サマール日記(ブログ版)

チョイさんのフィリピン・サマール島での滞在記録

「乾くサマールに水を!」 ソルソゴン村水供給事業計画(企画書)

2007年09月10日 | Weblog

 (水場のまわりにはいっぱいのコンテナが並ぶが、水はチョロチョロとしかでない)

 「乾くサマールの村に水を!」
 ---サマール島・ソルソゴン村水供給事業計画について

■サマール島・ソルソゴン村の深刻な水問題
 フィリピンの中でも最も貧しい地域の一つといわれるサマール島。
 ソルソゴン村は、サマール島西海岸の中心地・カルバヨグ市の南隣のサンタマルガリータ町に位置する、世帯数380戸、人口1,800人の小村です。人々は、ココヤシ畑などで働いたり、手漕ぎの舟で海にでて小魚を獲ったりして暮らしています。
 この村は、昔から深刻な水問題をかかえてきました。井戸を掘っても、飲用にできる水は出てきません。山際に湧く小さな泉からパイプで水を引き、人々は、村の数箇所の水汲み場で、コンテナ(小さなポリタンク)に水を入れて家に運んでいます。しかし水量も少ないため、長く時間がかかり、水汲み場のまわり、1日中いつも大勢の人たちが順番を待っています。
 特に今年は、異常な暑さと日照りのため、泉の水も減少し、何箇所かの水の蛇口が出なくなってしまいました。水パイプを壊して盗水する人がでてくるなど、水をめぐる諍いも多発しており、ここ10年のうちでも最悪の状況です。

■ソルソゴン水供給事業計画について
 この深刻な水問題の根本的な解決のためには、カルバヨグ市からの水道の延伸や、深井戸の掘削などの抜本的な対策が必要ですが、いずれも多額の経費が必要となり、貧しいサマールではなかなか実現しません。
 京都サマール友好協会は、すでに13年間にわたって、サマールでの教育支援活動やバイオガスを利用した衛生改善事業を続けてきていますが、今回、ソルソゴン村の深刻な水問題を少しでも解消するために、「ソルソゴン水供給事業計画」を立案しました。ご支援ください。

<事業の概要>
1.カルバヨグ市から軽トラックで水を運搬
 ソルソゴン村から北10Kmのカルバヨグ市中心部は、一応、水道が敷設されています。そこで、軽トラックを購入し、荷台に水タンクを設置してカルバヨグ市からソルソゴン村まで水道水を運搬し、ソルソゴンの村人たちに供給します。

2.ソルソゴンの水汲み場を整備し、水タンクを設置
 現在、ソルソゴン村の水パイプの蛇口がある場所は、屋根もなく、雨の際や夜間には、人々は水汲みに難渋しています。そこで、この水汲み場に、屋根やベンチ、電灯をつけるなどの整備をします。快適な水汲み場は、村の人々の集いの場ともなるでしょう。
 また、水汲み場の一角にタンクを設置し、カルバヨグ市から運んだ水道水を貯め、人々はこのタンクから水をコンテナに入れます。

3.必要な経費と収支計画
 初期投資の費用は、日本からの支援金を充てますが、その後は、地域住民が自立して運営できるような体制を目指します。
 *初期投資費用 (日本からの支援金、約100万円を想定)
  ・中古軽トラック購入費、運搬用・水汲み場用水タンク購入費、
  ・水汲み場整備費用(屋根、ベンチ、電灯等を整備し人々の集いの場ともする。)
  ・初期3ケ月間の運営費用(事業運営責任者給与、運転手給与、水汲み場管理人給与、ガソリン 代、水道代等)
 *収支計画
  ・泉からのパイプの水は無料ですが、煮沸してからしか飲めません。カルバヨグの水道水はもちろん良質ですが、コンテナ(16リットル)あたり、2~3ペソ(5~7円)します。
 この事業では、コンテナ1つあたり5ペソで水を販売し、スタッフの給与等、事業運営費用にあてる予定です。

4.事業主体
  京都サマール友好協会が、村当局とも協議し、地元住民による管理組合を組織して事業を運営します。

2007年10月    <特定非営利活動法人 京都サマール友好協会>
                 連絡先; 北上田 (TEL 090-2357-1202)

                                                    


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