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「毎日心も体も元気でナチュラル」をモットーに、日々の暮らしのあれこれを、気の向くままに書き綴った日記です

オリジナルのマクロビスイーツ2*キャロブとナッツ入り亜麻仁粉のクッキー

2009-03-16 | パン・スイーツ
 前回のButternut Squash Muffinsに続いて、オリジナルのマクロビ・スイーツ第2弾。キャロブとナッツ入りの亜麻仁粉クッキー。あ、でも今回のレシピには黒糖を少量(+オプショナルで卵白を少し)使っているので、「ゆるマクロビ」と言った方がいいかな。

 モラセス(黒糖蜜)と亜麻仁(flax seeds)の粉の風味がきいた、ざっくり感が美味しい素朴なクッキー。自分で言うのもなんだけど(とまた言ってる)、いろいろ適当に材料を放り込んで作った割にはほんとに美味しくできた! ざくっとした食感が、大好きなマクビティ・ビスケットにちょっと似ていて、それが今回私の一番気に入っているところ。
 キャロブを使ったのは実はこれが初めて。でもなかなか美味しかった。チョコレート大好きの私と夫には、本物のチョコレートに比べると少し物足りなさを感じるんじゃないかと予想していたんだけど、こういうクッキーに使う分にはけっこう大丈夫だったみたい。現に、何も言わなければ夫はこれがキャロブだとは気づいていなかったみたいだし。

 そんなわけでこのクッキー、クッキーモンスターの夫にもかなり好評だったので既に何度もリピ 今までで5回は作ったかな? そして作るたびにちょこっとずつ材料や配合を変えてみたりして、それで「これがたぶん一番美味しくて失敗の少ない配合」と落ち着いたのが以下に書いたレシピ。
 
ナッツとキャロブ入り亜麻仁粉のクッキー

材料
A
・Flax MealまたはGround Flax Seeds(亜麻仁の粉) 25g
・All-purpose flour(薄力粉) 175g
(Flax Mealがない場合は、薄力粉100g+全粒粉(できればグラハム粉)100gの分量で計200gにする)
・sea salt(塩) ひとつまみ

B
・菜種油(または同様の無色無臭の植物油) 75cc
・Agave Syrup(アガベ・シロップ) 大さじ1~2(好みで調整)
・Molasses(モラセス) 小さじ1
・Brown Sugar(黒糖または三温糖) 大さじ1強(好みで調整)
・卵白 1個分(Optional。卵白不使用の場合は水10-25cc程度で調整)

C
・ナッツ(アーモンド、くるみなど。粗く刻んでおく) 15g
・キャロブチップ 15g
 
作り方
(1) Aをボウルで合わせ、ふるっておく。
(2) 別のボウルにBを入れ、泡立て器でよく混ぜる。
(3) AとBを合わせ、さらにCを入れてさっくりと混ぜ合わせ、ひとつにまとめてラップをかけ30分~1時間ほど常温で休ませる。*ひとつにまとめにくい場合は、水(分量外)を10-25ccほど少しずつ入れながら調整する。水を入れすぎると焼き上がりのクッキーがかちんこちんになってしまうので気をつけて。
*この時点でオーブンを325°F(170℃)に予熱しはじめる。
(4) 1個分のクッキーとして適当な量を手にとり、平たい丸形に整えてクッキングシートを敷いた天板に並べていく。
(5) 325°F(170℃)のオーブンで20-25分ほど焼き、美味しそうな色と匂いがしてきたら焼き上がり。

Notes:
*モラセスがない場合は黒糖や三温糖などで代用してみてください。*亜麻仁の粉(flax meal)が手に入らない場合は、graham whole wheat flour(グラハム粉)を使うと似たような食感と風味になると思います。
*卵白を入れるとつなぎになるので生地が多少扱いやすくなります。食感も卵白を入れた方が多少しっとりというか柔らかめになりますが、よりcrunchyでざっくりした食感が好きな場合は卵白なしで水だけで生地を調整した方が好みの食感に仕上がるかもしれません。ちなみに夫は卵白入りの方が好みで、私は卵白なしの方が好み。でもわがやでは、息子の離乳食にまだ卵黄しか使っていないため、卵白消費のためには卵白を入れて作ることが多いです。。。残念ながら


