
♪春は桜咲く柳瀬川、とあるようにボートは桜やホタルが似合いで、梅の花は似合いでないようだ。この桜はボートだけでなく、日本と日本人の一つのシンボルの地位を占めてる。がしかし昔の古人に愛されてきたのは、桜よりむしろ梅の花かも。画像は、夕映えの我が家の梅のだが、この時期にこれほど咲くことは記憶にないが、やはり温暖化の影響あるかもだが、梅の花や樹はいつ見てもも味がある。春は名のみの寒さの中で、派手に騒ぎ立てるわけでないが、ヒッソリと他に先駆け花を咲かせる。この奥ゆかしさというか、地味なところがなかなかである。とりわけ古来殺風景な、何の楽しみもない修行の場などでは、梅花が華やかで楽しみを与えるものとして、珍重されてきた。
梅花を対象として考察してきた古碩は多い。道元なども正法眼藏の一章を割いてものしてるが、早春の時節がくれば一斉に梅が咲きだす、この中に宇宙秩序そのものの在り方を見出そうとしてる。この宇宙秩序には、偽りや捏造・隠蔽などは一切なく、真実一路そのもので、このように生きよと語り掛けてるかも。最近桜は、嘘・偽り・偽造の仲間のように取り扱かわれ方が多いようだが、本来の桜に戻りたいのでは。
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