2005/06/30 2005-06-30 21:03:50 | 短歌 朝日が昇る前から亜熱帯に身体を委ねて浅い眠り 日のお恵みといえども過ぎたるは及ばざるが如し喉の渇き ようやく陰り濃い影も消え肌が警戒を解くサンセット頃 セール直前デパートメントストアのクーラーの強い効き様
2005/06/28 2005-06-28 23:34:40 | 短歌 ひとり孤独が元気な夜に夾竹桃が赫々と輝く 譲れるものもそうでないものも向日葵に比べなんと小さくて この国は美しく今朝も朝日に満ちて朝顔が目を覚ました 水面に溢れる緑藻の見果てぬ夢に涙さえ流している 昨日の寝苦しい夜にも愛は世界でそっと育まれていた
2005/06/27 2005-06-27 21:50:47 | 短歌 真夏前に花開いた向日葵は背が低くて生意気に見えた 窒息寸前の湿り気のなかそれでも温もり求める私 誰もの別に意図的でない汗ばむ肌にエアコンが吹き付ける
2005/06/24 2005-06-24 21:04:46 | 短歌 空梅雨で雨はあてにできず流し去りたいこと海千山千 侮辱的に思われるのは咲く前に枯れる朝顔に似ている 舌禍は溶けたチョコレート下にからんで汚れてようやく気付く
2005/06/21 2005-06-21 21:26:07 | 短歌 燕の親子達は夏の日差しだけ残して遠くへ 太陽の上る瞬間の向日葵のつぶやきで夜はコナゴナ 得られるものはそれ程多くないけど夏の一日は過ぎていく
金魚 2005-06-18 22:19:04 | 短歌(副題付) どこへそこへと泳いでもガラスの向こうに息つく世界は無いよ 錦をなびかせ日の光を乱反射届くべきに届かず闇 水面を越えて何処までもいけるのは夏祭りの宵のころ、きっと たどり着いた先が水面の下でも生きる分には苦しくないよ ぽとりぽとり乾いた餌を落とす知らずに涙ぽとリ夏の午後 水の中Revolutionと叫んでも声さえ響かず泡になり 浴衣に泳ぐ赤いさかな尾ひれ揺れる期待する心にあわせ