blooming cafe

「毎日心も体も元気でナチュラル」をモットーに、日々の暮らしのあれこれを、気の向くままに書き綴った日記です

ANZACクッキー

2008-03-31 | パン・スイーツ
 先日、日頃から愛用しているオーガニック製品のブランドのグラハム粉が安くなっているのを某スーパーで発見。
 そのグラハム粉を使って、まず第一弾はANZACクッキーというのを作ってみた。

 このレシピ、実はクックパッドで見つけたんだけど、何でもANZACクッキーというのは、第1次世界大戦中に、オーストラリア人とニュージーランド人の兵士たちが戦場へ持って行った、栄養たっぷりのオートミール・クッキーなんだとか。このCookpadのレシピは、レシピ著者のご主人(おそらくNZ人?)のお祖母さまの代から受け継がれているレシピなんだそう。
 
 それで興味が湧いて作ってみたわけなんだけど、NZでは一般的らしいGolden Syrupというのがこちらではなかなか手に入らないので、代わりにMolasses(モラセス/糖蜜)と蜂蜜を混ぜたものを使って作ってみた。

   

 全粒粉(私が使ったのはグラハム粉)とオートミールたっぷり、卵不使用で、重曹もかなり少量なので、仕上がりは確かにかなり歯ごたえのある、ざくざくした食感。でもそのざくざく感がなかなか美味しい。モラセスをかなり入れたので、日本の黒糖とか黒蜜っぽい味に似ているところもあって、けっこうクセになる味かも?

 先週5日間、学会出張でサンフランシスコへ行っていた夫が帰宅する日に作ったので、さっそく試食させたら、案の定、

 「ワオ!! ANZACクッキー作ったの?? それはすごい! どれどれ・・・うーん、美味しい

 …てな感じで、かなりの喜びようだった。「インターネットで見つけたレシピなんだけど、じゃあANZACクッキーのこと、エイマーも知ってたの?」と聞いたら、「もちろん!」という答え。

 Edmond's Cookbookにもレシピがあるはずだからチェックしてみたら、と言われ、チェックしてみるとほんとに載ってた。こちらはココナッツ・フレークを入れるレシピになっているので、またちょっと違う味になりそう。こっちもそのうち試してみなくっちゃ。

     

 まったくの偶然だけど、私がこのANZACクッキーを作ったのとほぼ同時期に、友人のakiさんも似たようなクッキーを作られていた様子。「バターなし」とあったので、ANZACクッキー(バターたっぷり)とは違うみたいだけど、オートミールと全粒粉入りというところが共通している。去年私がレシピをアップしたホットクロスバンズを作ったという報告をブログでしてくださっていて、その日の日記の最後に「ついでにこんなクッキーも作りました…」と写真が載っていたのを見て、ちょっとした偶然だけど、でもなんだかびっくりした。そして日本とアメリカで遠く離れているけど、こうしてブログを通じてまるでご近所さん同士のような近況報告がしあえるのってやっぱり楽しいな~と改めて思ったりして。

 akiさん~ あらためて、ホットクロスバンズ作ってくださってありがとうございます♪

 あ、そうそう、おまけのおまけ。
 作ってもらったというので思い出したけど、そういえばちょっと前に載せたNZスコーンのレシピがなんだか予想以上に好評を呼んだようで、ブログのコメント欄とメール、そして友人からの口コミで寄せられた情報をすべて合わせると、なんだか私が直接知らない人たちも含めて、10人以上の方があのレシピでスコーンを作ってみてくださったらしい。
 
 私、NZの(食)文化親善大使になれそう?!

