(りんご酵母で焼いたローフ第3号。りんご酵母でローフ型にして焼いたのはこれが3つめなので、りんご酵母ローフ第3号と命名してます。今回はオーツ麦をトッピング。隣に移っているのは、インディアナ州ローカル・プロダクト(現地生産品)のピーナツ・バター。甘味が抑えてあっておいしい。)
これは先週焼いた、りんご酵母ローフ第3号。更新が少し遅れてるけど、他にいろいろ書きたいことがあったのと外に出る日が続いたのとで、今頃になってアップ。他にも書きたいネタがたくさんあるんだけど、でもやらなきゃいけないこともいろいろあるので、まあぼちぼちと追いつくように努力します。で、このりんご酵母ローフだけど、実は第1号を作ったときからなぜかエイマーにものすごく好評。 (第1号を焼いたときの詳しいレポートは「自家製りんご酵母のローフ」を参照。)翌日の朝薄くスライスしてトーストしたのを食べた瞬間、「これはNZを離れて(=アメリカに来て)以来、一番美味しいトースト・ブレッドだ!!」と叫んだくらい。「大げさじゃない。本気だよ!」と念を押していたので、一応ほんとだと思う(笑)。彼いわく、「NZで行きつけにしていたxxというすごく美味しいベーカリーのxxというパンの味に似てる」。((ごめんなさい、パン屋さんとパンの名前は忘れちゃいました 彼が出張から帰って来たら訊いて修正します。)
「そうなの? どのへんがその美味しいパン屋さんの美味しいパンの味をそんなに思い出させるの?」
と訊くと、
「"Sourdough breadと同様に噛めば噛むほど味わいの出てくる深みのある味だけど、sourdoughほど強い酸味がなくて、軽やか。スライスしたときにぼろぼろ崩れない。外の皮はカリッとしていて、それでいて中はmoist(しっとりしてる)。トーストした後にバターを塗ると、(アメリカの市販のパンによくあるように)パンの生地が沈み込んだりぽろぽろ崩れたりせずにすっと塗れて、しかもバターの染み込む量がちょうどいい。で、textureの面でも味の面でもバターとの相性が最高!…だからだよ」
だって。
なるほど。やっぱり決めてはバターとの相性なのね(笑)。しかも美味しいものの基準が常にNZにあることもいつも通り(笑)。でもその純粋なまでのNZびいきが可愛いといえば可愛い(ま、私にとってはね)。何はともあれ、こんなふうに言ってもらえるのはもちろん嬉しい で、嬉しかったし、りんご酵母もあまり長く保存しておくと酸味が出て来ちゃいそうだしで、その後たてつづけに同じローフを二本も焼いたという次第。
私が凝り性だというのがわかってきたせいか、最近けっこう手厳しい批評を加える(=「うん、美味しいよ」の一言の後に「でも…」が続き、「これでもしxxが○○だったらもっと美味しかったかも…etc. etc.」とだめ押しを入れる)ようになってきたエイマー。なので、たまに「これは掛け値なしに美味しい!」とほめてもらえると、こちらも掛け値なしに嬉しい(^^;)。まあ手厳しいのは真剣に向き合ってくれてるということだから、ありがたいっちゃありがたいんだけど、やっぱりほめてもらえる方が嬉しいもんね。
りんご酵母だとsourdoughほどは酸味が出ないっていうのはほんとだと思う。あんまり酸味の強いsourdoughは私もあんまり好きじゃない。かといって、最近Bloomingfoodsで試しに買ってみたオーガニックのwhole wheat breadとかだと、微妙に甘ったるい味がついてるし、生地が柔らかすぎてトーストしてバターを塗るとバターナイフがパンに突き刺さっちゃって、やっぱり何となく美味しくない。(まあそうは言っても便利だからこういうパンもたまに買っちゃうけど…。)だから私たち二人にはこのりんご酵母のローフがちょうどいいのかも。
自分のオリジナルで、初めて「わがやの定番」と言えるパンのレシピができた! これってちょっといい感じじゃない?(と、自己満足かもしれないけど、でも本人(+うちの彼)が幸せだからそれでいいんだ~)
この下の写真はりんご酵母ローフ第2号。こちらは第1号と同じく黒ごまをトッピング。こんな少しふっただけでも香ばしい風味が加わるのがごまの嬉しいところ。このときはクープがすごくきれいに割れたなあ。
ポイントは、自家製酵母でつくった中種がよく発酵するまで気長に待つことと、粉の配合を中力~強力粉(Bread flour)200g程度に対してRye flour(ライ麦粉)とWhole wheat flour(全粒粉)を25gずつくらい加えることかな。Bread flourだけよりもパン生地の色がかすかに黄金色を帯びて、見た目も味も美味しくなるから。
ついでだけど、別項目にして記事を書く余裕がないので、りんご酵母で作ったスコーン・ブレッドもここにアップ。ま、同じりんご酵母つながりということで…(^^;)。レーズン、プルーン、くるみ、ピーカン・ナッツ、いちじく、クランベリー入りと、かなり盛りだくさんのスコーン・ブレッド。これは食べる直前に焦げ目がつくくらいまでよ~くトーストして、サワークリームとジャムを添えて食べると、すごくおいしかった! そして12個作ったうちの半分にはなんとチョコチップまで入れた。こちらは焼いた直後は中のチョコチップがいい具合に溶けて、半分に割るとチョコレートがとろ~り。ああ~極楽~♪
りんご酵母の次は、現在バナナ酵母に挑戦中です。