落下する赤に魅入られているうちに煎餅を鹿に奪われる
東大寺の陰に潜み暗く燃える紅葉の闇に吸い込まれる
奉じられる線香の霞み立ち上る先に色づいた香具山
古都の落日に重なるかのような夕焼けに紅葉が融けていく
葛湯の袋まで万葉に染まっているこの邦の空気の質
右近の橘が少しだけ冬をおすそ分けしてる興福寺
かつて参じた彼らが散じても万葉の気配は時を越える
帰り道眠ってしまいすべて夢のように思う紅葉も寺も
新しいドラゴンクエストの話題が白くなって溶けてなくなる
日々寝床に流れるにつれてほおを撫でる空気の冷たさが増す
体温を知るために体を限りなく冷たくして待っているよ
唇に朝日が触れる温もりを感じながら今日また生きる
手を伸ばせば届きそうな紺碧成層圏は冬の贈り物
出揃いだしたクリスマスケーキ昨年の甘さ不意に思い出す
東大寺の陰に潜み暗く燃える紅葉の闇に吸い込まれる
奉じられる線香の霞み立ち上る先に色づいた香具山
古都の落日に重なるかのような夕焼けに紅葉が融けていく
葛湯の袋まで万葉に染まっているこの邦の空気の質
右近の橘が少しだけ冬をおすそ分けしてる興福寺
かつて参じた彼らが散じても万葉の気配は時を越える
帰り道眠ってしまいすべて夢のように思う紅葉も寺も
新しいドラゴンクエストの話題が白くなって溶けてなくなる
日々寝床に流れるにつれてほおを撫でる空気の冷たさが増す
体温を知るために体を限りなく冷たくして待っているよ
唇に朝日が触れる温もりを感じながら今日また生きる
手を伸ばせば届きそうな紺碧成層圏は冬の贈り物
出揃いだしたクリスマスケーキ昨年の甘さ不意に思い出す