Irish Lionでの夕食

2008-03-18 | お料理・食事
 先週の金曜日は、友人のNatsukiちゃんとそのお父様(リサーチを兼ねてブルーミントンの愛娘のところにしばらく遊びにこられていた)と一緒にお食事。お父様はすごく気さくな方で、うちの夫ともなんだか気が合ったみたいで(二人ともあんまり大学教授らしからぬところが似てるからかな?)、会話も弾んでとても楽しい一夜でした。
 行き先はNatsukiちゃんのブルーミントン市内でのお気に入りレストランの一つ、Irish Lion。その名のとおり、アイリッシュ・パブ。(パブなので正確にはレストランではないけど、でも食事メニューもけっこう充実しているので、一応レストランと呼んでおきます。Natsukiちゃんもどっちかというとお酒より食事目当ての利用の方が多いみたいだし^^)。

 お店の外観、内装はいかにも英国やアイルランドのパブ風なので、その写真もあるとよかったんだけど、…撮り忘れていたのでそれはまた今度の機会に。

 この日、私たち4人が注文したそれぞれの品。

  
左:夫エイマーの注文したRoast duckling(子アヒルの丸焼き)。…デカい!!!焼きりんごが添えられていて、これをお肉と一緒に食べるのがなかなか美味。 右:こちらは私の注文したサーモンのクリームソース。

  
左:Natsukiちゃんの注文したラム肉のソテー(だったかな?)、ガーリックローストポテト添え。 右:お肉大好き(笑)というNatsukiちゃんのお父様の注文された牛フィレステーキ。イングリッシュマフィンの上にステーキがのってます。美味しい~♪とすごく嬉しそうに召し上がってました。

 店内が暗かった上にフラッシュなしで撮ったので、かなり暗ーい画像ですが…(あんまり美味しそうに見えないよね~。でも実物はもっと美味しそうに見えたし、実際美味しかったのよん♪)

 どれもなかなか美味しくて食べごたえがあったけど、やっぱり何といっても圧巻はエイマーの注文したアヒルの丸焼きかな?この大きさには、アメリカ暮らし3年めの私も改めて驚いちゃった ま、それ以上にびっくりなのは夫がこれを軽々と平らげてしまったことか(笑)。

 この4品のメニュー全てに前菜一品(本日のスープまたはサラダ)と、主食一品(ローストポテト、ライス、ソーダブレッドのいずれか)がついてきて、お値段は平均$16-$18/一品。味もなかなか美味しいし、このボリューム、お店の雰囲気などを考えると、このレストランはかなりコストパフォーマンスが高いかも。アイリッシュ名物であるソーダブレッドも美味しかったし、スープも美味しかったし。
 ついこないだ行ったFarmレストランとかと比べると、値段は半分以下だもんね。(Farmではメインだけで$28-$35くらい、前菜は一品平均$6-10くらいだったもん。)そう考えてみると、がぜんFarmの魅力というかポイントががくんと下がっちゃったりして…。同じ町のレストランで、片や18ドル(=約2000円)くらいで味もボリュームもほぼ同等の前菜、主食、メインが食べられちゃうのに(というか、ボリュームはこっちの方が断然上か)、片やメイン一品だけで25ドル以上しちゃうとなるとね、やっぱりちょっと考えちゃうよね…庶民としては。

 日本のレストランで、2500円くらい出すとすごく充実した(味もヘルシー度もプレゼンテーションもばっちりな)フルコースのランチメニューとかが食べられることを考えると、Farmってほんとにコストパフォーマンスはすごく悪いかも…。(な~んて言いはじめるときりがないし、悲しくなるだけなのであまり考えないようにしてるけど@@;) 日本在住のグルメな友人や知人のブログなどを見ていると、アメリカ中西部の片田舎のレストラン事情の寂しさにほんとに悲しくなっちゃうことも多々ありなんだけど、でもまあそのなかでは、Irish Lionはかなり健闘できる方かも?

