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とりあえず『リフォーム・インテリア』(仕事です)
と『子育て』について発信します。

ねむれないの?ちいくまくん

2005-09-21 13:32:30 | 絵本
大きいくまの『おおくまさん』と、小さいくまの『ちいくまくん』がいた。

「ちいくまくん、おやすみ」
ちいくまくんを、洞穴のくらいところにあるベッドに寝かせ、
おおくまさんは、暖炉のそばで本を読み始めた、、、

ところが、ちいくまくんは、眠れない。
「どうして?」
「だって、くらいんだもん」
「どこが?」
「どこもかしこも、まわりぜんぶ」
おおくまさんは、小さいランプに火をつける。
「ありがとう」
「さ、おやすみ、ちいくまくん」

やっぱり、寝ない、、、
とうとう、大きいランプをつけて、すっかり部屋はあかるくなった。
一生懸命、寝ようとするちいくまくん。
でんぐり返りをしたりして、かわいい(それでは、眠れないが、、)
なかなか、本の続きが読めないおおくまさんは、少し怒ったような声で言った。
「まだ、眠れないのかい?ちいくまくん」

もう、暗いところは、どこにもない。
ところが、洞穴の外を指差し、「だって、くらいんだもん」

おおくまさんは、困った。
世界中のランプをもってきても、明るくする事はできない。

しばらく考えてから外へ出て、ちいくまくんを抱き上げて言った。

「ほら、ちいくまくん、こんどは、お月さまをもってきてあげたよ。
それから、きらきら、ひかる、おほしさまもぜんぶ。」

でも、ちいくまくんは、なんにもいわない。
あったかくって、大きな腕の中で、もう、すやすや寝ていた。

暖炉のそばで、本をよんでいるおおくまさんの腕の中、、、、
満足そうに眠っている、ちいくまくん。
その寝顔が、なんとも言えず、しあわせそうだ。

なかなか寝ないキリカに、困らせられる事が多い。
やっと、大人時間を楽しみたい夫と私は、だんだんイライラモード。

けれど、眠れないキリカのそばにいった時の、彼女のうれしそうな目が、
おおくまさんを見上げる、ちいくまくんの目と重なる。

眠れない理由は、きっと、同じだろう、、、



ねむれないの?ちいくまくん

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6 コメント

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自作童話が煮詰まっテ (クレインズK)
2005-09-21 15:35:21
ワタシは絵本や童話を読んだり書いたりするのが趣味です。ワタシの作った童話をキリちゃんに読み聞かすとしたら最後にどー?締括りますか?



  『夜の虹』



カナカナカナ

日暮しが鳴いている

コロコロコロ

こおろぎが鳴きはじめた

夏の終わりと

秋の始まりの

そんな夕暮れの

ある海岸に住む男の子…





「オレの名前は涼!

ジッチャンと二人で

この海で住んでるンだっ」





「きみ?

見かけない顔だけど?

誰?」



「私、

ずっとずっと遠くのあの山から来たの」



「友達と遊んでいたら知らない所まで来ちゃった」



「私の名前は、華」

ねぇ~

ここは何処?

