑)。だってこれで、コンサート直前の4日間と、その直後の1週間ほど、仕事と出張でほとんど家を空けていること、怒れなくなっちゃったもん(笑)。
 でもまあこんなsweetなことを私にしてくれる人は、やっぱり夫以外にはいないから、ありがたく受け取っておきます。ありがとう。


 

みんなの思いがひとつに

2011-04-08 | コミュニティ
 先日の更新記事に書いた、折り鶴イヤリングのワークショップは大成功。
 最初はちょっとずつばらばらだったみんなの思いが、ワークショップを開くまでの間に何度もメールをやりとりしたり、折り鶴をみんなで少しずつ自宅で折って持ち寄ったり、いろんなアイディアを持ち寄って話しあったりするうちに、だんだんひとつになってきたような気がしていたけれど、ワークショップが成功して、その思いは実感になった。

 みんなイヤリングを作ったり、バラのコサージュ(*)を作ったりする作業そのものを楽しんでいたし、正味1時間半ほどのワークショップで、イヤリング30ペア、折り鶴のヘアアクセサリー20点、コサージュのアクセサリー20点が出来上がり、作業効率のよさにもびっくり。
(*:前回の記事では触れなかったけど、ママさんグループのなかにコサージュ作りの得意な人がいて、彼女の指導でコサージュのアクセサリーも制作)

 集まった日本人ママは13名(そこに講師役のAmyや、Babysitter役を買って出てくれた私のもと教え子のJenniferが加わって、大人は計15名、そして赤ちゃんと子どもも10名くらい…^^;)だったけど、そのなかに3人ほど手先のとても器用な人たちがいて、彼女たち(プラス講師役のAmy)がうちにイヤリングのパーツを持ち帰って自宅で作業を続行してくれることになったので、イヤリング制作はかなり軌道にのった感じ。(自宅での作業を進んで申し出てくださったMさん、Aさん、Nさん、そしてAmyには大感謝。それぞれ子育てや学業で忙しいなかの作業で、本当にありがたいです。)

 これらのアクセサリーは、4月17日(日曜日)の教会でのチャリティ・コンサートで販売する予定のほか、BABSのブティック、そしてnatural/organic系の食品やfair trade、local, ecological, organic系の一般雑貨を扱う地元のお店Bloomingfoodsの店舗で扱ってもらえることになった。

 Bloomingfoodsは私も大好きなお店でよく利用するし、ここに来るお客さんはこうした募金活動に関心を寄せてくれる人が多いので、このお店に置いてもらえたらすごくラッキーだと思い、ダメもとで交渉しに行ってみたんだけど、こうして置いてもらえることになってよかった!! やっぱり何でもやってみるもんだな~。

 GM (= General Merchandize:一般雑貨品)Managerの女性Julieは、一見いかついというかちょっと怖いおばさんという感じの人で(ごめんなさい~;)、私たちの持って行ったイヤリングとその他のアクセサリー類、そして私の作ったポスターをざっと見て、

 "I'm only interested in earrings. And I'll have to charge you 40% commission. I think it can go up to $18 dollars, so you will have $9-10 for donations. Is that alright?"
(「私が興味あるのはイヤリングだけよ。40%の手数料をとるけど、それでもいい?18ドルくらいまでつけても売れると思うから、それなら募金にまわるのは9~10ドルくらいになるけど」)

 と言われ、最初は私も一緒についてきてくれたhiromiさんもたじたじ。
「Bloomingfoodsに置いてもらえば、きっと折り鶴イヤリングのプロジェクト全体にはずみがつくから、まずは置いてもらうこと重視」という考えで、手数料をそれだけとられてもしかたないかと思わずうなずきかけたんだけど、hiromiさんが私に「だめだめ、みっちゃん、ここで折れちゃダメ!」というメッセージを目で訴えかけているのに気づいて、hiromiさんと一緒になって、

 「いやでも私たちのこのイヤリングは、他のところでも販売する予定で、そこではcommission freeで$15で売ってもらえることになっているから」

 と食い下がると、意外にもあっさりと、

 「そうなの? それじゃ私、Administration(管理部)上層部の人たちにかけあってみるわ。commission freeで$15で売りたいのね。それじゃちょっと時間をちょうだい。明日までには返事できると思うけど」

