LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

シェルビーGT350R(20)

2009年03月31日 17時59分22秒 | モデルカー製作記
下地塗装完了。やはり、結構手間がかかりました。

手を加えた箇所が多いので、一見キレイになっているように見えても、サフ吹くとガタガタなんですね。
中でも特に手こずったのは、フロントパンとボディの接合部でした。グリルとライトの部分が上に多い被さるようになっているので、パテを盛りにくいし、ペーパーも当てにくいんですね。しかも顔の中心ですから、かなり目立つんです。
パテ盛って削ってサフを吹いて、またパテ盛って…3回繰り返して、ようやくツライチになりました。

あと、リアクォーターの鉄板蓋の部分も、接着した境目にスジ彫りを入れてるので、スジの深さがなかなか一定にならないんですね。後でスミ入れする事になるんですが、スミが黒ではなくスモークグレーなので、スジの深さが一定になってないと、スミの濃さにムラが出てみっともないのです。スジの中にパテを先を尖らせた爪楊枝でグレーパテを押し込んで、タガネで彫り直す、というのを何度か繰り返して、ようやくキマりました。

他にも、プレスラインのモールドがヨレていたり、エッジが歪んでいたりと、古い金型のキットにありがちな小さい瑕疵があっちにもこっちにも。この手間のかかりようは、プラモデルというよりはほとんどレジンキットのようです。まあ、それもキレイなカラー塗装のためと思えば、苦にはなりません。むしろ楽しい。

こうやって何度も修正箇所にスポットのサフ吹きを繰り返していると、キズや荒れは無くなっていきますが、サフの表面は次第にザラついてきます。どうしても吹き返しが付いちゃうんですね。それを避けようとしていちいち全体に吹いてると、どんどん全体がボテーットしちゃいますから、そういうわけにもいきません。
そこで、最後に荒れた箇所に1200番のペーパーを軽く当ててから、薄めに溶いたサフをピャーッとひと吹き。表面を滑らかに仕上げてやりました。

メタリック色を吹く場合、下地があんまり荒れているとシルバーの粒子が凹凸を拾っちゃいます。そうなると、いくらクリアーを研いでも無駄になりますから、要注意。今回はメタリックと入っても比較的ダークな色調ですから、下地の荒れは目立たないかもしれませんが、まあ用心に越した事はありません。

さあ、いよいよ次はボディカラー。塗料の調合に取りかかるとしましょうか。


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2 コメント

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筋彫り工具 (こぶら酒)
2009-04-01 08:46:39
BMCタガネを、今朝ネットで注文しました。思い切って0.2と0.15にしました。
本家本元はSOLD OUTで、何と青森の模型屋さんで見つけました。
多分、1週間後には手元に届くと思います。ご助言有難うございました。

やはり、ボディーも相当程度丁寧に整形しないとイカンみたいですね(笑
今回は気合の入れ様が違いますので、時間がかかっても納得するまでやるつもりです。
もうすぐ、塗装工程が拝見出来そうで楽しみです。
Unknown (kitazawa)
2009-04-01 10:36:19
以前はあまり塗装下地の研ぎや面出しはやらなかったんですが、長年作っているとどうしても自分の目も肥えてきてしまって、成型表面そのままで塗装だけキレイにしても、出来映えに満足出来なくなっちゃってるんですね。
で、工数が増えるので作品数は減る、と。月に1台くらい作ってた時期もあったんですが…
まあしかし、今の方が手がかかっている分、完成したときの満足感は大きいんですけどね。

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