キツネノマド

松岡永子
趣味の物書き
(趣味とはなんであるか語ると長くなるので、それはあらためて)

本の館

2010-12-04 08:02:53 | 掌編
読んでいるうちにまぶたが降りてきた。 書見台に立てたぶあつい本は頁と背表紙の間に透明な部屋があって そこでは秩序正しくことんことんと整理がおこなわれている。 わたしは眼を閉じたまま文字を追っている ぶあつい本はぶあついままでことんことんと整理がつづけられている。 . . . 本文を読む