向こうまでずっと続いてる水は何?」



山で産まれ育った華にとって初めて見る景色でした。



「へぇー

あんな遠くから来たんだぁ

太陽が沈む山だからココイラじゃー

“日の山”って呼んでるンだよ

日の山にこんな可愛い子が住んでたとわねぇ



そーそー

あれは海と言ってずうーっとむこうのむこうまで続いてるンだよ

川や池や湖じゃない海ってんだぁ」



あっジッチャン

この子

日の山から来たんだって

どーも道に迷ったらしいんだぁ



ほー

それはそれは可愛そうに

もう日も暮れかけとる…

今日はうちにとまりなさい

さぁさぁ



ほらこっち            こっち」

っと

涼は華の手を引き小走りにうちへと案内しました



横穴の奥の

その家は、丸い小石を敷き詰めた床に貝で作った壁飾り、とても綺麗に整頓されて海の香りでいっぱいでした

すべてが初めての華は不思議な感覚を覚えながら

でもそれは居心地のいい気持と落ち着きで迷い子になってる不安感はどこかえいっていました。



二人の温かさにすっかり安心した華は、一日中歩き疲れたせいで、いつしか眠ってしまうのでした。



朝、太陽の光で目が覚めた華は、光が射している窓の方へ近寄りました。そっと手で開けると、眩しいほどキラキラ光っている一面の海

「綺麗だなぁ~」

思わず外にとびだしていきました。

頬にあたる冷たい風

耳をすませると波の音や海鳥の声も聞こえてきます。

「なんだか不思議な気持ち…」

好奇心旺盛な華はそのキラキラ光る水面に向かって走り出したのでした。

華はこの海が好きになりました。もっともっと知りたくなりました。



「はぁーなぁ

はなちゃーん

あっ

あそこにいたっ

もー心配

 したじゃないかっ

ごめんごめん

あまり気持ちがいーんでここまできちゃった

きれいだなぁ海っ

ヒロイネ海っ

おっきーねっ海っ」

っと

華の目はキラキラしていました



「そーじゃ

今日は大潮の満月」

っとじっちゃんがいーました

「涼

華ちゃんを案内してあげなさい



わかったよ

おったまげるぞー」

っと

涼は丸太船に帆を張り船出の準備です

手際のいい涼の様子に華の目は真ん丸

さぁ

乗って乗って

よーしいくぞ

じっちゃんそれじゃチョックラいってきます

華っ

ツカマッテ

ビューンっと風を受けたかと思うとイッキに沖へ沖へ

涼くんどこへいくの

あの島だよ

えっ

どこ?

ほらあそこ」

華は目をこらして見ました。風を受けて走る帆船がどんどん速度をあげ、その島もどんどん近づいてきました。



エメラルド色の水と真っ白な砂、ヤシの木が整立しているその島の緑は太陽の光で鮮やかに輝いていました。空は青く高く薄い雲が所々にあって秋の始まりを感じさせていました



「どーだ

キレイだろ」

っと

島の際にそってゆっくりと船を進めました

少しいくと小さな入り江がありそこにゴツゴツした岩の大きな洞窟があり船は引っ張られるよーに入っていきました。

天井の高いその穴は所々から光が入り比較的明るい様子でした

船はどんどん中へと進むと広く開けた場所があり高い天井の上から光が差し込みとても明るなっていました

浅瀬に船を止め上陸した二人

さあ

こっちこっち

っと

涼が華の手をひきました



時間が達にツレ水位が浅くなり引き潮の干潮の様子で奥へ奥へと進みました

どのくらい歩いたでしょう

そこは洞窟の中とは思えないほど明るく薄緑の水がキラキラ光っていました

しばらくするとゴソ\ゴソ\何かが水から上がってきました

「どーやらオデマシのよーだなっ」

っと

半笑顔の涼が華にささやきました



いったい何が現われるのか?華は不安でした。涼の半笑顔と水面を興味深く見つめていると、しばらくして…

出てきたではありませんかっ



水面にキラキラ光輝くものが見え初めました。

目を凝らしていると、それは、

赤・黄・青・金…と七色に光る綺麗な魚が現われたではありませんか…

華は見たこともない綺麗な生きものに目を奪われてしまいました。

「とっても綺麗な魚だろう

ここは誰も知らない秘密の場所なんだぁ~」

「ほんとね…」そう声にした華はそのまま、七色の魚がいるその海の中へ吸い込まれるように入ってしまいました。

「アッ危ない!」華を助けようと手を掴んだ涼でしたが、二人共海へ落ちて行きました。



ブクブクブク

バシャバシャ

大丈夫かぁ華!?



あップあっぷ



泳ぎ上手な涼が華の手を引き泳ぎの手ほどきです

「うまいうまい

そーそー

その調子」

海も泳ぎも初めてな華は涼の見よう見真似で泳ぎましたが、それはとても初めてとは思えないほどのものでした



赤や黄色のサンゴが手を振ってるようにみえました

色鮮やかな貝がパクパクほほ笑みかけてるようにみえました

小魚の群れが大きな魚にみえたり

エビやカニの大行進をみたり

見るもの見るもの楽しく美しく、ワクワク心が増すばかりの華でした





緑の海藻のトンネルを抜けると…

「ほらっ

あそこっ

  追い付いたぞ」

っと、涼が虹色の魚を指差していーました

「よーし

ついていこう?」っと涼

「大丈夫??」っと心配ゲな華でした



「平気へいき !





「あのね華?虹色の魚はねっ

この季節のちょうどこのころの大潮の満月の日にこの洞窟に現われるんだぁ!

“日の島”のねっ



日の島??



そうさっ

太陽が昇る島!!

“日の島”って呼んでるンだぁ



へぇー

ワタシの住む山が日の山

ここが日の島

なにか、おもしろいねっ

うん

でもこの虹色の魚は、どこから来てどこへいくのかわからないんだぁ」



よーし

今日は

突き止めてやるぞー

華ちゃんもいーね

しっかりついてくるんだよっ

うんっ!!」





虹色の魚に導かれるよーに二人はどのくらい泳いだでしょう?



ふと気付くと

一匹だったそれが何十\匹にも増えてきて、あちらこちらからまだまだ増えている様子です



だんだんと狭くなっていくトンネルの先に薄い光が見えてきて近づいていくにつれ眩しい光に変わってきました

虹色の魚はそのトンネルの先の眩しい光に向けて速度を上げ突進しました



行き場の無くなった涼と華も突入するしかありません

「華!つかまれっ

いくぞっー

わぁー



わぁー



ヒィューン

ザッブゥーン



「大丈夫かぁ華

うん

大丈夫!