 と言ってくれた。厳つくて怖そうなおばさんというJulieの第一印象が、率直だけど気の置けない頼りになるおばさんという印象に一変(笑)。

 「それでそのポスター、あと2、3枚ちょうだい」と私の作ったポスターを持ってJulieがその場を立ち去った後、とりあえずほっとしてそこのカフェでランチを食べることに。すると15分ほどしてJulieが両手の親指を立てながら(Thumbs upってやつね)戻ってきて、「大丈夫だったわ。彼らも賛成してくれたから」と言う(!!)。
 
 よかった~。
 
 そのうえ、「このイヤリングを販売するというニュースは、来週のe-newsletterにも載ることになったから。5000人の人が購読してるnewsletterだから影響力はけっこうあると思うわよ。あなたがさっきちらっと言ってたHerald Timesの記事にも、しっかりBloomingfoodsでこのイヤリングが買えるって話、ん書いてもらってね。じゃ、あなたが今持ってるイヤリング、全部置いてって」

 と言ってくれて、最後にはJulieはちょっとこわそうな顔してるけど、実は本当に優しくて頼りになるおばさんという印象に様変わりしたのでした(笑)。

 というわけで、昨日の夜は遅くまで起きて、またHerald Timesの記者さん(Hiromiさんに紹介してもらった)にメール。
 Herald Timesにもコンサートとこのhandcraft projectと、合わせて記事にしてもらえますように。一人でも多くの人に私たちの思いが届くように。

 
 私の力作のポスターはこれ。(画像処理の仕方など、夫のエイマーにかなり手伝ってもらったけど、文面やデザイン、レイアウトはだいたい私が考えた。けっこうきれいに出来てるでしょ??)

   
   この右側の写真に、赤ちゃんをおんぶしながら作業しているお母さんが二人写っていて、いかにも「ママさんががんばってます!」という感じをアピールしてるでしょ。ちなみにこの写真を撮っていた私自身も弘樹をおんぶしてました(笑)。

 そしてこちらが17日のコンサートのポスター。これはIU Kelley School of BusinessでMBAの院生をしているHさんがご好意で作ってくださったもの。こちらもとても素敵な仕上がりのポスターにしていただきました。(←Hさん、試験週間の最中だったにもかかわらず、迅速に動いてくださって本当にありがとうございました。)

   

  guitarの綴りにタイプミスがあるのだけがちょっと心残りだけど。。。 まあきっと誰も気にしないよね、そんな細かいところ。

 この更新記事を書きはじめる直前にも、仙台の方で再び大きな余震(震度6)があり、死者4人、けが人100人以上が出たというニュースが入ってきた。今も物資不足のなか避難所暮らしをしている人たちはどんなに不安な思いをしておられることか。。。 
 地震と津波の災害が最もひどかった東北地方だけでなく、関東地方でも生活必需品や食料品などの不足があったり、放射能汚染の影響で水道水を気楽に飲めなくなったり、様々な影響が出ている様子。
 そうした報に接する度に今回の地震の被害の大きさを改めて思い知らされる。

 私たちがここでしていること、できることは、この災害の大きさに比べるととても小さな力かもしれないけれど、でもそれでもやっぱり何もしないでいることはできないと思う。
 どこかで読んだ誰かの言葉のように、ゼロにはいくらかけてもゼロにしかならないけど、一人一人が少しずつでも力や知恵を差し出せば、やがては大きな力になりえるから。
 
 そう思って、あともう少しがんばってみんなで折り鶴イヤリングを作り続けます。

折り鶴に祈りを込めて…

2011-03-30 | コミュニティ
 未曾有の東日本大地震から約20日が経った。
 
 無数の方々の命や生活が一瞬のうちに無惨に奪い去られ、今も数十万人の被災者の方たちが避難生活を余儀なくされているという現実、そして原子力発電所の炉心溶融と、そこから流れ出す放射能による被爆の問題など、気の重くなるニュースの連続に、遠いアメリカの地に住む私でさえ、日本はこれからいったいどうなってしまうのか…と不安に思ってしまう。
 ましてや、日本、そして被災地に生きる人々はいったいどれだけ不安で苦しい毎日を送られていることか。。。

 せっかく助かった子どもたちが、物資の届きにくい避難所で餓死してしまったという話を聞いたり、夜自分がベッドに入って眠る時に、ベッドも暖房もなく、寒さに震えて泣いているだろう無数の子どもや赤ん坊のことを想像しただけで涙が出てきてしまう。

