銀の匙かげん

後味よい 究極ハッピーエンドをめざす
これまで観た好みの映画のことなど 
ぼちぼちと 備忘メモとして

偶然の旅行者

2009-06-01 | 映画
原作がある場合、読んでから観るか、観てから読むか?
できれば読んでからにしたいが、読書家でない私にはなかなか難しい。
特に洋物になると、登場人物の名前もややこしい。
その点、観てから読むと、頭の中に映像が現れ具体化するので、話の世界に入りやすい。想像力に偏りが生じる危険はあるが、読まないよりは いいかなと思っている。

そんなで、アン・タイラーの『The Accidental Tourist』も映画を観た後になってしまった。
偶然!!よかった~ 原作に忠実な映画だった。
短編小説のようで、読みやすい。持ち歩いて何度も読みたい本だ。
さすが、旅のおともに最適です。

★★★★★
監督・脚本 ローレンス・カスダン
原作  アン・タイラー
音楽  ジョン・ウィリアムズ
   ウィリアム・ハート
    ジーナ・デイビス
    キャスリン・ターナー
    エイミー・ライト
    ビル・プルマン
    ロバート・ゴーマン
旅行ガイド作家メーコン(ウィリアム・ハート)と妻サラ(キャスリン・ターナー)。二人は、事件で最愛の息子をなくし、ショックから立ち直れないまま離婚へ。奇妙な犬の調教師ミュリエル(ジーナ・デイヴィス)は病弱な息子を育てるシングルマザー。
ふとしたことから、メーコンとミュリエルは引かれ合うようになるが、メーコンは元妻と彼女の間で揺れ動くのです。そんな優柔不断な関係と、メーコンの妹(世間離れした珍なる兄弟)の恋愛、家族の様子をユーモラスに映す。さて三角関係のゆくえは?

ラブロマンスが大丈夫な頃(峠)のウィリアム・ハート。
今は危なくなったさらさらヘアーや、独特なタイミングでのうなづき、肩をすくめる仕草など、キュンときたものです。最近は甘い役より、存在感ある父親や癖のある役が多い。名前があるだけで、その映画がみたくなる俳優です。

ハートはこの作品の前後、実生活でも、子供にまつわる事で、スキャンダラスな出来事に巻き込まれてたとか。どこかで読んだような?これも偶然のなせる○○。

「蜘蛛女のキス」どうしても手に入らない。なんとかDVDで出して欲しい。入手方法はあるのかな?
幸せの黄色いリボンは・・・健ハートはどんなかな?

ドラマは忠実で、原作との違和感はないが、私にはどうしてもキャスリン・ターナーが、合ってないように思えた。サラは、もう少し優しい印象がした。彼女だと きついイメージが。
「白いドレスの女」でのコンビの流れなのでしょうが、気になるなあ。ハートの相手役なので、つい厳しくなるのかな?

偏屈で調教しにくい変わり者家族(ある意味真っ当な人たち)のエピソード。
NO1(ワン)の演技をみせてくれた、コーギー犬 エドワード。(完全に主役を喰ってしまったワン)が話を盛り上げてくれる。
そして、ジョン・ウィリアムスの音楽。ところどころに挿入される、ガイドブックの一節とともに、小説を読んでるかのように深く静かに、沁み込むのでした。

三角関係のゆくえは・・・
「大切なのは どれほど相手を愛するかでなく相手にとって自分は何か・・・」

                  んーっんどっちも難しい更年期
   
そして
 スクリーンいっぱいにあふれる笑顔。




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