blooming cafe

「毎日心も体も元気でナチュラル」をモットーに、日々の暮らしのあれこれを、気の向くままに書き綴った日記です

イースターの日の食事とげらげら兄弟

2011-04-25 | お料理・食事
 イースター前日の夜、毎年のイースター恒例のホットクロスバンズを作っている横で、たんたんと虎之介が何やら二人で遊びだし虎之介がけらけら笑い出し、するとたんたんもげらげらと笑い出し、そのうち二人でげらげら笑いが止まらなくなった様子。
 そばで聞いてるだけでこっちまでげらげらと笑い出したくなるくらい。笑

 その様子があんまり可愛かったので、夫をいそいで呼びつけて、ビデオを撮ってもらいました。

 こちらにアップしたのでぜひご覧になってみてください♪

 楽しい気分になること間違いなしです

 ビデオの中にちょっとだけ写っているイースターのホットクロスバンズ作りの模様。

 できあがりはこんな感じです。↓


 手前の"B"の文字は、"Pat-a-cake, Pat-a-cake, Baker's Man/Bake me a cake, as fast as you can./Roll it, pat it, and mark it with B./Put it in the oven, for baby and me." というMother Gooseの歌に想を得て。でもひそかにたんたんの英語名Benjaminともかぶっています。←いわんでもわかる

 そしてこの日のディナーは夫が腕をふるって、Leg of Lambをローストしてくれました。
 できあがり直後の写真はないのですが、ディナーを食べ終えた後の、子羊ちゃんの足の骨が突き出ているお肉の写真だけならあります(笑)。
 
          

 今回のラムはなかなか美味しかった♪ 

 そしてディナーの後のデザートは、最近お気に入りのとっても美味しいオーガニックのバニラアイスクリームにルバーブのソースを添えたもの。

          

 このデザートは夫のリクエストにより、ルバーブマフィンを作る予定を変更して作成(というほどでもないけど、煮るだけだから…^^;)。自分で作ると甘さ控えめで、レモンの風味を利かせた甘酸っぱ~いソースになって、とても美味しかったです。「これは今までに食べた中で一番美味しいルバーブソースだ。何入れたの?」と興味津々の夫。でもたぶんそれは甘さ控えめにしてあるからじゃないかな~と心中ひそかに思っていた私。

 今年のイースターは、朝からパンケーキ、アフタヌーンティーにホットクロスバンズ、ディナーにラム肉のローストとローストベジタブル(じゃが芋、人参、玉ねぎ、ルタバガ、かぶなど根菜5-6種類をローストしたもの)、デザートにアイスクリームのルバーブソース添えと、とっても*Kiwiな*イースターになったと、大喜びな夫でした。笑

 ちなみに朝食べたパンケーキはこちら↓。(毎週末定番のsourdough pancakes[天然酵母のパンケーキ])。

           
 

  

NZ報告(3):食べ物編(その2):レストラン

2010-07-04 | お料理・食事
 NZ食べ物編その2は、今回の滞在中に私たちが訪れたレストランのルポ。一応ランキングの形をとっていますが厳密なものではなく(>当たり前)、要するに行ったところを印象深かった順にご紹介しているだけですので、あしからず~。

No.1: 50 On Park Restaurant and Bar at The George Christchurch

 今回の里帰り中、2歳の息子を義母に預けて夫と夫婦二人で一週間のNZ南島旅行をしたときに訪れたホテル(The George)のレストラン。The Georgeは世界有数のラグジュアリーホテルとして高い評価を受けていて、数々の賞を受賞しているとても素敵(かつ高級)なホテルなのですが(その一例を挙げると、アメリカの大手旅行雑誌"Travel+Leisure"誌が毎年選ぶ『世界トップランクのホテル100』のひとつに例年ピックアップされていて、2009年度はオセアニアの"City Hotel"部門で10位(ニュージーランドでは2位)にランキング)、実はその経営者が知人(=大学院時代に2年ほど務めた家庭教師先のご家庭)で、なんとそのご縁で今回まったくのNo Chargeでこのホテルに泊めていただきました(!)。そしてこのホテル内にある二つのレストランも数々の賞を受賞している有名なレストランなのですが、その一つ、50 On Park Restaurantでのディナーにまでご招待いただき、美味しいお食事とワインを心ゆくまで堪能させていただいた…というわけなのです。(あ、私は妊婦なのでワインは(あまり・笑)飲めませんでしたが。)

 そんなわけで、ご招待していただいている身分として、やはりそれにふさわしく振る舞うべきかな~と思い(笑)、カメラをレストランに持参するのは自粛したので、残念ながらレストランでの食事の写真はなし。
 でもどこか日本の懐石料理やフレンチのコースを思わせる盛りつけやプレゼンテーションで、特に最初にシェフの特別サービスということで持ってきていただいたアミューズ(=オードブル)の、ニュージーランド産の帆立貝柱、牡蠣、海老、そして旬の野菜をそれぞれ使って作った4品の盛り合わせが、味付けも盛りつけも懐石フレンチ風で、最高に美味しかったです♪(アメリカの片田舎のレストランでは、なかなかこういうお料理に出会えないので、ほんとにほんとに感激(涙)。) あ~でもやっぱり写真がないと記憶がだんだん薄れていっちゃうなあ… 写真を撮らなかったのをちょっとだけ(?)後悔。
 でもまあ夫は私がカメラを持っていかない方が「ゆったり落ち着いた気分で食事ができるので、その方がいい」とよく言っているし、まあそれはそれでよかったのかも。久々の夫婦水入らずのディナーデートだったんだものね。(そんなわけで、ここでの食事を皮切りに、南島旅行中はレストランでのお料理写真を撮ることは忘れて、夫婦二人の時間をゆったり過ごすことを優先しようという話になったので、この間の写真はほとんどなし。)

 そして今現在の自分たちの収入からすれば、かなり身分不相応な6つ星~7つ星レストランに泊めていただき、さらに身に余るおもてなしをしていただいたことに感謝しなくては。Kさん(ご夫妻ならびにお母様)、本当にどうもありがとうございました。

No.2: The Farm at Cape Kidnappers (Hawke's Bay)

 こちらも実は母体は高級リゾートホテルで、しかもこれまた世界有数(上記"Travel+Leisure"誌の2009年度『世界トップランクのホテル100』で総合部門全世界21位にランキングされている)。このThe Farm at Cape Kidnappersが実は夫の故郷から車で30分ほどの場所にあり、今回、夫のCamille-Dreyfus Teacher-Scholar Award受賞祝いと、私の第2子出産の前祝い、そして家族再会のお祝いを兼ねてということで、義母夫妻が私たち夫婦と、夫の妹+そのBFを招待してくれる形で、ここのレストランでご馳走に預かりました。

 ほんとはこちらも場所柄を考えるとカメラを持参するのは憚られたのですが、前回のThe Georgeや、次のNo.3に挙げるレストランで写真を全く撮らなかったのがやっぱり心残りだったので、とりあえず一応念のため…とカメラを持参し、そして「せっかく持ってきたんだから」と半ば勢いにまかせて(^^;)写真撮影してしまいました。あ、もちろんお店の人たちに写真撮影の許可をもらってからにしましたけどね。
 
 そんなわけで、こちらで撮った写真をいくつか公開。

 まずはラウンジに通され、ここでしばしシャンペンとオードブルを楽しみながら、インテリアや、オーナーのコレクションの家具などを鑑賞。
 
左写真に写っているシャンデリアは、デミ・ムーアとブルース・ウィリスがかつて夫婦時代に自宅で使っていたものだとか。

  
 この上の写真で義母夫妻が座っているソファも、デミ・ムーアとブルース・ウィリスのものだったそう。右写真はこのラウンジでいただいたオードブル(野菜の巻き寿司、ローストビーフの大根・人参サラダ添え、オイスターのクリームソース和え)。全て美味。

