フレーバーティーが静かに色づくそんな水のように午後は行く
陽光も曇りに蔭る梅雨頃の傘の花のみただ彩やかに
偲ぶれど眉に出にけり苛立ちの鋭さほども雨を憎まじ
淡路島架橋の果てに浮かぶもモザイク様に秘して隠して
快速の素早さ知るのなら都落ちすら楽しめるのに
朝顔の伸び行く蔓の果てのはて命の鎖知らぬ世に着く
虫食われ穴開きたるも夏陽射し通り抜けては土を刺したる
何処となくスワローテイルズバタフライ何処か似ている往きし家人に
襟元に湿りを潜め思うのは吾の事かあるいは彼の人か
湿り気を嫌いて頼るエアコンの埃臭さに季節一年
見慣れぬ台風が来たり予報図の慣れぬ模様に心は騒ぐ
囁きによく似た雨が町にきて未だ知りえん気持ちしらせて
貨物車にたたずめり中元の届け先にて待つ宿命
陽光も曇りに蔭る梅雨頃の傘の花のみただ彩やかに
偲ぶれど眉に出にけり苛立ちの鋭さほども雨を憎まじ
淡路島架橋の果てに浮かぶもモザイク様に秘して隠して
快速の素早さ知るのなら都落ちすら楽しめるのに
朝顔の伸び行く蔓の果てのはて命の鎖知らぬ世に着く
虫食われ穴開きたるも夏陽射し通り抜けては土を刺したる
何処となくスワローテイルズバタフライ何処か似ている往きし家人に
襟元に湿りを潜め思うのは吾の事かあるいは彼の人か
湿り気を嫌いて頼るエアコンの埃臭さに季節一年
見慣れぬ台風が来たり予報図の慣れぬ模様に心は騒ぐ
囁きによく似た雨が町にきて未だ知りえん気持ちしらせて
貨物車にたたずめり中元の届け先にて待つ宿命