 健康・美容効果が非常に高いと言われる亜麻仁(亜麻の実=flax seeds)。うちでは最近はこの亜麻仁の粉、亜麻の実、そして亜麻仁油といろんな形でなるべく料理やお菓子に取り入れるようにしています。この亜麻仁と、チョコレートに比べてカロリーやコレステロールが格段に低いキャロブ、そして同様に健康美容効果が高いと言われるアーモンドを使用し、さらにバター不使用・・・ということで、市販のチョコチップクッキーなどに比べると格段にヘルシーだし、何より本当に美味しいので、ぜひ作ってみてください
 

オリジナルのマクロビスイーツ*Butternut Squash Muffins

2009-03-07 | パン・スイーツ
 *3/7(土)レシピ部分に一部追記

 Butternut Squash(バターナット・スクウォッシュ)という、南米原産のかぼちゃ(といっても日本の栗かぼちゃに比べるとかなり水っぽく、甘味も少なめ。見た目も日本のかぼちゃとはかなり異なる)で作ったマフィン。最近、普段うちで食べるおやつをマクロビスイーツ(=卵・乳製品・砂糖(=精白糖)不使用)、または「ゆるマクロビ」スイーツにするのが私の中で流行っているので、これもマクロビ系。

 Asian Culture Centerで担当している日本語クラスに来ている生徒の一人、ニックが、家庭菜園で採れたというバターナット・スクウォッシュを昨年の秋から冬にかけて何度かお裾分けしてくれたんだけど、これがものすごーく巨大なバターナット・スクウォッシュで、1本が市販のものの2.5本分くらいの大きさ。(ちなみに市販のものは1本平均1kgくらい。)
 こちらは去年の秋、ハロウィーンの頃にもらった3本のうちの2本。

 
右端に見えている黄色いのはバナナの先端。大きさ比較のために並べてみたものの、写真にちゃんと写ってない^^;

 そしてこの次にもらった2本はさらに大きく、1本で市販のものの3.5本分くらい(=たぶん3.5kgくらい)あった。あまりに大きかったので(しかもこのひょうたんのような形が可愛いので、しばらくは居間の床の上にごろんと転がして、部屋のアクセント(ウソ)兼息子のおもちゃになっていたほど・笑。)息子が遊んでいる写真を確か撮ったはずなんだけど、でも今ちょっと見当たらないので、残念ながら写真はなし。
 
 何せ市販のものの3倍くらいある大きさのものを計5本ももらったので、バターナット・スクウォッシュのスープを作ったり、ローズマリーやセージなどのハーブと一緒にオーブンローストしたり、息子の離乳食に使ったりと、いろいろに活用させてもらったんだけど、私のなかで一番ヒットだったのが、思いつきで作ってみた、このマクロビ系のマフィン。(ちなみに夫にもこれがかなりの好評。)

 アメリカ・ヨーロッパ在住でこのbutternut squash(または同種のsquash)が手に入る方(というか、日本のかぼちゃが入手困難で、水っぽいかぼちゃしか手に入らない~と嘆いていらっしゃる方)は、よければぜひお試しを☆
 日本ではbutternut squashはまだあまり手に入らないかと思うけど、逆に日本には何も手を加えなくてもそのままでほくほくで甘くて美味し~いかぼちゃがあるもんね。どうぞ素材のままのかぼちゃの美味しさを堪能なさってください(I envy you!)。あ、でも以下に紹介するレシピの甘味料の分量を適度に調節すれば、日本のかぼちゃでまた違った美味しさのマフィンになるかと思うけど。

 ではレシピ。
     

*Butternut Squash Muffins*(中サイズのマフィン12個分)
*材料*
A・All-Purpose flour(薄力粉) 200g
・Baking powder 小さじ2
・sea salt(塩) ひとつまみ