 そしてこの後、ディナーテーブルに移動。
  
 左写真はダイニングルームの様子。窓の外には百万ドルの(?)、Hawkes' Bay Areaの夜景が広がっています。写っているのは夫の妹とそのBF。右写真はStarterの白身魚の味噌ドレッシング和え。

 ちなみにここでのディナーは、基本的にすべてシェフにお任せのコースのみとなっているようで、この日もオードブルから最後のデザートまで、合わせて7品のフルコースでしたが、全て次に何が出てくるか分からない、どきどきのお楽しみ。(あ、でもデザートは5種類くらいの中から各自が選べるようになっていましたが。)

 それにしても、オードブルのお寿司や、ローストビーフに添えた大根・人参サラダ、Starterの味噌ドレッシング和えのお魚など、ここでも日本料理の影響が濃く見られるのはただの偶然だったのかな…? The Georgeは日本人の経営するホテル/レストランなので、日本料理の影響が強いのもむしろ当然のように受け止めたんだけど(でも経営者ご本人曰く、「『日本料理を取り入れて』といった指示は一切していない」んだそう)、このThe Farmでも然り、そして実は次のNo.3に挙げるレストランでも…(詳しくは後述)。
 アメリカでも日本料理は大人気だけど、私が驚いたのはこれら3つのレストランでの日本料理の取り入れ方のレベルの高さ。やっぱり一流シェフと言われる人たちだと、日本料理の繊細さもちゃんと理解して、とても上手に自家薬籠中のものにしているということなのでしょうが、それとともに、改めて日本料理の奥の深さ、その食材の素晴らしさ、味付けの繊細さなどに感動し、誇らしい気持ちになりました(=^^=)

 
この辺になるともうひとつひとつのアイテムが何だったか記憶がおぼろげ…^^; 左写真はウズラの卵の乗ったパイと鴨肉のソーセージ(たぶん)、右は帆立貝柱のクリームソース和えとパスタ(美味しかった!)


左はサーモン、ポテトとボクチョイ添え(だったと思う、たぶん)、右はラムのフィレステーキ、ポレンタ添え。この辺に来ると私なんかはもうお腹が苦しくて、ラム肉は半分も食べきれませんでした… 無念(涙;;)

 
デザートにチーズ盛り合わせをチョイスした義母が、好みのチーズ3種類を選ぶところ。

 
左は夫と義父が選んだデザート(確かキャラメルのムースケーキとカカオのアイスクリーム、だったような… うーん記憶が曖昧だ@@;)、右は私と義妹の選んだ季節のフルーツのシャーベットと、レモンタルト、メレンゲ添え。このメレンゲがすごい@@

 そんなわけですべてのコースが終わる頃にはすごい満腹状態でしたが、でも一品一品は少しずつ盛ってあるので、アメリカやNZのレストランで通常見られる、一皿にすごいボリュームのメインとサイドディッシュをばーんと盛りつけてあるスタイルの食事に比べると、こちらの方が私にはやはり食が進みました。いろんなものを少しずつだとけっこう食べられるんですよね。ステーキとかピザとか、一種類のものだけを多量に食べるのは私には向いてないんだ~と今回しみじみ気づかされました(笑)。

 とてもゆっくり時間をかけてお料理がサーブされたこともあって、8時過ぎに到着して、すべて食べ終わったのは夜の11時半だったので、何と4時間半かけて食事をしていたことに…。(あ、言い忘れていましたが、ここは子ども同伴は不可(ちなみに男性はジャケット着用・女性はセミフォーマル以上の服装)となっているので、2歳の息子は早めの夕食を食べさせてベッドに寝かしつけ、義母の友人に家で留守番に来てもらってから食事に行きました。)

 The Georgeのレストランと甲乙つけがたかったのですが、コストパフォーマンスと、そしてボリュームと味付けがより日本人である私の好みに合っていたという点で、The Georgeのレストランの方を先に挙げました。どんなに美味しくても、胃の容量を超えると最後まで楽しめないですもんね。。。

 でもここでもやっぱり、自分たちだけでならきっとほぼ行くことはなかったであろうとても素敵な空間へ、義母の厚意のおかげで連れて行ってもらえたことに心から感謝。子育てにいっぱいいっぱいの日常生活からほんのひとときでも解放されて、とてもゆったりとした気持ちで時間を過ごせたのが何よりうれしかったです。(テーブルに同席した周りの大人たちと大人らしい会話を久々に楽しむこともできたし。←普段は友人知人とのディナーの席にも息子が同席しているので、たいてい時間の半分以上は息子の相手をしていて、結局大人との会話らしい会話はなかなかできないのが現実なんですよねえ~。)

No.3: Botswana Butchery (Queenstown)

 ここまで挙げた中で、唯一私たち夫婦が自腹を切って(笑)行ったレストラン。南島旅行中に訪れたQueenstownで。Queenstownに行くならぜひここのレストランへ行くといいわよ、というグルメな義母の勧めで行ったのですが、Botswana Butchery(ボツワナの肉屋)という名前からして、私は行く前は内心少しためらいがあったのですが(笑)、お肉大好きな夫は「ここはmust(=絶対外せない)だよね!」と行く気満々だったので(笑)、まあ半分仕方なく…という形でご相伴した形。

 …だったのですが、行ってみてそのお洒落な内装やら洗練された雰囲気にまず驚き、そしてお料理の美味しさにもかなり目から鱗が落ちました。まあbutchery(肉屋)というだけあって(このレストランの設立者兼シェフは、ボツワナ出身の肉切り職人(?…寿司職人のイメージで)で、ボツワナの高級リゾートホテルやNYの高級ホテルレストランでの下積みやシェフの経験を経て、ここNZでお店を開くに至ったそう)、もちろん主力メニューのほとんどは肉、肉、そしてまた肉…(笑)なのですが、シーフードもけっこうあって、私はその中でNZ特産の白身魚(名前は忘れた)の、大根サラダと味噌ヴィネグレット添え、というのをチョイス。これがなかなか日本人好みの味で、アメリカやNZのレストランでこの手のものを注文した時によくある、味噌や醤油を使いすぎて甘ったるすぎたり味が濃すぎたりというのが全くなく、とても繊細でバランスのとれた味加減だったのでびっくり。大根もおいしかったし。

 夫は当然のごとく牛プライムリブを注文していましたが、彼も肉のカットの仕方、焼き加減ともにとても満足していたようです。(お刺身なども包丁さばき次第で味が変わりますが、お肉もきっと上等のものになると包丁さばき如何で味や食感などがかなり違ってくるんでしょうね。。。)

 あとは南島名物のWhitebaits(ホワイトベイツ)という、日本のシラスに似た小さい魚(ニシンか何かの稚魚)を、フライパンでさっと炒め蒸ししてガーリックソースで和えたものを前菜に注文したのですが、これもとても美味しかったです。伝統的な南島名物のwhitebaitsは、天ぷらみたいなフライ(Fish&Chipsでよくあるのと同じ)にしてあることが多いそうなのですが、Botswana Butcheryのは衣をつけた揚げ物ではなく、フライパンでの素揚げというか炒め蒸しのような感じだったので、その点でも私にとってはポイントアップ。でも夫も「これは美味い」と感心していましたが。

 で、ここのレストランを訪れたのも夫婦二人の南島旅行中だったので写真はなし。お店のサイトを探してみたけど、オフィシャル・ウェブサイトはどうもまだないようだし。。。
 …なのですが、代わりにこんな面白いブログでこのレストランが紹介されているのを見つけたので、よければこちらをのぞいてみてください。オーストラリア人女性のフードライターによるブログで、お店の内装の様子(お店入り口のドアの取っ手が肉切り包丁だったりするのとか)からお料理の様子(450gの牛プライムリブステーキとか)まで、けっこう面白い写真がたくさん載っています。
 
 ここで食べてから数日後にたまたま夫が買ったNZの雑誌にこのレストランの紹介記事が載っていて、記者によるインタビューのなかで、設立者兼シェフのLeungo Lippe(ルノ・リッピ)氏が言っていたこんな言葉が心に残りました。
 
