2006/03/29 2006-03-29 23:15:38 | 短歌 過去へ舞い戻る錯覚に陥る今朝の気温音が静止する 行きたい場所と行くべき場所異なる草木生える場所 季節外れの重装備花の香に踊る事すら叶わない
2006/03/27 2006-03-27 23:05:56 | 短歌 コートを家に残して出かける羽化の時は今羽ばたくなら明日 飛翔するタイミングを見計らうように木蓮は花開かす 玉の色にわかに混じり海の色春の喜び静かに見せる
2006/03/24 2006-03-24 23:05:26 | 短歌 どこに逃げても地球で在ることに変わり無く諦めて居直る 戦いに破れても春は訪れ兵士の躯も土に帰る 「Tokyoという理由」に瞳潤ます住んだことなど無いのに
2006/03/23 2006-03-23 21:40:38 | 短歌 遠足の子見たくいつまでも眠れぬ奪いたい君の隣では 今年もまた飛天の翼が満開に近づく木蓮の並木 花曇りのした忘れていた深呼吸をする肺に自由満ちる 水溜まりに映るもう一つの現実そちらの春ももう直ぐね?
2006/03/17 2006-03-17 02:47:26 | 短歌 黄味餡暗黒宇宙投げ込み月となる神は良しと宣ふ 足元に散らかった月光蹴散らして家路急ぐ孤独な影 雨らら雨らら骨まで濡れているのに雨らら雨ららまだ濡れていたい
2006/03/15 2006-03-15 21:52:46 | 短歌 海面に浮かぶ船影が微か陽炎に歪み遠く消え去る 醤油のにおい立ちこめたのなら明石の春はすでに来ている 上着を脱ぎ捨てるにはまだ寒すぎるのに陽光手招きをする