でも

いったいどーなったの?

トンだよっ飛んだ

すごかったなぁ華」

見上げると岩山の横穴から水が勢いよく放物線をえがく大きな滝が見えました



すっかり日も暮れていましたが真ん丸な月の光で十\分な明るさがありました



満月に向けて跳ね上がった虹色の魚が連なり大きな弓を描き光に照らされた鮮やかなウロコ模様がキラキラ輝いて夜の虹ができていました



あーっ

オレ知ってるぞ!!

この虹!!



日の山にかかる夜の虹は縁起がいーんだぁ

オレラノ村じゃ昔から言われてるんだよっ



わっワタシも知ってる

この虹っ

ワタシの住む山に

夜の虹がかかるときとてもいーことが起きるって



じぁー

ここは!?



日の山!!



虹色の魚に導かれるように二人が辿り着いた所は、華が住んでいる日の山でした



・・・ここからどうしめくくればいーとおもいますか?感動的な展開が最後にほしいのですが・・・。
はじめまして。 (pita-gora)
2005-09-21 23:41:56
はじめまして。

以前から読ませてもらってました。

7月に双子を出産したのですが、

子育てのこと、絵本のこと、

仕事(に対する姿勢)のことも

すごく勉強になってます。

kirikaさんのような母親になれたらなぁ。。



うちの娘は最近すごく寝愚図りをします。

抱っこしててもなかなか上手く寝付けないようで、

ワンワンと泣きながら一生懸命手をしゃぶったり。

「もういい加減にしてくれ~」と思いますが

そのうち腕の中でスヤスヤと寝始める娘の顔は

双子育児でいっぱいいっぱいの私にとって最高の癒し。

子どもの寝顔っていいもんだというのが

親になって本当にわかりました。



今回のくまさんの絵本、

今度探して買おうかと思います。



これからもブログ楽しませてもらいます。

では。。。
ラスト (クレインズKさんへ・kirika)
2005-09-26 10:15:11
 クレインズKさん、はじめまして。



>ワタシは絵本や童話を読んだり書いたりするのが趣味です。

書くのも趣味だなんて、うらやましいです。

私は、読むのは大好きですが、創作力は、、、、



幻想的で、きれいなお話ですね。

自然と、頭の中に絵が浮かんできました。



初めて海を見た、華のキラキラした目。

夜の虹のシーンも、あふれる色彩に圧倒されそうです、、



ラスト、、ですか、、

それが、一番むずかしいですよね。

私なら、『気がつくと華が消えていて、どこを探しても見つからない。

それから、必ず大潮の満月の日に、涼は華に会う為に、

夜の虹を見に行ったが、もう二度と会えなかった。』

あえて、○○の精とかには、しないです、、



すいません、

>感動的な展開が最後にほしいのですが・・・。

では、ないですね。
寝顔 (pita-goraさんへ・kirika)
2005-09-26 10:34:43
 pita-goraさん。



ストレートでうれしいコメント、ありがとうございました。

木曜日は、仕事がパンパンだったのですが、元気もらいました。



>7月に双子を出産したのですが、

今、二ヶ月ですか?

大変な時ですね。双子ちゃんは、二倍どころか三倍も四倍もしんどいですよね、、、

一人でがんばらず、まわりの人みんなに助けてもらって下さいね。

そして、休める時には、できるだけ体を休ませ、

体調が整ってきたら、子供はパパに任せ、一人で外出するのも、いい気分転換になりますよ。



こんな、私でも0歳児育児の時は、煮詰まりました、、、(泣)

無理せず、『サイン』出しましょう。



>子どもの寝顔っていいもんだというのが、親になって本当にわかりました。

ホントホント、いくつになっても、いいですよ。

起きてる時は、悪魔ちゃんになる事があっても、

天使の寝顔ですもんね、、



>今回のくまさんの絵本、今度探して買おうかと思います。



アマゾンのリンクも貼ってるので、よろしければ、、



また、いつでも遊びに来て下さいね。
ごめんなさい (クレインズK)
2005-09-27 18:32:56
『夜の虹』のコメントとラスト!ありがとうございました。

それが拝見したのがサキホド・・・トホホです

ワタクシ実はブログのビギナーなので・・・。

すばらしいラストが生かせずごめんなさい

よかったら完結編、見にきてくださいネ
ビギナー (クレインズKさんへ・kirika)
2005-09-29 11:43:14
>ワタクシ実はブログのビギナーなので・・・。

すばらしいラストが生かせずごめんなさい



最初はみんな、ビギナーなんで気にしないで下さい。



TBもありがとうです。

また、遊びに行きますね。

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