 (あなたが尊敬する人物は誰ですか、という問いに答えて)"Anyone who is making a difference in his/her own field."(=自分の分野〔仕事・専門等の領域〕で、何かしら新しいことや意味のあることをしている人。)*"make a difference"というのは相違を生ずる、効果をもたらす、重要である/重要なことをする、等の意味の成句で、ここでリッピ氏が言っているのは、自分の分野で従来通りのことをただ繰り返しているだけでなくて、何かしらの違いをもたらしている=新しく、重要な意味のあることをしているという意味だと解釈しています。(なんて私がわざわざ解説するまでもないかもしれませんが。)

 (これまでに人から受けた最も重要なアドバイスは?という問いに答えて)"Everything is achievable."(=「何事も成せば成る」「やってやれないことはない」)

 この二つとも、今の私にはけっこう耳が痛いかも…。日々、子育てと家事に追われて、ほとんど他に何もできてないし。こんなところで身内をほめるのも何ですが、うちの夫や私の母などは、"someone who is making a difference in his/her own field"に当てはまるかなあ。。。 そして二人とも、"Everything is achievable"というのを地で行ってるような人たちだし。それに比べて私は…と比べてしまうと、ちょっとみじめな気分になってしまったりして。
 でもとりあえず、今の私にとっては、「私の仕事/分野」というのは子育てと家事なんだから、そこで自分にできる最善を尽くしていくのかないのかな、…と、ちょっとでも前向き志向に踏み出したところで今日の更新を終わります。
 
 ではこの続き、NZのカフェのルポは次の更新でということで。

NZ報告(2):食べ物編(その1の続き)

2010-06-27 | お料理・食事
 前回の更新で忘れていたものがあったので、その1の続きということで。。。

Piako Gourmet Yoghurt という名のNZブランドのヨーグルト。Greek yogurt(ギリシャのヨーグルト。ざるでヨーグルトの水分〔=乳清〕を漉してあるので、とても濃くてクリーミーなのが特徴)スタイルのヨーグルトに、ニュージーランドの誇るフレッシュフルーツ(特に美味しいのがパッションフルーツ)を加えてあって、超・超・美味!! しかもこんなにクリーミーなのに何と脂肪分95%カットらしい。どうやって作ってるんだろう。。。 

 義母が行きつけのグルメ食品店Bellatino[ベラティーノ]に行くと必ず買ってくる品の一つ。Bellatinoはイタリア系アメリカ人のご主人とニュージーランド人の奥さんとが営んでいるそうで、グルテンフリー食品、グルメ食品、ヘルシー志向食品、オーガニック食品、そしてローカル(地元)の生産者による新鮮な食材(野菜・果物・肉類、オリーブオイル、ワイン等)がふんだんに取り揃えてあって、ヘルシー・オーガニック・ローカル志向でかつ美味しいものが食べたい!という、ちょうど私のような消費者のハートをくすぐる(というか射抜かれる?)とてもお洒落なお店です。

Pure Delishというブランドの、Chunky Fruit & Nut Muesli〔フルーツとナッツがごろごろぎっしり詰まったミューズリ〕
 これも仕入れ先は上記のグルメ食品店Bellatinoで、これまた義母がパントリー(=食料貯蔵室)に必ず欠かさないようにしている品の一つ。
 過去の記事でも紹介したことがありますが、NZのミューズリはほんとに美味しいのです。アメリカのグラノーラと、ヨーロッパ系の無糖のナチュラルミューズリとのちょうど中間のような感じで、グラノーラほど甘すぎず、でも適度に蜂蜜などの糖分と植物油などの油分を加えてオーブンで焼いてあるので、無糖のナチュラルミューズリに比べると味・食感ともに食べやすく、そしてアメリカによくある朝食シリアルなどに比べると、ドライフルーツやナッツがふんだんに入っているので、その分、よりヘルシーかつより美味しい!…と、いいことずくめ。
 
 そのニュージーランドの数ある朝食ミューズリ製品ブランドのなかでも、ここの手作りミューズリはピカイチ。美味しさが格段に違います。最初は義母の手作りかと思って食べていたのですが、「いや~ こんなに美味しいミューズリがお店で買えるんだから、自分で作る必要ないのよ~」と義母。
うーん確かに。。。

 そしてアメリカの我が家に帰ってきた私、このミューズリが恋しくて(+でもお店では買えないので; ;)、さっそくEdmond's Cook Bookのレシピを見て自家製ミューズリを作りましたとさ。

 ちなみにこのミューズリとヨーグルト(特に後者)は、我が家の2歳の息子もいたく気に入ったようで、「ぎーと、ぷり~ず」とこれまたしょっちゅう連呼しておりました。。。(注:「ギート」は拓海語で「ヨーグルト」・笑)

*義母が、夫ピーターの60歳の誕生パーティのディナーのために作った、salade rouge〔サラドゥ・ルージュ=レッド・サラダ〕という一品。
 
 

 ビーツ、赤ベルペッパー、人参、紫玉ねぎ、トマトと、赤い野菜5種類をそれぞれ別々に調理して(ビーツと人参はゆで、ベルペッパーと玉ねぎはオーブンローストし、トマトは生で)、甘酸っぱいドレッシングで和えてあります。
 ついでにのっけた写真はそれぞれ、バーベキューで焼いた牛肉ステーキ(中央写真)と、ディナーに並んだ4品全てを銘々のお皿に取り分けたところ(右写真)。Salade rouge、牛ステーキの他は、ブロッコリーをナッツのスライスとともにフライパンでローストしたものと、じゃがいも、かぼちゃ、パースニップ(形・味ともに人参と大根の中間のような根菜)などの根菜類のオーブンロースト。料理得意の義母が腕をふるっただけあって、どれもとても美味しかったです♪ (あ、牛肉ステーキは男性陣によるBBQグリルでしたが。)

 NZでは、10歳、20歳、30歳、40歳、50歳、60歳…と、10年ごとの一区切りをなす誕生日のお祝いはみな盛大に祝うのが通例のようで、今回のピーターの60歳のお祝いもかなり気合の入ったものでした。といっても友人をたくさん招いて夜通しパーティ…とかそんなのではなく(20歳や30歳のお祝いならそういう感じなのかな)、3泊4日で大きなビーチハウス(海の家)2軒を借り切って、オーストラリア、NZ国内の各地、そしてアメリカ(うちの家族)に散らばった家族が集まり、海辺を散歩したり海の音を楽しんだりしながら、ゆったりと一緒に時間を過ごして楽しむというもの。
 (このビーチハウスでのお祝いの様子はまた後日、別記事にて更新します。)

 NZにおけるBBQは、家族の揃った時、お祝い事、パーティなどのときにみんなでわいわい言いながら作って食べて楽しむ、という意味では日本で言うと鍋料理の位置づけに近いものがあって、そしてBBQのグリルを担当するのはほぼ例外なく男性(陣)ということになっているようです。Kiwi男性の腕の見せ所というか。…そんなわけで、根っからのKiwi男児であるうちのエイマーも、夏になるといそいそとBBQ修行(笑)。BBQ奉行としての腕をあげるのに余念がありません^^

 ちなみにこのレッドサラダ、ほんとに美味しかったので、レシピをもらって帰って、アメリカの我が家でもさっそく再現してみました。

 
 上にのっかっている緑の葉っぱは、庭で採れたバジル。
 
 帰ってきて既にポットラックのパーティが2回あったので、そのどちらにもこのレッドサラダを持っていって、その両方でかなりの好評を博していました レシピもらっといてよかった~
 
 レシピの欲しい方はコメントでお知らせ下さい♪ 
 

NZ滞在報告(1):食べ物編(その1)

2010-06-26 | お料理・食事
今回のNZ滞在(4週間)で美味しかったものランキング(ただし超個人的で、かつ選択肢がとても幅狭いですが)。

No.1: 義母宅の近所(車で2分)のStrawberry Patchといういちご農家の名物、自家製フローズンヨーグルトアイスクリーム。

   
 
