黄色い拍子

言うよりも詠うことにて喜びをひそか硯の奥に隠して

夕方

2009-04-16 20:23:08 | 短歌(副題付)
早すぎる指先に雨予報ではもっと遠くにもっと遠くに
街明かり滲み拡散と分散体に飛散心の離散
精細を欠いたまんまでダイビング明日は明日今日は今日
車窓に映る世界はあの世でもこの世でもない朧な世界
ブレーキが焦げる臭いと強い揺れ乗り込んできた若い人々
線路脇金星みたく金鳳花今日が消える明日が見える

2009-04-11 07:56:42

2009-04-11 07:56:42 | 短歌
夢に見る夢を見る間に夢を見る瞬きみたく過ぎ去る春の
風吹いて一枚落ちて地に咲いて繰り返すうち春は過ぎ去る
空霞み月はあまあくまあるくに大陸の風海を跨いで
波の音水面の色も温む日に冬将軍地に膝着く