 アメリカに住む私にできるのは募金くらいしかないけれど、せめて募金の額を少しでも多くしたいという一心から、ここブルーミントンに住む日本人の友人たちに声をかけて募金活動を始めた。

 ありきたりなようだけれど、やっぱり日本人の心を象徴する折り鶴を使った何かがいいかなと思い、ミニミニサイズの折り鶴でイヤリングを作って売ろうと友人に呼びかけてみた。カナダ人の友人Amyにイヤリング制作の講師を引き受けてもらい、来週月曜日にワークショップを開く予定。
 
 20名ほど呼びかけた中で、ワークショップ参加希望者が14名、折り鶴を折る形での協力者が4名、そしてfacebookその他でワークショップのことを知って、自分も手伝いたいと言ってくれた友人(アメリカ人)が2名。思った以上の人たちが、とても積極的に参加と協力の意志を示してくれている。

 小さい子ども2人を抱えながらだと、日程調整その他のメールのやりとりや、サンプルの折り鶴を折ったりそれにコーティングを施したりという作業をするだけでも、いちいち邪魔が入り、なかなか集中してできない。いらいらしてつい子どもを必要以上に叱ってしまったり、泣き叫んでいる次男(7ヶ月)になかなか手が行き届かず罪悪感にかられたり、なかなか1人では寝てくれない次男をおんぶしながら、夜ふかしして鶴にコーティングの作業をしたりメールを書いたり。。。 で、途中で根をあげそうになることも何度かあったけれど、そのたびに

 「でも、被災者の人たちのつらさや苦しさを思えば、私の苦労なんてなんでもない」

 と自分に言い聞かせ、なんとか折り鶴イヤリングのサンプル制作もし、必要な道具や材料の調達も(Amyや友人のHiromiさんの助けで)すませ、月曜のワークショップ開催にこぎつけた。


こちらがイヤリングのサンプル。これから、もっと長く垂れ下がるタイプのものも試作する予定。


 そして、ミニミニサイズなので折るのがなかなか大変な、イヤリング用の折り鶴も、ワークショップ参加者や協力者の人たちが各自で一生懸命折ってくれていて、既にみんなの折り鶴を合わせると100羽分くらい集まるかもしれない勢い。
 みんな小さな子どもがいて大変な中、何とか時間をやりくりしながらがんばってくれている。
 そう思うと、言い出しっぺの私がgive upなんてしてられないよね。^^;

 
 イヤリングのサンプルを見てくれた友人知人からは、これなら12-15ドルはかたいよ、募金のためならなおさらだよ、と太鼓判を(?)押してもらった。
 自分では、最初はせいぜい7-8ドルかしらと思っていたので、これはちょっと嬉しい。
 1ペア15ドルで売れれば、50個売れば750ドルになる。
 50個くらい、売れるかな?
 買うよ! と言ってくれた友人が既に数人いるから、見込みとしてはそう悪くない。


 IU音楽科の日本人学生さんたちによる被災者支援チャリティコンサートのひとつに、コーディネーターとして関わらせてもらっているので、その教会でのチャリティコンサートでブースを設けて売る予定。

 あとは、理解を示してくれそうな地元のお店いくつかに当たって、息の長い支援という意味を込めて、ある程度長期にわたってイヤリングを置かせてもらえるといいなと考えている。そうすれば、お店でイヤリングを目にした人たちに、日本の震災に思いを馳せてもらうことができる。たとえその場でイヤリングを買ってもらえなくても、もしかすると別の場所で募金をしてもらえるきっかけになるかもしれない…という希望のもとに。

 ワークショップの様子は、また後日報告します。成功しますように。。。

 
 コーティング剤を施したばかりの鶴たち

 追伸 友人によるこちらのブログの募金活動報告記事に、今回の自分の募金活動へのインスピレーションと励ましをもらったので、ここにリンクを貼らせていただきます。どちらもすごい行動力で、かなりの結果を出されています。私たちもがんばらなくっちゃ!

 王子くんとアトム&メルモNYに行く「がんばって・・・いこう」

 LONDON DIARY 「ケーキセール」

 最後になりましたが、日本各地で、特に被災地で、不安な毎日を過ごされている方々、私たちもここから応援しています。