 こんなふうに、目の前で、ラズベリー、ブルーベリー、いちごなどのフレッシュフルーツ(たぶん冷凍してある)をカップですくいとり、それをソフトアイスクリームメーカーに入れて、アイスクリームを作ってくれます。フルーツはすべてこの農家で採れたもの。フローズンヨーグルトと、ふつうのアイスクリームと2種類から選べますが、私は断然フローズンヨーグルト派。上の写真では大きめのアイスクリームと小さめのと2つ並んで写っていますが、手前の小さい方は、2歳の息子用に別のアイスクリームコーンに私の分から少し分けてのせてくれたもの。でもこうやって分けて食べてもけっこう食べ甲斐があるんですよね~。コーンの最後の最後までアイスクリームがたっぷり入ってるし。レギュラーサイズの大きさが日本とは全然違います(笑)。
 ちなみに私たちの滞在中は季節が晩秋だったのでそれほどでもありませんでしたが、春夏のシーズン中は毎日お客さんが行列するそうです。こんないちご農家が自宅から車で2分のところにあって、いつでも好きな時に食べられる義母が心底羨ましい~。(アメリカやNZで食べる甘味系のものはたいてい私には甘すぎるので、私がここまで執着するのはけっこう珍しいのです。ま、そんなことどうでもいいですね。)

No.2:スコーン。

  

 上の写真は義母の手作りスコーンですが、自宅での手作りのものだけでなく、外のカフェで食べても、NZで食べるスコーンはたいていとっても美味しいです。Dates Scone (デーツ=なつめやしの実)と、Cheese Scone(甘くないSavory系のスコーン。バターを塗って食べます)が最もポピュラー。でもやっぱり義母が作ってくれた焼きたて手作りスコーンはとっても美味しかった!

No.3:義母宅に週1で通ってくる家政婦さんが作ってくれる、手作りのショートブレッドクッキー。彼女はアイルランド出身、もとプロの菓子職人で、かつ現役のオペラシンガーだそうです。家政婦の仕事は定収入を得るためにしているみたい。彼女の作るショートブレッドは、市販のどんなものよりも美味! 

 
 またいとこの姉妹たちと一緒にショートブレッドを食べる拓海。右写真はショートブレッドのアップ。

 NZではクッキーのことを「ビッキー」(ビスケットから来てるのかな?)と呼ぶことが多いらしく、それで拓海はすっかりこの「ビッキー」という言葉をマスターし、ショートブレッドの入った缶を見るたびに「ビッキー、プリ~ズ」を連呼(笑)。やっぱりモティベーションが高いと言葉を覚えるのも早いわ~と改めて感心してしまいました(笑)。
 
 余談ですが、このまた従姉妹たちは夫のいとこの子どもたちで、母親は夫と同じCaucasian(白人)ですが、父親はNZ先住民族のマオリ(ポリネシア系で、黒髪と浅黒い肌)の血が混じっているそうで、それもあってか、この姉妹は拓海と髪や肌や目の色、目の形などがとても似ていて、特に妹のアーリヤとは並んでいるとまるで姉弟のように見えます。二人ともとっても可愛かった
 
 なのでおまけで拓海とアーリヤが並んで写っている写真をアップ。
 

No. 4: (すごく個人的またはローカルなネタばかりで恐縮ですが)義母宅の真向かいにあるりんご果樹園で採れたりんご。

 話を聞けば義母宅はもとは果樹園だったらしく、そのせいか周りに果樹園がたくさんあります。(義母宅の庭が広いわけがこれでわかった。)で、真向かいも広いりんご果樹園で、ご近所さんのよしみでということなのか、いつでも気軽に果樹園に入ってりんごを好きなだけ採ってっていいよ~と言われているようです。そんなわけで拓海と私も朝の散歩がてらちょくちょくここへ行ってりんご狩りをしていました。ここのりんごがほんとに美味しいのです。
 
   

No. 5: フィジョア(フェイジョア)(feijoa)。

 南米原産で、現在ではNZが生産量・消費量ともに世界一となっている果物。NZでは一般にフィジョアと発音されていますが、日本ではフェイジョアと呼ばれているようです。キーウィに似た形ですが、色は鮮やかな緑、表面もつるっとしていて、果実は甘酸っぱくて爽やかな味がします。真ん中のゼリー状のところと、その周りのちょっとざらっとした食感との対比も、好きな人には楽しめるところ…かな? 好き嫌いがけっこう分かれるかもしれません。

  
 生食で食べる時は、右写真のように半分に切ったものをスプーンですくって食べます。

 詳しくはこちら(どなたかの個人のブログですが、とても詳しくまとめてあります。)と、こちら(ウィキペディア)をどうぞ。この二つのリンク先でも紹介されているとおり、フィジョアの木は庭木や生垣用としても利用度が高いらしく、NZでは一般家庭でもよく植えられているようです。うちの義母の庭にも大きなフィジョアの木があって、自然落果した実を拾って食べ放題でした。

  
 このとおり、木の下にごろごろと実が転がっています。右写真はその庭で採れたフィジョアを大きなボウルに盛ったもの。庭のを全部拾うと軽くこの5-6倍にはなるかなあ。でも自宅栽培していればこんなにふんだんにあるのに、スーパーで売られているのは他の果物に比べてけっこう値段が高かったので(りんごやキーウィが1kg 3-4ドル=300-400円くらいなのに対して1kgで8ドル=800円くらい)ちょっとびっくり。日本でもイチジクや柿、家に生ってると食べ放題だけど買うと高いのと一緒かな。

 生食もいいけど、アイスクリームやヨーグルト、ジャム、お酒、ジュース、チャツネなどにして食べるのもとても人気があるようです。私が一番気に入ったのはジュース。カフェなどでもオーガニックのりんごフィジョアジュースというのがよく置いてあって、これがほんとに美味しかったです。
 あ、あとフィジョアで忘れられないのはその何ともいえないかぐわしい香り。部屋の片隅に置いてあると、その周囲に爽やかでフルーティな香りが漂って、この香りのためだけでもフィジョアをうちで栽培したい!と真剣に思ったくらい。フィジョアエキスの入った香水とか、あったら絶対買う!…というほど大好きな香りでした。あ~ あの匂い、もう一回かぎたいな~… 

No.6: 義母の料理したラム肉。

  

 左がLeg of Lamb(オーブンに入れる前)で、右がRack of Lamb(オーブンでローストした後のもの)。どちらもローズマリーをふんだんに使ってあります。ラム肉とローズマリーはとても相性がよいみたい。
 ふだんは肉料理をそれほど好んで食べない私ですが、NZで食べたラム肉はやっぱりとても美味しかったです。レストラン等では私はやはり肉ではなく魚系を注文することの方が多いので、義母の料理したものしか食べてませんが、たぶんレストランで食べても美味しいと思う。。。 アメリカのラム肉(肉の重量を増やし、脂肪分を多くするために、穀物系の餌を与えて育てられている)と比べて、NZ産のラム肉(羊本来の主食であるgrass=芝を与えられ、放牧で育てられている)の方が、脂肪分が少なく、あっさりした味のように思えました。好みは分かれるところですが、私は後者の方が好み。

番外編:No.3で紹介した、義母宅の家政婦さんが作ったチョコレートケーキ。

  

 これは、義母の現在のパートナーの60歳のお祝いのために、義母が彼女に注文して作ってもらったもの。右写真のキャンドルを吹き消している様子から、どれだけ大きなサイズか分かっていただけると思います。これを義母と一緒に受け取りに行って、ケースに入ったこのケーキを持ったら、ほんとにずしん!と持ち重りがしましたもん。
 周りのアイシング部分が私には甘すぎて、ちょっと食べづらかったのですが(涙)、中のケーキの部分はダークチョコレート系で、とても美味しかったです。

