銀の匙かげん

後味よい 究極ハッピーエンドをめざす
これまで観た好みの映画のことなど 
ぼちぼちと 備忘メモとして

リトルダンサー   スティーヴン・ダルドリー

2009-11-24 | 映画


「愛を読む人」のスティーヴン・ダルドリー の最初の監督作品。
悪い人が出てこない、好みのイギリス映画、家族ものです。

原題 BILLY ELLIOT           
監督 スティーヴン・ダルドリー
脚本 リー・ホール
音楽 スティーヴン・ウォーベック
振付 ピーター・ダーリング
ジェイミー・ベル
ジェリー・ウォルターズ
ゲイリー・ルイス
ジェイミー・ドレイヴン
アダム・クーパー

英国の炭坑町で暮らす母を亡くしたばかりのビリー家族。
炭坑労働者の父と兄、少しボケ気味の祖母。そんな祖母の面倒を見る優しいビリー。偶然クラシック・バレエのレッスンに参加したビリーは、踊る楽しさを知る。が・・・
ストライキ中で一家の生活は苦しく、家族の心もカサついている。
ビリー少年の夢は実現するか・・・?

Billy Elliot Trailer


少年の出世物語ではあるけれど、炭鉱の時代背景を映しながら、父と息子 兄弟 祖母と孫 土地の人達 友人 いろいろ泣ける要素をとり混ぜ、感動させてくれる。とりわけ、その時々のビリーの感情を、ステップ(タップダンス)にかえた表現は、観ている側の体に効きます。
男性バレエへの偏見がまだある中、バレエ教室の先生だけは、ビリーの素質を見抜き、応援する。母親代わりにもなっているような先生との会話。手紙のエピソード、まず泣けてくるのですが、この先生の扱いが冷たいのが残念。
最後のシーンで出してほしかったなあ。そうすればこの話は完璧なんだけれど。

お父さんの走ってる姿、お祖母ちゃんの突き放す別れ、友達との謎の関係、イギリスの田舎の風景、レンガの建物、落語的笑いがいい。

ラスト、全員男性で構成された「白鳥の湖」 (オチ!?)
成長したビリー役でのアダムクーパーのジャンプ姿。後姿の肉体美を堪能 
瞬間での出演で、この映画を本物にしてしまう、迫力・魅力があるカット。


アダムクーパーの舞台映像をすぐに探したくなる、踊れなくても、クラシックバレエの魅力に導かれるラストシーンです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。