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(ここから下は、タイトルとは直接関係のない、「世界的な食品価格急上昇の問題」という時事ニュース(?)的な話題なので、興味のある方だけお読みください。)

 でも最近ちょくちょく目にするようになった、"Food Cost Rising"(食品・農作物の価格急上昇)というニュースなどからすると、最近は高級レストランといえども、”メニューや一皿ごとの見栄えを保ちつついかにコストを下げるか”でかなり苦戦しているらしい。ちょうど先週末(3/8付け)のWall Street Journalでも、"Cutback Cuisine”という大きな見出し記事が載ってて、いかにNYやカリフォルニア、ハリウッド、シカゴなどの高級レストランが軒並みにコスト減にやっきになっているか、そしてそのためにどんな工夫をしているか、というのを取り上げてた。
 たとえば、
 高級エクストラバージンオリーブオイルの代わりに比較的安価な油のミックスブレンドを使ったりとか、
 メインディッシュの盛り合わせのパスタの分量をかなり増やしたりとか、
 値段が2倍にはねあがったアスパラガスの代わりにビーツや芽キャベツを付け合わせに使ったりとか、
 ステーキをメインディッシュのメニューから取り下げて、代わりに細切りにしたお肉を数種類の野菜と炒めあわせて、「オリエンタル風ソテー」「アジアン・フュージョン」みたいな名前をつけたメニューに入れ替えたりとか、
 これまでは細挽きにしてハンバーガー用の肉にしていたTrimmed Meat(ステーキ用にお肉をカットする際に余る端切れ肉)をステーキ・タルタルという前菜メニューに仕立て上げ、この前菜でコスト増の分を稼いだりとか、・・・
 …うんぬん。 
 なにせかなりの涙ぐましい努力ぶりがうかがえる記事だった。ま、消費者側からすると、何となくだまされてるような気もしないでもないけど、でも実際に食材費が3、4割、ひどいものでは5割以上も上昇してるんだから、しょうがないといえばしょうがないよね。

 ここ1年間におけるこの食糧費急上昇、アメリカだけでなく世界的規模で深刻な問題になっているそうで、その主な原因は異常気候(旱魃、洪水など)、原油高(化学肥料や輸出入の運搬コストが上がる)などなど、なんだって。(他にもあるけど、説明が長くなるので省略。)なかでもパンの主原料になる良質の小麦の値段は過去1年の間に2倍以上に跳ね上がったらしく、世界中のパン屋さんがかなりの苦境に陥っているらしい。これは、世界第2、第3の小麦生産輸出国であるカナダとオーストラリアの両方で、小麦の収穫高が異常天候等のせいでここ1、2年ほど激減しているせいなんだそう。
 パン作りが趣味の私としては、このニュースはかなり気になる~。何とか今年、来年あたり、異常気象などの原因が取り除かれて、小麦の生産高が回復してくれるといいなと願わずにはいられないけど、でも現実としては、この食糧費急上昇の影響が消費者マーケットにも深刻に出始めるのは、2009年頃からだとか…。ってことはこれからが怖いってことか。小麦粉の買いだめなんてそんなにできないしね

 この食糧費急上昇の問題について、興味のある方はこちらのサイトをどうぞ。

バゲット、一歩前進?

2008-03-14 | パン・スイーツ
 おとついの火曜日に焼いたバゲット。なかなかの快心の出来。
 というか、これまでに焼いたバゲットのなかでは、史上最高の出来かも。
 クラスト(外皮)の焼き色、クープの開き具合、そしてクラム(中身の生地)の気泡の入り具合などなど、いろんな意味で一歩前進したかな?と思えるできばえだったので、なかなか嬉しい。もちろんクープの開き具合などはまだまだ完璧にはほど遠いけど…。

 最近、持ち寄りパーティやお客様を招いてのディナーのときなどに、バゲットを焼いて出すことが多くなった。やっぱりバゲットは何といっても焼きたてが最高!なので、その焼きたてパワーのおかげで、食べた人みんなが口々に「美味しいよ、これ!!」と喜んでくれるのが嬉しくて、ついつい「よっしゃ、じゃあ今回もバゲット焼くかな…」となってしまうのよね。

 でも味や食感はたいていそれほどの当たり外れなく美味しくできてるという自負はけっこうあるものの(自画自賛ですいません)、外観の美しさ、見栄えという点からいくと、どうしてもなかなか満足いく仕上がりにならず、伸び悩んでいた(?)のも事実。