 このケーキで、拓海は初のチョコレートとチョコレートケーキ解禁。もうちょっとお預けにしたかったけど、お祝い事だし、まあしょうがないか。。。と。上記のショートブレッド(「ビッキー」)やアイスクリームもだけど、今回のNZ滞在中に拓海はほんとに今まで食べたことのないおやつをたくさん初体験しました。母親の私としては内心ちょっと複雑でしたが、まあしょうがないですよね、こういう状況では。。。 ふだん離れて暮らしている分、もっと近くにおじいさんおばあさんが住んでいる家族と比べたら、こういう影響力はまだ小さくて済んでいるのかもしれないし。

 …というわけで、長くなったので、とりあえずここで更新。
 次回(その2)はカフェ・レストラン編ということでアップします。
 
 


 

 

新年あけましておめでとうございます

2010-01-04 | お料理・食事
 新年あけましておめでとうございます。
 今年もどうぞよろしくお願いします。

 新年のご挨拶代わりに(?)、元旦の日のお昼に出したお雑煮とミニミニミニミニおせち料理のセットの写真を。

 

 お雑煮の後ろに(申し訳程度に・笑)置いてあるのは、黒豆と昆布巻き。本当はこの他に栗きんとんも作ってあったんだけど、一緒に並べて出すと、息子がきんとんしか食べないという事態になるのが目に見えていたので(笑)、きんとんは他のご飯を済ませた後でそれだけ別にお膳へ。甘さ控えめにして、ちょっと洋風に(スイートポテト風に)バターを加えたりしておいたので、夫や夫の母にも好評でした♪ (ちなみに黒豆も昆布巻きもお雑煮も、夫も夫の母も美味しいと言って食べてくれました。まあどれも少量ずつだったからよかったのかな。あんまり大量にあると日本人でも飽きちゃうもんね息子は昆布巻きには手をつけず、黒豆は最初はかなり疑心暗鬼で食べようとしなかったものの、ようやくのことで一粒だけ口に入れるのに成功したところ、その後は自分から次から次へと食べてました。ゲンキンなやつだ(笑)。)
 
 去年は鮭のヨーグルト味噌漬けなども作ったんだけど、今年は鮭を買っておくのを忘れていたので作れず残念。


 また近いうちに記事を書いてアップしようと思っていますが、昨年の大晦日には、ここブルーミントンに住む日本人コミュニティ有志の方々が企画してくださった餅つき会に参加したので、その際に持ち寄る品として、黒豆と昆布巻きと数の子のサラダを作りました。(材料はほぼすべて実家から送ってもらったもの。)
 
 ついでなので餅つき会に持ち寄ったときの写真をここに1枚だけアップ。

 
 手前右から反時計回りに、カリフラワーと数の子のサラダ、黒豆、昆布巻き。
 
 日本のお正月から遠ざかって久しい日本人の方々にはとてもなつかしかったのか、予想以上の好評 大晦日のうちからおせちというのもどうかと思ったけど、せっかくの機会だしと思って持っていって大正解~

 そうそう、言い忘れるところだったけど、上の写真のお雑煮のおもちは、もちろん31日のお餅つき会でみんなで一緒についた、できたて新鮮なおもち。玄米餅米と白米餅米と好きな方(あるいは両方)を持っていってよいことになっていたので、うちは両方もっていき、おかげで大好きな玄米餅をたくさん家にもって帰ってくることができて大々満足でした。

大根のステーキと、ビーツのリコッタチーズ和え。

2009-02-11 | お料理・食事
 
 久々にお料理の記事なんぞを。

 これは昨日の晩ご飯に作った、大根のステーキと、2種のビーツのリコッタチーズ和え。

 大根のステーキ、意外にも夫がかなり喜んでくれたので嬉しくなったのもあって、よし、今日こそは写真を撮ってブログに書くぞ! との意気込みで、最近さぼっていた写真料理も久々に撮ってみました。(そのわりに盛りつけ方がかなりぞんざい・汗)

 アメリカに来る前にちらっと通っていたお料理教室のレシピをひっぱりだして、うちにない材料はうちにあるもので代用し、ついでに(冷蔵庫の中でひからびる前に)早く使ってしまいたい食材も適当に足したりしつつ作成。オリジナルのレシピとはかなり違ったものになったけど、でもこれがなかなか美味しかったんです。

 レシピをアレンジといえば、最近どうも、お料理もお菓子も「レシピどおりに作らない」(じゃなくて、「作れない」?!)のがお決まりのようになっている私。たぶん息子が生まれてから買い物に行く回数がかなり減ったのもあって、うちにある材料で適当に作ったり、レシピのなかでない材料も適当に他のもので代用したりすることが増えてきたからかな。それに慣れちゃうと、レシピの材料が全て揃っているときですら、なぜか、なんとなーく勝手にアレンジしたい虫がうずうずして、ついつい他の材料に替えちゃったりすることもしばしば。笑 いいのか悪いのか。。。 でもそれでたまに、「いやこれはすごい! 自分で言うのもなんやけど、かなりイケてる!! Chef Michikoを名乗ってもいいかも…」と自分で思ってしまったり(笑)するほどのものができあがるときも。いえたまにですけどね・・。(その最近の例が、バターナット・スクウォッシュというアメリカのかぼちゃで作ったマフィンと、キャロブチップとアーモンドのフラックスシード入りクッキー。これはこの次に別記事でアップします。)

 さて前置きが長くなりましたが、大根のステーキのレシピ。美味しかったので、自分用メモ程度の気分でざっと書いておきます。

  

*材料(2人分)*
・大根 2-3cm 厚さに輪切りしたものを4枚
・ベーコン 2枚(適当な大きさに切る)
・さやいんげん 適量(下ゆでしておく)
・マッシュルーム 適量(薄切り)
・ビーフ・スープストック 約1カップ分
 (なければチキンのスープストックでも。または水1カップに固形スープ1/2個分でも可。というか、オリジナルのレシピではこちら。)
・バター 大さじ1/2程度
・ソースの材料(ワイン大さじ2、しょうゆ大さじ1、砂糖大さじ1/2、バルサミコ酢大さじ2、大根の煮汁大さじ2)

*作り方*
(1) 大根は輪切りした後、片面に十文字の隠し包丁を入れる。鍋に重ならないように並べ、ビーフ・スープストックを注いで落としぶたをし、弱火で20分程度、竹串がすっと通るくらいまで煮る。
(2) フライパンにベーコンを入れて弱火で熱し、脂が出てきたらマッシュルームとさやいんげんも加えてしばらく火を通す。さやいんげんが美味しそうになってきたら、ベーコンその他を鍋の端っこに追いやってスペースを作り、そこにバターを落とし、バターが溶けてきたら大根を入れて両面をこんがりと焼く。
(3) (2)の手順とできれば同時進行で、別の小鍋または小さなフライパンにソースの材料を入れてやや強めの中火にかけ、もとの1/2くらいの量になるまで煮詰める。
(4) 大根のステーキ、ベーコンその他を皿に盛りつけ、ソースをかける。

 ちなみに大根のステーキに添えたビーツ、こちらもかなり美味しかったので、簡単なレシピを。
 今回私は通常のレッドビーツ(鮮やかな赤ワイン色のもの)とゴールデンビーツの2種類を一緒に使ってみたけど(<単に冷蔵庫に両方あったから)、もちろんどちらか一方だけでOK。
 
 ビーツはよく洗って水気をふき、皮付きのままアルミホイルにくるんでオーブン耐熱皿等に入れ、400℉(=200℃)に予熱したオーブンで約40-50分程度じっくり
ローストする。(ただしビーツの大きさにより調整。竹串を刺してすっと通るくらいまで。)

 粗熱が取れたら皮をむき、縦に0.5-1cm程度の厚さにスライス。リコッタチーズまたはフェタチーズなどお好みのナチュラルチーズを間に挟みながら盛りつけし、上からバルサミコ酢とおしょうゆを合わせて煮詰めたソースをかけてすすめる。

 たったこれだけなんだけど。でもやっぱり美味しい野菜はできるだけシンプルに、素材の味を活かしつつ食べるのが一番美味しいもんね。そしてビーツはやっぱりオーブンローストするのが一番美味しいなあ~と再確認した一品でした。
 あ、あとリコッタチーズとバルサミコ酢との相性も抜群! 色合いもきれいだし。日本でも最近は生のビーツ、手に入るのでしょうか。もし手に入ったらぜひ試してみてください。