B・Agave syrup(アガベ・シロップ)* 大さじ2~3(お好みで)
・きび砂糖 大さじ1~2(お好みで)
・豆乳 120cc
・菜種油(または同様の無色無臭の植物油) 80cc
・butternut squash(または日本の栗かぼちゃ)* 蒸したもの 210g
・レーズン(optional) 20-30g(お好みで)

*Agave syrupがない場合は、蜂蜜、オリゴ糖シロップなどで代用してください。
*使うかぼちゃの種類(甘さや水っぽさの具合)によって、シロップやきび砂糖の分量を加減してください。日本のかぼちゃを使うならシロップ大さじ2のみ(砂糖なし)でも十分なのではと思います。特にレーズンを入れる場合はそれだけでもけっこう甘味が出るので。
*日本のかぼちゃを使う場合は、butternut squashに比べて水分が少ないように思うので、moist(しっとりした)食感がお好みの場合は、菜種油を100cc程度、(かつ/または)豆乳を140-150cc程度に増やした方がよいかもしれません。
*3/7 追記 butternut squashの下ごしらえは、鍋で蒸すよりもオーブンローストで蒸し焼きにするのがお薦めです。縦二つに切り、種をかき出し、好みで実の表面にバターまたはオリーブオイル等を塗り、アルミホイルなどで包んで、400℉(=200℃)のオーブンで約40分加熱。竹串がすっと通るようになっていれば出来上がりです。このままバターやマーマレードなどを塗って食べても美味しいです。うちではパンをしょっちゅう焼くので、その余熱を利用して、日本のかぼちゃもbutternut squashもさつま芋もいつもオーブンで蒸し焼きにしてしまいます。そうして(butternut squashの場合はスプーンでこそげとるようにして皮から実を取り出し)、お料理に使ったりそのまま食べたり。余った分は冷蔵庫に入れてスタンバイ。3、4日はもちます。野菜は一般にオーブンでじっくりローストした方が甘味や旨味が凝縮されてより美味しくなるので、この方法、オーブンのある家庭ならおススメです。


*手順*
下準備:オーブンを375℉(=180℃)に予熱する。マフィン型に油(分量外)を塗り、粉(分量外)をはたいておく。(またはbaking sprayをかけておく。)
(1) A をあわせてふるう。Bを別のボウルであわせ、よく混ぜ合わせる。
(2) butternut squash(蒸して皮をのぞいたもの)をマッシュする。(またはフードプロセッサーにかける。)Bのボウルに加えてよく混ぜる。
(3) AとBを合わせ、よく混ぜる。
(4) 用意しておいたマフィン型に生地を入れ、375℉のオーブンで15分焼いたあと、325℉(=160℃)に下げてさらに10-15分ほど、または表面に美味しそうな焼き色がつくまで焼く。竹串を刺して何もついてこなければ焼き上がり。

 週末の朝食や昼下がりのおやつはもちろんのこと、夕飯のあとちょっと小腹が空いたときの軽い夜食にもぴったり(と言いつつ、一日を通してぱくぱくと何個も食べている私たち) 材料にバターや卵、精白糖などを使っていないせいか、食べた後もぜんぜん胃にもたれないし。(だからといって一度に2個も3個も食べている誰かさんはどうかと思うけどね~)

 マクロビやホールフード主義では、「一物全体」(=皮や根なども極力捨てずに全て利用する)、「身土不二」(=身体と土地は一体、だから極力地元で採れたものを利用する)というのが基本になっているけど、今回の私のマフィンは、メインの材料のbutternut squashが地元も地元、友人の家庭菜園で採れたものだから、「身土不二」の点ではかなりいいセン行ってるかな?

追記:アメリカにはこのButternut squashに限らず、ほんとにいろんな種類のsquashがあります。ご興味のある方はこちらをどうぞ。日本のかぼちゃも、"Kabocha squash"などの名前で、時期やお店によって置いてあることがあります。私はいつもアジア系食品店かFarmer's marketかコープで買うのですが、コープやFarmer's Marketのは(ちょっと割高だけど)オーガニックなので、見つけると即、大人買い(2つ以上いっぺんに買っちゃう)。そんなわけで、うちには常にかぼちゃのストックが・笑。 だって美味しいんだもーん