 そんなわけで、ここ最近バゲットを焼く機会が増えたこともあって、どうすればクープがもっときれいにカッコよくハンサムに開いてくれるようになるのか、いろいろ試行錯誤していたところ。
 
 今回のバゲットはなかなかのハンサム君に仕上がってくれた気がする~

  

 前回の反省を踏まえて(って前回のはAちゃん&Mくん夫妻が来てくれたときに焼いたものなんだけど…ごめんね、Aちゃん!! でも見た目は今イチでも味はそれほど劣ってないはずだから、許してね!! まだまだ修行中の身なもので…。前回手を抜いたという意味ではなく、試行錯誤の経過点で試した方法が思ったような結果につながってくれなかったという意味です)、成型後の最終発酵のさせ方(温度・湿度管理など)とクープの入れ方に工夫を加え、そして焼成のタイミングとオーブン庫内の温度にも十分に気をつかって焼いたんだけど、それら全ての試行点が結実したのかな? オーブンから出したバゲットは、焼き色もきれいな黄金(こがね)色、そしてクープもこれまでのに比べてかなりきれいに開いていた。バンザ~イ 

   
ちょっと上手くできると嬉しくてついつい何枚も写真を撮ってしまう私… 夫にも半ば呆れられつつ^^;  中のクラムにも、ほらこんなに気泡がたくさん入ってます。美味しかったよ~♪

 

 このバゲットは、実は友人夫婦トムとエイミーとのディナーのために焼いたもの。彼らもこのバゲットにはかなり感心してくれて、「すごい!プロの焼いたのみたい!」「美味しい!」と大絶賛しながら食べてくれた。(ほめすぎだけどね)特に料理好きのトムは最近パン作りにも挑戦しはじめたらしく、バゲットを焼くコツなどを一生懸命私に質問してくれて、頭の中にメモメモしていた様子…。そういう風に同じ関心を持っている人のためだとよけいに作りがいがあるよね。

 かなりの料理達者のトムが作って持って来てくれた前菜のフムス(中近東地域由来の、ひよこ豆のディップソース)もすごく美味しかった! 味だけじゃなくて、プレゼンテーションというか、盛りつけ方もなかなか凝ってて、参考になった。

   
 カリフラワーの白とベルペッパーの赤が映えててきれい。 (右写真:)こんなふうにピタブレッドやピタブレッド・クラッカーなどを添えて、それでフムスにディップして食べる。

 このピタブレッド・クラッカー、今までに見たことのない色と食べたことのない味(すごく美味しかった)だったので、トムに尋ねたら、「ピタブレッドを自分でカットして、オーブンでカリカリになるまで焼いて作ったクラッカーだよ」と教えてくれた。な~るほど。そんな食べ方もあるんだな~。またひとつ勉強になりました。(と言っても、フムスやピタブレッド自体をうちで作ったり食べたりすることがほとんどない我が家だけど…^^;)

 私たちの用意しておいたメインディッシュ(キャセロール)もサラダもデザート(とろけるプリンと、オリジナルレシピによるチョコバナナブラウニーケーキの2種類)もすごく喜んでくれたけど、やっぱりこの日彼らにとって一番印象に残ったのはバゲットだったみたい。あ、でもエイミーは私が日本のレシピで作ったとろけるプリンを大絶賛してたかも。クレームブリュレがデザートの中では一番好きと言っていたので、ちょうどそれに似た感じだったのがよかったのかな。トムはチョコとバナナの組み合わせが大好物だったらしく、チョコバナナブラウニーケーキ、かなりつぼにはまったみたい。どっちのデザートもちょっと甘さ控えめにしておいたけど、二人とも「甘過ぎないところがまたいい」と言って喜んで食べてくれた。うんうん、よかった (食べはじめると、食べるのとおしゃべりに夢中になって写真を撮り忘れていたので、デザートもメインも残念ながら写真はなし。)