 おまけ。同じ日に焼いた、Rosemary Olive Breadの写真。

       

 大根のステーキには、このパンと人参のポタージュを添えました。夫が日曜の夜のディナーはこういう類いの組み合わせを好むので。でも牛のステーキとかをどーんと出すよりは、大根のステーキにした分お財布にも体にも優しかったかな、と主婦的自己満足(笑)。(まあベーコンちょっと使ってるけど。)

 おまけのおまけ。
 牛ステーキといえば、先々週の週末には夫が腕をふるってくれて(ある賭けで私が勝ったので・笑)、牛フィレ肉を奮発してこんな一品を作ってくれました。 
 牛フィレ肉のステーキ、マッシュポテトとブルーチーズ添え。

     
  
 オーストラリア人の有名なフードスタイリスト、Donna Hayのレシピで。
 しかしこのレシピ、本当はマッシュポテトではなく、ポレンタを添えることになっていたんだけど、夫がポレンタを料理するのにかかる時間を計算に入れ忘れていたため、急遽マッシュポテトに変更となった次第。まあマッシュポテトでも美味しかったのでよしとしよ。

グリーントマトのチャツネ(11/26追記)

2008-11-23 | お料理・食事
 自家製グリーントマトのチャツネ。左側は、以前インディのグルメショップで買った「グリーントマト・レリッシュ」の空き瓶(中身はグリーントマト・チャツネ)。レリッシュ(Relish)というのはチャツネの親戚のようなものです。2年ほど前にこれを夫が買ってきたときは、『グリーントマト』という品種のトマトがあるんだと思っていた私たち夫婦(笑)。そのときからすると私もかなりアメリカの食材に通じてきたかも…? 

 Muhammaraというペーストを紹介した記事のコメント欄で秘かに盛り上がっていた(笑)、グリーントマト・チャツネ。グリーントマトというのは、日本在住の方にはあまり馴染みがない(か、または入手しにくい)かもしれないので、記事にするのはやめようかなとも思ったのですが、せっかく作って写真も撮ったし、何よりすごく美味しかったので、とりあえず報告だけでも…と、記事にすることにしました。(「チャツネって何?」という方は、こちらをご覧下さい。)

 今年の夏に初挑戦した家庭菜園のトマト。植える時期が少し遅かったにもかかわらずかなりの豊作でしたが、11月に入って朝夜の冷え込みが厳しくなるとともに、生るだけ生って熟すことのできなかった青いトマトが大量に残ってしまいました(数えなかったけどたぶん全部で20個くらい)。

 で、そのGreen Tomatoを何とか消費しようとオンライン検索して見つけたのが、Green Tomato Chutney。それ以外にもFried Green Tomato、Green Tomato Soup、さらにはGreen Tomato Cakeというのまで。(実はこれ、全部作りました。なにせグリーントマトが大量に余っていたので・笑。でも一番美味しかったのはやっぱりチャツネとフライド・グリーン・トマト。あとケーキも意外になかなか美味しかったですよ)興味のある方は、私の参照したこちらのサイトをご覧下さい。
 
 大量のグリーントマトを見ながら、そういえば、Fried Green Tomatoesという映画があったよな~…とふと思い出したのが、今回こうしてグリーントマトのレシピを検索してみることを思いついたきっかけ。最初は処分するしかないかなと思っていたので、思いついて本当によかった!
 映画は実はまだ観たことがないのですが、この記事を書くにあたって今ググって見たところ、映画の筋と併せて、フライド・グリーン・トマトのレシピも併せて紹介しているサイト(こちら)を見つけました。筋を読んでみるとなかなか面白そうなので、これはぜひ近いうちに観てみなくては。
 このサイトや、上記に挙げたサイト(Southernfood.about.com)を見ると、どうもグリーントマトというのは(米国の)南部料理によく登場する食材のようです。映画紹介のサイトにも、南部では四季を通じてグリーントマトが売られている、と書いてありました。(そういえばすめりさんも、私のブログのコメントに「わざわざお金を出してグリーントマトを買う人たちもいるらしいとインターネット検索で知ってびっくりしました」と書かれてましたよね。私もびっくりしましたが、でもグリーントマトチャツネやフライドグリーントマトはとても美味しいし、グリーントマトでしか出せない味と食感なのかな~と自分で作って食べてみて思ったので、今はわざわざお金を出してでも買い求める人たちがいるというのもけっこう納得です。)

 で、私の作ったグリーントマトのチャツネですが、実は上記のサイト(Southernfood.about.com)に載っていたレシピではなく、こちらのサイトで見つけた、Green Tomato and Apple Chutneyのレシピを参照して作りました。概ねレシピに沿って作りましたが、トマト・りんご・レーズン・砂糖の量をけっこう大幅に変更し(トマトとりんごを増量、レーズンと砂糖の量を減量、特に砂糖は1/4程度まで減)、スパイス類も、フランス産のquatre epices(four spices)は、家にある中国のウーシャンフェン(五香粉)で代用したりしたので、結局のところ、けっこうオリジナルレシピからは遠ざかっているかも…?(^^;)
 *追記:すめりさんのコメントで思い出したので。そういえばビネガーの量もかなり控えめにしました。ワインビネガーは後で足しながら調整できると思ったので、まずレシピの1/7量でやったのですが、それでちょうどいい加減でした。

 でも砂糖は1/4量にまで減らしたのに、それでもかなり甘かったので、最初から全量投入しなくてよかった~と胸を撫で下ろしました。そして砂糖の量を押さえて自分好みの甘さに仕立てたのがよかったのか、できあがったチャツネはほんとに(!…自分で言うのもなんですが)美味しかったのでびっくり!!
 何せ、ふだんからチャツネ大好きでチャツネにはうるさい夫すら、「これはアメリカに来てから食べた中でいちばん美味しいチャツネだ!」と言ったほど。「アメリカに来てから」という留保がついているのがちと気に食いませんが(笑)。
 
 日本在住の方にはグリーントマトは手に入りにくいかもしれませんが、チャツネって他にもいろんな材料でできるので(マンゴー、いちじく、りんご、レーズン、クランベリー、ドライアプリコット、オレンジなど)、何か自分の好きな食材を選んでチャツネを自分で手作りしてみるのはなかなかお勧めです。甘さも自分の好みにできるし、スパイス類も自分の好きな組み合わせに変えたりして、少しずつ自分好みの決定版のレシピを開発していったりするのも楽しそうだし。。。 ちなみに私が今度作りたいなと思っているのは、Apple-Orange Cranberry。
 
       
 グリーントマトを切って鍋に入れたところ。実は既に黄色くなりかけているトマトもけっこうあったので、それも投入してしまった私。ここからして既にレシピから外れているんですよね…^^;

       
       できあがり直後のチャツネ。

       
自家製のパンにチーズとチャツネを載せて。(と言いつつ、パンが焦げているのであまりカッコよくありませんが…^^;)

 このチャツネ、すぐにもカレーと一緒に味わってみたかったので、チャツネを作った翌日は、Chicken Tikka Masala(チキン・ティッカ・マサラ)を作りました。これは愛読している料理雑誌(Cook's Illustrated)のレシピを少し自己流にアレンジしたものですが、(これまた自分で言うのもなんですが)かな~り美味しいのです。これまたカレー大好きの夫が、「Homemade Curryとしては、今まで食べたなかで一番美味しい!」と言ったほど。(またしても"Homemade Curryとしては"という留保がついてますが。笑)なんかこう書くといつもこうしてリップサービスしてくれているみたいですが、ダメなときはダメ、これは好きじゃない、とはっきり言うこともけっこうある人なので、ほめてくれたときは素直に受け取ることにしています・笑
 
