(ソルソゴンの水汲み場。日照りが続いているためか、ほとんど水が出ない)
私がバイオガス事業を実施しているソルソゴン村では、深刻な水問題をかかえています。
井戸を掘っても飲める水はでないため、山の小さな泉からパイプで水をひいているのですが、その量も限られています。 村の人々は、水汲み場で、コンテナ(水のタンク)に水を入れて、家まで運んでいます。
水量が少ないため、水汲み場には、いつもたくさんのコンテナが並べられ、人々はひたすら順番を待たねばなりません。
今年は、特に暑い夏が続き、9月になっても雨がほとんど降らないためか、泉から出る水の量も極端に減ってしまっています。村の何箇所かの水汲み場では、水が出なくなってしまっており、残りの数箇所の蛇口でも、チョロチョロと水が出るだけです。
コンテナのまわりには、もう数十個のコンテナが並んでいますが、なかなか順番はまわってきません。それに、村一番の水汲み場でも、蛇口が壊れ、いったん貯めた水を、小さな手桶でコンテナに水を入れているような状況です。
そのため、水をめぐるトラブルも絶えず、実に深刻です。
私がこの村にかかわるようになってまだ8年ほどですが、今年が最悪の状況でしょう。
こんな状況を見ると、なんとかできないものかと考え込んでしまいます。
幸い、今、京都で、発展途上国の水問題を支援するための補助金を使わないかという申入れを受けているので、その補助金をお願いして何かできないかと考えているところです。
今年のうちには計画を練り上げ、もし補助金がOKとなれば、来年から実施しようと思っています。