 久々に4人揃って会ったこともあって、楽しいおしゃべりが尽きることなく夜遅くまで続き、ほんとに美味しくて楽しい夜だった。あ~でもこんな楽しみも、赤ちゃんが生まれたらきっとしばらくはお預けになるんだろうな~。
 あっそうそう、でもトムとエイミーは今度近々私たちの家の近くに引っ越してくるみたいで、そしたらベビーシッターもときどき引き受けてあげるよ!と快く言ってくれた。ありがたい~

夫快挙のニュース(3/18追記)

2008-03-13 | お知らせ
 夫(化学研究者)のエイマーの書いた論文が、化学関係の学術雑誌としては世界最高峰(World Top 3のひとつ)とされる、ドイツのAngewandte Chemie(アンゲヴァンテ・ケミー)誌に掲載されました(掲載2008.2.25)。掲載された論文のabstract(要旨)紹介はこちら。論文そのものについては、雑誌またはオンライン購読をしていないとアクセスできないようです。

 そしてこの論文掲載の後、イギリスとアメリカの化学/科学専門雑誌、合わせて計3誌からこの論文の内容についてインタビューを受け、そのインタビュー記事がそれぞれの雑誌に掲載されました。

 まず一つめは全米化学学会(American Chemical Society:ACS)の発行するC&EN(Chemistry and Engineering News)誌。全米の化学・化学工学研究者1万5千人が購読する、全米有数の化学専門誌なのだそうです。(*3/18訂正:読者数は、正しくは「全世界の化学・工学研究者15万人が購読する」でした。150,000を間違って1万5千としてしまった私、英語―日本語の数字の変換はいつまでたっても苦手!掲載された彼のインタビュー記事はこちら(掲載3/5/2008)。

 そして二つめはイギリスのC&EN誌にあたる、英国王立化学学会(British Royal Society of Chemistry:RSC)の発行するChemistry World誌。掲載された彼のインタビュー記事はこちら(掲載2/28/2008)。

 そして三つめは、全米のみならず世界レベルでも最も有名な科学雑誌、Nature誌。掲載された彼のインタビュー記事の要旨記録はこちら(掲載3/12/2008)。でも記事そのものについては、Angewandte Chemieと同じく、雑誌購読料を払って登録していないとアクセスできないようです。

 …ということで、化学・科学関係者や専門家でない人にはピンと来ない話かもしれませんが(かくいう私もその一人)、でも本人は、「これはすごいことなんだ!」とすごく興奮して喜んでいるので(何せこのニュースの後1週間くらいはずっと上機嫌だったくらいだから)、私もパートナーとしてとても嬉しく、誇らしいのです。もちろん毎日こんないいニュースばかりというわけではなく、失敗したりうまくいかなかったりで落ち込んだりイライラしたりすることもある中でのgood newsなので、よけいに嬉しいのだと思います。

 そんなわけでこのブログでもつい嬉しくて報告してしまいましたが、どうぞその辺りご理解の上、ご笑覧ください。

Story Inn

2008-03-09 | お料理・食事
 先週の日曜日、友人夫婦のエリカとサイモンに誘われて、ブルーミントンから車で45分ほどのところにあるStory Inn(このサイトに飛ぶと音楽が流れるので注意)にSunday Brunchを食べに行ってきた。

 エリカとサイモンから、「ちょっと遠いけど、道中のドライブもけっこう楽しめるし、開拓者時代の建物を今でもほぼそのままの形で見られるインディアナ州唯一の場所だし、レストランの食べ物も美味しいし値段もリーズナブルだから、行く価値は絶対あるよ~」と聞いていたとおり、すごくいいところ。