       
 チキン・ティッカ・マサラ。お皿左端のチャツネに注目。奥の方にぼんやりと写っているのは、あすかちゃんのブログをヒントに作ってみた、ビーツの茎のきんぴら。カレー料理とは今イチ合ってないみたいだけど、まあ前日の残りものの消費ということで…^^

 そしてその翌日には、このティッカ・マサラのチキンの残りを具にしてサンドイッチ。
                     
       ここにもちゃんとチャツネを載せてます

       
 サンドイッチに使用したパンはこちら。自家製天然酵母による、コンプレ25生地のブール。

       
       できあがったサンドイッチ。これがこの日の夫のお弁当。。。
 
 ティッカ・マサラのチキンとチャツネを具にしたサンドイッチの他に、もう一種類はハムとアボカドとトマトとバジルペーストのサンドイッチ。中に挟んだ具をひとつずつ見てみると、自家製バジルペースト(庭で採れたバジルを使用)と、自家製スプラウトと、庭で採れたトマト…と、ハムとアボカドとクリームチーズ以外、すべて自家製。パンも自家製天然酵母で焼いたもの。
 う~ん、こないだ妹が言ったように、たしかに私の生活、かなりスローライフ化してきてるかも…。ふむふむ、我ながらなかなかいい傾向。今後もこの調子でがんばろっと。

Muhammara(ロースト・ベルペッパーとくるみのペースト)

2008-11-11 | お料理・食事

 ずいぶん前になりますが、Fig Raisin Brown Breadの記事の中で、Pomegranate molasses(ざくろの糖蜜〔モラセス〕)という珍しい食材と、それを使って作るMuhammara(ムハマラ:ローストした赤ベルペッパーとくるみのペースト。中近東地域の料理。)を紹介しました。

 で、そのMuhammara。お店で試食したとき本当に美味しかったので、10月初旬に友人のお嬢さんの1歳のバースデーパーティがあったとき、持ち寄り品として作って持っていきました。(それから既に1ヶ月以上たっているのに今頃更新・・・(汗)。)

 材料は、けっこうシンプルで手に入りやすいものが多いのですが、ざくろのモラセスだけがネックなんですよね~。日本でも手に入るのかな? 大きな都市の輸入食品店に行けば手に入りそうですが、そうでない場合は、ざくろのジュース(またはりんごジュース、あるいはりんごを少量の水かりんごジュースで煮詰めた後フードプロセッサー等にかけてソース状にしたapple butter)と色の濃い蜂蜜を少量ずつ混ぜ合わせたものでも代用できそうです。要するに、糖蜜のようなコクのある甘味と、ざくろのフルーティな香りがあればいいと思うので。ただし、通常「モラセス」と言った時に指す、blackstrap molasses(黒糖蜜)をそのままざくろのモラセスの代わりに使うのは避けた方がよいかと思います。ざくろの糖蜜は黒糖蜜に比べて、色が薄めで、甘味も少し薄めのような気がするので。黒糖蜜をそのまま入れてしまうと、他の食材がそれに負けてしまうと思います。

 というわけで、りんごと蜂蜜さえあれば何とか代用できそうな気がするので、せっかくなのでこの美味しいペースト、レシピを紹介しておきたいと思います。ちょっとだけ私のアレンジを加えてあります。

 

 Muhammara(ロースト赤ベルペッパーとくるみのペースト) レシピ
*材料*(2カップ=約500ml分)
*1cup=246ml(アメリカの計量カップを使用しています)

- パン 1切れ (好みで2-3 切れ使っても可)
 私はいつも少し多めに入れます。その方が味がマイルドになるので。使うパンは好みで。食パン、バゲット、カンパーニュなど、白いパンならほぼ何でもOKです。日本の柔らかい食パンだと、ペースト自体も柔らかくソフトでマイルドな味と食感になると思います。
- くるみ 1カップ半
- ロースト赤ベルペッパー 1/2カップ
 瓶入りのものの場合、瓶の油または液体から分けて、ベルペッパーのみを使用。瓶入りのものがない場合は、赤ベルペッパーを縦半分に切り、180°Cのオーブンまたはグリルで皮が真っ黒になるまで焼いたものを使用。皮はもちろん剥いてから…^^
- エクストラ・バージン・オリーブオイル 1/2カップ(なるべく美味しいものを)
- ざくろのモラセス 大さじ1
- クミン(粉末) 小さじ2
- 乾燥チリペッパーを細かく砕いたもの、または赤唐辛子の粉末 小さじ1/2~1(好みで調整)
- 松の実(ローストしたもの) 大さじ2~3 飾り用。好みで省略可。

*作り方*
(1)パンを手である程度の大きさにちぎり分け、フードプロセッサーにかけ、パン粉の状態にする。(フードプロセッサーが濡れているとうまくいきません。)
(2)松の実以外の材料を全て投入し、好みの粗さ、硬さ(柔らかさ)になるまでフードプロセッサーにかける。
冷蔵庫で冷やす。(冷蔵庫で4日間くらい保存可。)
(3)お皿に盛り、好みで松の実を散らす。
ピタチップス、トルティーヤチップス、バゲットの薄切り、ピタブレッドなどにつけて食べる。

 とても好評だったので、それから約2週間後、友人夫婦(カーチャとロス)がうちにディナーに来た時にも作って出しましたが、彼らにも大好評でした。特にロスはこれがすごく気に入ったようだったので、帰り際にも少しお裾分けしてもって帰ってもらいました。びっくりしたのは、彼らの1歳半の息子のフィンまでがこれを一緒に喜んで食べていたこと。マイルドな味にしていたとはいえ、赤唐辛子やクミンが入っているのに…  ま、でもそれほどスパイシーではなかったから、いいのかな??

なんちゃって鍋帽子、保温調理の威力。

2008-09-30 | お料理・食事
   写真は、保温調理で作った、「プレ・ニソワーズ」(=鶏のニース風煮込み)。

 ちょっと前の記事でも触れたけど、数ヶ月前から日本の叔母の計らいで『婦人之友』という雑誌を購読させてもらっています。そのなかで、「鍋帽子(R)」という、ちょっとおちゃめな便利キッチンツールを使う保温調理方法を見つけました。

 今年1月にNHKでも紹介されたそうなので、ご存知の方も多いかもしれないけど、私は今回この『婦人之友』を読んでいて初めてこういうものの存在を知りました。(ちなみに、この「鍋帽子」、婦人之友社が開発したということで、同社によって商標登録されているのだそうです。)
 保温調理といえば、シャトルシェフの真空保温調理器などが有名ですが、値段が高くて場所をとるのがネックだな~と思っていたところ。
 『婦人之友』誌のレシピ紹介や、オンライン検索での紹介を読む限りでは、この鍋帽子を使えば、シャトルシェフと全く同じとまではいかなくても、それにかなり近いことができそう!!

 …ということで、さっそく鍋帽子を作ったかというと実はそうではなくて(笑)、いえ本当は作りたかったのですが、ミシンがないので手作りはあきらめ、代わりにうちにある夫と私の古着(綿ジャージー素材とウール素材のもの)を持ち出してきて、それで鍋をくるんでみました。鍋は常日頃から愛用のルクルーゼ。ルクルーゼ自体、そもそも保温効果に優れた鍋なので、きっとこの二つを組み合わせれば、かなりいい仕事をしてくれるのでは…との期待を込めて試してみたわけです。
 
 して、その結果は…
 
 果たして期待を裏切らないどころか、期待を上回るほどのすごい効果!!

