LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

ジャガーXJRサルーン(19)

2009年02月06日 22時58分00秒 | モデルカー製作記
中身が出来上がったので、再びボディです。

今回は、最終クリアーコートの後、忙しくなったり体調不良になったりでずいぶん間が空いたので、塗膜はえらく硬くなっていました。加熱せずに室温で乾かした時間が長かったので、その分塗膜の状態も良い筈。
オーバーコートから磨きまでのインターバルは、ホントは長い方が良いし、加熱乾燥で急速に乾かすよりも、室温でじっくりゆっくり枯れさせた方が良いに決まっています。

大昔、20数年前に作った作品で、しかもクリアーはモデラーズのスプレーだったのに、未だに全く光沢がヒケてない物が何台かあるんですが、当時は勤め人だったので週末しか模型作りが出来ず、クリアーコートしてから磨きまでの間に数ヶ月もあいていたんですね。それが今になって良い方に作用してるわけ。
逆に、模型誌の作例で大慌てで作ったものは、工業用の質の良い塗料を使っているのに、ズビズビにヒケてしまっていたりします。まあ、模型誌の作例って奴は、極端な話、撮影の間だけ見栄えが保てれば、それで良いんですけどね。
ホントは、モノ作りはじっくりゆっくりが一番イイのです。

EXクリアーの他に類を見ないほどの硬さは、プラモデルの場合ウッカリすると磨きの最中に力を入れ過ぎて、ボディをたわめてしまってヒビが入るおそれがある程ですが、レジンキットの場合はたわむという事はほとんど無いので、その心配はありません。つーか、たわんでしまったら、その時点でボディ自体がボッキリいっちゃいますからね。問題外です。
まあ、あんまり力を入れて磨くと、かえって表面に傷が入っちゃったりして、ロクな事になりません。中研ぎしてオーバーコート吹きっぱなし、というやり方は、ガシガシ磨かないでも良いように、というのが主眼です。

最初に磨くコンパウンドにソフト99の細目を使うのも、その為です。これ、実車用で切削力がかなりあるので、軽くかけるだけで表面のユズ目があらかた取れちゃいますから、楽でイイ。その代わり、ちょっと磨きすぎると、すぐにカドが出ますから、結構スリリングでもあります。
ジャガーのボディはプレスラインやらモールやら、ヤバそうなカドがいっぱいありますから、細心の注意を払って磨きました。

その後はタミヤの青蓋と、ユニコンFMC840Pで仕上げ磨き、最後にぬるま湯につけて中性洗剤で洗い磨き。この工程はここ数年ずーっと同じです。結果が良くて作業も楽ですから、良いこと尽くめ。新しいコンパウンドもいろいろ出てますが、ワタシ的にはもう改善の必要無しという感じです。

写真は照明をあてて撮影し、しかも拡大してるので、メタリックの粒子が粗く写ってますが、実物はなかなかシックな感じになってます。強い明りが無い所では粒子は沈んで目立ちません。理想的なメタリック塗装になりました。最近はガイアノーツのブライトシルバーを使う事が多いんですが、今回はMr.カラーの8番シルバーです。この塗料も粒子はけっこう細かくて、繊細な表情が出ます。キラキラ感はブライトシルバーよりも控えめなので、ジャガーには合っているかと。

とりあえず、ここまでは万全。次は窓周りや小灯火類など、ディティールの塗装です。今月はSEMの例会が14日なので、それまでには完成させたいなぁ。


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