 Story Innのウェブサイト上の、「Story Villageの歴史」というページによると、
 
「この地域は1809年9月30日に、当時の州知事とマイアミ・インディアンたちとの間に交わされた協定により、正式にヨーロッパ系移民たちに開放された。
 Story Village(ストーリー・ヴィレッジ)ができたのは1851年で、当時のアメリカ大統領が、Dr. George Story(ジョージ・ストーリーという名の医師)にこの土地を下賜したことによって発展した村であるため、この名で呼ばれるようになった。ストーリー医師は、当時うなるほどあった地元の非常に上質な木材をふんだんに使って多くの建物を建てた。(そのときの建物が現存していることが今もこの村を特別なものにしている理由の一つになっている。)

 ストーリーの村はしだいに周辺一帯で最も大きなsettlement(入植地)として栄えるようになり、1880-1929年にその最盛期を迎えた。

 しかし1929年の大恐慌の到来により、多くの家族が、丘がちでどちらかというと交通の便の悪いこの土地を捨てて、もっと大きな都市や別の町に仕事を求めて出て行ってしまったため、村は一気にその活気を失い、過疎化してしまった。

 かくして、大恐慌の後にやってきた「古い建物をどんどん壊し、新しい"モダンな”建物を建てよう」という「近代化の波」(1940~50年代)のなかでも、ストーリーの村はひっそりとそのまま取り残されることになった。だがそれは今にして思うとある意味幸運なことであったとも言える。なぜならその結果、ストーリーの村は、アメリカ中西部(Midwest)における19世紀開拓者時代の小さな村がおそらく最も良好な形で現存されている場所となったからである。

 現在のストーリー・ヴィレッジは、レストランとB&B(宿)を提供するStory Inn一軒のみで成り立っている。Story Innの建物は、かつて村の中心の雑貨屋(Old General Store)として栄えた建物である。」

 
 …というような説明がのっている(私の訳はかなり大ざっぱだけど)。

   
Story Innの周囲の景色。Story Inn=すなわちストーリー村全体、というのがウェブサイトに載ってた説明だけど、ほんとにStory Inn以外には、周囲に4軒くらいしか建物がなかった…
  
 
        

 こんな風に、店内の内装も、パイオニア時代をしのばせる感じのカントリーっぽい雑貨がたくさん飾ってあって、とても可愛かった。いかにもヨーロッパ人の入植地だったという感じ。ヨーロッパらしい雰囲気を久々に味わった。

  

  
"What's the Story?" "One Inconvenient Location since 1851"というロゴ(プリント文字)(?)が気に入って、お土産にまで買ってしまった Story Innのマグ。 右はエイマー(夫)が注文した"Tall Stack"のチョコチップ・パンケーキ。こんなふうに分厚いホットケーキが高ーく積み上げられたのにメープルシロップをたっぷりかけて、口いっぱいにほおばって食べるのが長年の夢だったそうで(笑)、嬉々として食べておりました…

 ちなみに私が注文したChicken Pot Pieや、エリカの注文したBanana & Walnut Pancakesも美味しかったよ♪ でもエイマーのパンケーキを一口味見させてもらったら、それがすごーく美味しかったので、やっぱ私もパンケーキにすればよかった~!と、心の中で思った私。。。 その後2口、3口くらい盗み食いしちゃった サイモンが注文した品は…なんだったか忘れちゃった。スミマセン

 
   
   

猫好きなエリカ、ここの飼い猫ともすぐ友達に(小さい写真だけど、猫をなでてるの、わかるかな~?)。 窓の外に見えるのは、トイレ休憩(笑)に立ち寄ったらしき、マウンテンバイカー集団の群れ。 食事の後、外に出て最後にまた猫の姿とStory Innの正面外観の姿をパチリ。

 ストーリー・インの裏手には素敵な庭もあって、この日は春のようなポカポカ陽気だったので、食事の後しばし庭を散策。
 といっても、冬の終わりの庭なので、緑やお花はほとんどなくて、ちょっとうら寂れた感じではあったけど…。夏になると、お花が咲き乱れて、とっても素敵なお庭になるよう。サマーコテージみたいなのもあって、ここでガーデン・ウェディングとか、貸し切りガーデンパーティなんかもできるんだそう。夏にまた来たいな~。