 最初に作ったのは、トップ写真に載せた、Poulet Nicoise(このブログ上では文字が出ないのですが、Nicoiseのcは下にしっぽがついたフランス語独特の文字です)=プレ・ニソワーズ=鶏のニース風煮込み。

 鶏肉と野菜を炒め、水その他の材料と調味料を入れて沸騰するまで5分ほど強めの中火で煮たところで火を止め、鍋を古着3枚でくるんで放置。仕込んだのが2時頃で、夕方6時半頃に古着のカバーを外してみたら、鍋はまだ熱々で、フタを取って開けてみると、ちゃーんと全ての材料に火がとおり、鶏の塊肉も軟骨まで柔らかくなるくらいになっていました。
 わーい
 これはすごい発見!!
 これからどんどん使わなくっちゃ~
 …と、主婦魂にあふれた私が思ったのは当然。

 そんなわけで、以来大活躍のなんちゃって鍋帽子調理法。
 他に作ったのは、鶏と豆のイタリア風トマトソース煮込み(黒オリーブを入れているのでイタリア風^^;)、乾燥豆(一晩浸水したもの)のゆで戻し、蒸し野菜、ガンボ、バターナット・スクウォッシュのポタージュスープ、手作りアップルソースなどなど。バターナット・スクウォッシュのスープは、先日の日記でもちょいと触れた、日本語クラスの生徒さんからの差し入れの家庭菜園で採れたてのもの。

 これらほぼ全て、ルクルーゼのココット・ロンドという鍋を使いましたが、乾燥豆をゆでるのにはCuisinart(キュイジナート)のステンレス鍋(要するに普通のステンレス鍋です)を使用しました。でもこれでもルクルーゼの鍋と変わりなく、ちゃんと3、4時間後には豆が柔らかくなってましたよ。豆をゆではじめて5分くらいでお湯が沸騰して、すぐに保温カバーに入れたので、通常豆をゆでるのには1時間ほどかかることを考えると、かなり経済的(!)。そしてエコロジカル。

 でも鍋帽子または保温調理が素晴らしいのは経済的ということだけではなくて、実は今の私にとっては何より嬉しいのは、
 料理ができあがるまで、台所にはりついていたり、頻繁にチェックしにいったりする必要がなくなる!ということ。
 何せ、生後5、6ヶ月の赤ん坊を抱えている身なので、お料理の途中で泣き出したりしたとき、それに対応しているうちに火にかけているものがあったことをうっかり忘れてしまって焦がしちゃった…なんてことが、そうしょっちゅうではないけど、ときどきあるんですよね。
 でもこの保温調理の方法なら、そういう心配は全くなし! それに鍋の中で材料が踊ることもないので、じゃが芋とかズッキーニとか、煮崩れしやすいものも煮崩れしにくいみたいだし。


 う~ん、エコノミカル&エコロジカル、そして時間と手間の節約にもなるなんて、なんて素晴らしい!
(な~んて、こういうことですごく得した気分&いいことをした気持ちになってしまう私。。。ちょっと単純すぎる?? いやでも世界的燃料不足と燃料費高騰の度合いが増している昨今、こういう小さなところからでもエコロジーを始めるのは大事なことですよね。)
 
 それからもう一つおまけ的なメリットとして、この方法で調理するようになってから、夕方の慌ただしい時間にちょっと余裕ができたこと。
 保温調理の方法で作る場合、かなり前もって(その日の夕食に食べたいなら当日の朝またはお昼すぎごろまでに)調理に取りかからなければなりません。それで必然的に、拓ちゃんが午前中のねんねと午後のお昼寝をしている間に夕食の準備をするようになったのですが、そのおかげで、これまで夕方拓ちゃんが疲れてきてぐずりはじめても夕食の準備に追われてあまり相手できていなかったところ、最近はゆとりをもって相手をすることができるようになってきました。今まで母子ともにフラストレーションがたまる状況だったのが少し改善されて、これはほんとに嬉しいです。一石二鳥、いや三鳥とは、まさにこのこと?!

 この方法、もしまだ試したことのない方がいらしたら、ぜひ一度お試しになっては。
 アメリカ人の友人にも勧めて回ろっと。
 

Farmer's Marketのトマト・テイスティングと、夏野菜のキャセロール

2008-08-30 | お料理・食事
 先々週の土曜の朝市(Farmer's Market)に出かけたら、ラッキーなことにちょうどトマト・テイスティング(トマトの試食)のイベント開催中。もちろん、行列に並んで、20種類くらいあるトマト全種類を味見してきました♪
 Brandywine, Black Prince, Celebrity, Early Girl, Pear tomatoes, Oregon Spring…などなど、名前が覚えきれないほどたくさんの種類のトマトが並んでいて、そのなかには「えっこんな色のトマトがあったの?」というような色のトマトも。(たとえばBrandywineはワイン色、Black Princeは黒に近い深紅。)カメラを持っていってなかったので、写真がないのが残念。

 私が気に入ったのは、BrandywineとPear tomatoes(洋梨のような形をしたミニトマト)。その後のマーケットでの買い物で、気に入ったトマトを全種類買ってみたかったのですが、残念ながら既に売れてしまったのか見つけられなかった種類もあり(Brandywine)、なので結局heirloom tomatoを2種類と、cherry tomato1種類、pear tomato1種類を買い込みました。(トマトばっかり買いすぎ?!)

 この日のマーケットではそれ以外に、黄色と緑のサマー・スクウォッシュ(summer squashes)、ブラックベリー、桃、garlic chives(ニラの一種…だと思う、たぶん)などを入手(トップ画像)。
 ニラは、友人のJames & Jenny(台湾人夫妻)が自宅の庭で栽培したものを朝市でお店を出して売っているのに出会って購入したのですが、家庭菜園で作ったものと思えないほどの美しさにビックリ。日本でよく見かけるニラとは少し形状が違うのですが、味と匂いは同じで、ふだんなかなかニラが手に入らないので寂しい思いをしている私は大喜びで、このニラを使って豚キムチとか、ニラチヂミとか、プルコギとニラともやしの炒めあわせたのとか、たくさん作ってしまいました^^

 黄色と緑のサマースクウォッシュは、色と形がかわいいので、それに惹かれて購入したのですが、

             
             ほらね、可愛いでしょ

 お料理に使ってみると、味もなかなか美味しくてヒットでした。最初はまずChicken Vindaloo Curryに、ズッキーニの代わりに入れてみたのですが、ズッキーニよりも果肉(というのかな)がしっかりしていて煮崩れしにくく、ほどよい酸味があって、チキンカレーにぴったりマッチ! 夫も「これはいい」とかなりの賞賛ぶり

 かなりたくさん買い込んだので、こんどはこのSummer squashesを主役にした一皿を作ろうと、先日は夏野菜のキャセロールを作りました。同じくFarmer's Marketで買ったトマトも使用し、最後に野菜の上にかけるパン粉に例のJames&Jennyのニラも少し混ぜたので、Farmer's Marketで仕入れた野菜たち大集合の一品に

 作り方は、まずスクウォッシュとトマトをスライスして、塩をしてしばらく置いて余計な水分を抜き、その間に薄切りにした玉ねぎをキャラメライズ。水分を抜いたスクウォッシュとトマトにハーブ・ガーリックオイル(にんにく+タイム、オレガノなど+オリーブオイル)を絡め、これらを油を塗ったグラタン皿に層にして敷き並べ(スクウォッシュ→玉ねぎ→トマトの順)、200℃に予熱したオーブンへ。40分ほど焼いたら、オリーブオイルと(できれば挽きたての)パルメザンチーズと刻んだニラ(または好みの青野菜やパセリなどのハーブ類)を混ぜたものに絡めたパン粉を上からかけて、さらにオーブン(220℃に上げる)で10分ほど焼いてできあがり。
 作ってる過程の方が、できあがりよりも絶対色がきれいだと思ったので(笑)、作ってる最中から写真を少しずつ撮っておきました

   
スクウォッシュを並べたところ  (そしてキャラメライズド・オニオンを敷いた上に、さらに)トマトを並べたところ

   
    パン粉をかけたところ          できあがり

 う~ん、やっぱりできあがりよりも作ってる過程の方が色がきれいだ…。(笑)

 でも美味しかったですよ!
 やっぱり旬のものは美味しい! 地元で採れた新鮮な旬野菜をふんだんに使った料理は、シンプルでもそれだけで最高のごちそうですね

 
     
いっただっきま~す☆ 中身が層になってるところをお見せしたかったのですが…今イチうまく写真が撮れませんでした。あしからず☆