銀の匙かげん

後味よい 究極ハッピーエンドをめざす
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ぼちぼちと 備忘メモとして

扉をたたく人

2009-11-13 | 映画
 

原題:The Visitor
監督・脚本:トム・マッカーシー
製作:アリー・ジェーン・スカルスキ、マイケル・ロンドン

リチャード・ジェンキンス
ヒアム・アッバス
ハーズ・スレイマン
ダナイ・グリラ
マリアン・セルデス

とても評判がいいので、早く観たかった作品。
社会派の問題作で、堅苦しいのかと構えていたら、ほどほどユーモアもあり、楽しめる作品だった。よく比較されてる「グラントリノ」の西部劇のような結末とは違って、断然こちらの方が私の心に響いた。 
好きな映画だっだ。

扉をたたく人:The Visitor 日本版予告篇


ほとんど予告編で語りつくされてる内容。
妻に先立たれた大学教授ウォルター(リチャード・ジェンキンス)と ジャンべ奏者の移民青年・タレク(ハーズ・スレイマン)と その母親との心の交流を描いた作品。
9.11以降のアメリカ、変わる政府の方針で強制送還される移民たち。
前半は主人公と同じように、ジャンべの音の魅力で、こちらも体が動いてしまう。観る側の扉もたたかれ開かれます。ダイレクトに響く音と、人なつこく明るい笑顔のタレクの印象。この人はテロリストでないという確信が、後半の展開と地下鉄のシャンぺの音に向かわせます。



客寄せスターがいない映画なので、話の内容に集中できる。
主役のリチャード・ジェンキンスの存在は勿論、母親役のヒアム・アッバスの凛とした美しさ。役柄での決断の速さと潔さ、そしてこの人の女性らしさに、カッコいいと叫びたくなる。この二人の熟練俳優の存在、抑えたロマンス、顔の皺までもが、話に深みをもたらせ、シンプルでいい映画になっていた。久しぶりに静かな語り口のドラマを観たような・・・

話の中でも、実に多くの扉をたたく人たち。開けなければ開かない扉、かな


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