   
    
 そこここに開拓者時代に使われていたらしき畑耕作機みたいなものとかが置いてあるのも、オブジェみたいで面白い。

       
       なぜか”BABAR"という、ゾウさんのような名前がついている木。

       
       

そしてこちらは、レストランで味見してあまりに美味しかったのでお土産に買って帰った、ホームメードのジャム。(ラズベリージャムとアップルバター。)

チェロのコンサート

2008-03-05 | 映画・本・音楽など

 先々週の日曜日(2月24日)、Bloomington ArtsWeek(2/20-3/1)のイベントの一つとして行われた、IU音楽科大学院生によるチェロのリサイタルに行ってきました。

 この日のコンサートのチェリストのアンドレ・ミシェレッティさんは、実は友人Mさんのご主人。Mさんは私の日本語のクラスにも来てくれている日系ブラジル人女性で、とても楽しくてブラジル人らしいリラックスした雰囲気が素敵な人。

 リサイタルはとっても素敵でした。アンドレの弾くチェロは音色がとても深くて艶があって、流れるような旋律のところは深く美しく、そして楽しくリズミカルなパートは体も一緒に弾むような感じで軽やかに、ときにはコミカルに、…とメリハリがあって、ほんとに知り合いの演奏だからというひいき目でもなんでもなく、純粋に素晴らしい演奏でした。

 伴奏のピアノの人もとても上手で、やっぱり美しいパートとリズミカルなパートなどがしっかり弾き分けられたメリハリのある演奏で、チェロとの息もぴったり。

 選曲もチェロの音色を心ゆくまで味わえるメロディの美しい曲が中心だったのも嬉しかったかな。
 私のお腹の中の赤ちゃんも心なしかとてもリラックスして、私と一緒にチェロとピアノの美しい音色にじーっと聴き入っていたようです。

 ちなみに選曲は、ブラームスのホ短調のソナタ(Op.38)、ドビュッシーのニ短調のソナタ、そしてブラジル人作曲家二人(MignoneとVilla-Lobos)による小作品二曲という構成。ブラームスのソナタは前からとっても好きな曲だったので、生で聴けたのがほんとに嬉しかったです。それからブラジル人作曲家の二作品もそれぞれ趣きがあってよかったし。(一つは列車の走る様子を音楽にしたものらしく、リズミカルでちょっとコミカルなところもあって、とても楽しい曲、そしてもう一つはとても美しい曲でした。)

 リサイタルの後、Mさんのお宅でされる打ち上げパーティによかったら来て~と誘われたので、あつかましくお邪魔してきました。ブラジル人の人たちが沢山来ていて、ブルーミントンにこんなにブラジル人がたくさんいたんだ~とちょっとビックリしてしまったくらい。ブラジル人特有のリラックスした雰囲気と、ポルトガル語の優美でソフトな響きが心地よくて、ほんとに楽しかったな~

 お料理はどれもなかなか美味しかったんだけど、私としては一番のヒットはブリーチーズに温かいソースをたら~っとまわしかけたもの。美味しいパンにこのチーズをのっけて食べるとそれだけですごいごちそうでした。カシスのソースと蜂蜜のソースと二種類あったけど、特に気に入ったのは蜂蜜のソースの方。
 
 

 あとは美味しいワインも一緒に楽しめれば最高だったんだけど、残念ながら妊婦なのでワインはあきらめ、お水で我慢…

 
 この日曜日には、birth doula(助産婦さん)をしてくれるスーザンとのmeetingの約束もあって、なかなか大忙しな日曜日でした。(この日は夫とスーザンと私の3人で、My Birth Planというのを作成。痛み止め、帝王切開、会陰切開などを行うことについてどう考えているか、等々の意思表示を前もってこういうplanによって立てておき、担当産科医に見せて話し合うことがこちらではできるようになっているのです。日本でもそうかな?)