LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

ジャガーXJRサルーン(20)

2009年02月08日 22時16分02秒 | モデルカー製作記
ボディのディティール塗装、その1。内側を黒く塗りつぶしました。

まあ要するに楽屋裏ですから、正直どーでもいいと言えばどーでもいいのです。私自身、自分の模型に関しては、たまに気分が乗らないとエナメル筆塗りでやっつけちゃったりします。
でも、今回はなんか丁寧にやりたい気分だったのね。趣味だけど仕事モードで、きっちりマスキングしてブラシで吹き付けました。

マスキングは結構な手間ですが、結構楽しかったりもします。
ホイールアーチのフチ周りとサイドシル、バンパー下端はテープを貼ってから形状に合わせて切りそろえます。窓周りは表からべたっと開口部を塞ぐようにテープを貼ると、開口部の厚みの部分まで黒が回り込むので、ちょうど良いのです。
ボディ表面は完全にテープで覆い隠します。剥がす時にテープの糊が残らないように、包装紙でキレイに贈答包みするみたいにテープを貼ります。

最近、某大手メーカーのハンドメイド量産完成品などを、バラして修理する機会があったんですが、裏側をキチンと黒塗装してあるものは皆無でした。ろくに色もついてなくて、レジンの肌が剥き出しというのもありましたね。天井裏とかホイールハウスの中って、いちいち塗らないんですね。一般的には。

って事は、私がこの工程にかけてる手間って、全くの無駄?
でもねえ、見えないと言ってものぞき込めば見えるわけですよ。本来はボディカラーが見えちゃいけない所にちらっと見えてしまうのって、私は大嫌いなんだよね。
ばっちりダンディに決めてるのにズボンの裾からモモヒキの裾が見えちゃってるみたいで。他の部分がキマッテるだけに余計にイタい。

見えるとは言っても、見ようとしなければ見えないんだから、無駄な手間と言えば無駄な手間。
でも、表側がとてもキレイに出来てるのに、バラしてみると裏側はぐちゃぐちゃってのは、かなりガッカリするもんですよ。作り手のモノへの愛情度合いがそこで測れるような気がする。
まあ、ハンドメイドとはいえ量産品は所詮量産品ですから、作ってる人たちはいちいち1個1個のモノに愛情なんか抱いてたら、やってられませんわね。裏側はテキトーに済ませるというのは、コスト管理という点からも、正しいやり方でしょう。

でも、そういう一見無駄な所に無尽蔵に愛情かけられるのが、趣味のイイところなワケで。また、趣味的なアプローチで良いものを作るというのが、職人仕事のイイところ、とも言えますな。
お次は表側の黒い部分をマスキング塗装。毎日愛情かけて、ゆっくり着実にいきます。





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