友人のブログを読んで、直メールしようかと思ったのだが、
同じような立場の人も、たくさんいてるのでは・・
と、記事にするコトにした。
彼女のブログを紹介していいのかどうか、
わからないので、現段階ではTBは控える事にする。
会社からの理不尽な仕打ちに、
泣き寝入りした人も多いのではないだろうか。
私の場合、『私が会社を辞めた理由 =その5=』
のシリーズが途中になっているのだが、
退職した会社から、独立した後、
2回、嫌がらせを受けた。
2回目の『怪文書』は、記事にしたが、
その時は、『とことん戦わない』方を選んだ。
相談した弁護士から、
「この文章で、何かを起こすのはむずかしい」
と、アドバイスされたからだ。
何らかの知恵が働いている文章で、
巧妙に、訴訟等が起こせないようになっている、と言われた。
つまり、この文章だけで、
「名誉毀損」や「不法行為」による「損害賠償」は、
求められないという事だった。
かなり傷つき、怒りも感じていたのだが、
落ち着いて考えると・・
私にダメージを与えようとしたのが、
失敗どころか、
逆に、会社のイメージを落としていると思った。
天に向かって、ツバを吐いた・・って感じ。
この件に関して私が出した結論は、『無視する』だった。
だが、1回目の件は、とことん戦った。
退職後、3ヶ月後に退職金の通知が来たのだが、
50%カットされていたのだ。
理由を問い合わせしたら、
『お客さんに会社の悪い噂を流した』
『社長の名誉を毀損した』という返答だった。
いわゆる逆恨みですか・・
(長くなるので、今回は割愛するが)
社長の私的な感情であり、不当なものだと考えた。
夫も激怒していたのだが、
二人で、この件については『とことん』戦うコトにした。
無料相談窓口に、教えてもらった、
『労働局総務部企画室』へ夫と出かけて行った。
この時、相談に載ってくれた男性は、
ベテランの刑事という感じだった・・
浅黒い肌に少しかすれた声、
夏の終わりの暑い日だったので、
カッターシャツの袖を、めくり上げていた。
ポケットには、マイルドセブンが入っていたのを、
何故だか、鮮明に覚えている。
私の話を全て聞いてから・・
「お金の問題では、ないでしょ?・・
長年、しかも第一線で会社に貢献してきた、
kirikaさんの、プライドですよね?」
と、言われた。
この言葉で、治まらない腹のムシの正体がわかった。
そう・・私の「プライド」だったのだ。
そこから、長い戦いが始まった・・・
その日の内に『労働基準監督署』に行った。
就業規則の退職金減額の規定が、明確になっているか確認し、
『根拠』がなければ、未払いの指導をする、
という事になった。
労働基準監督署に、就業規則の最新版の提出がなかった為、
後日、私が確認しに行く事になった。
会社に行く・・と考えるだけで、
吐き気を感じるくらいの嫌悪感があったが、
行かなければ、前に進めない。
夫の付き添いを断り、一人で行って来た。
退職金の支給を減額する場合の規定
(1) 懲戒免職
(2) 退職後、支給日までの間において、在職中の行為により、
懲戒解雇に相当する事由が発見された者。
と、明記されていた。
労働基準監督署にて、申告の手続きをとった。
とりあえず、言った言わないになっても仕方がないので、
争点を、『在職中の行為にあたらないのでは、ないか』にした。
ところが、会社の返答は恐ろしいモノだった。
『退職金を支払うまでは、在職中とみなします』
『社長が、ある顧客からkirikaさんが、
会社や社長の悪口を言っていると、直接聞いたので、
他の顧客や取引先にもいっているのではないかと判断した』
以上の理由から、
『残額の支払いについては考えていない』だった。
その後の再三の、
労働基準監督署からの指導に対しても、
出張を理由にしたり、
弁護士・社労士と相談したいので、待って欲しい・・
と、答えをズルズル引き延ばした。
そして10月の終わりに、やっと、
『残額については、一切支払うつもりはない』という、
短い文書を提出してきた。
弁護士に相談の上、判例もあるので、
『自分の方が正しい』と確信した。
また、『悪い噂を流したという事で、現状被害はないが、
今後あれば、民事訴訟も考えている』
と、口頭にて主張したそうだ。
それ以外にも、会社の自慢や、
自分はTVに出た事があるなど、
ベラベラしゃべって、帰っていったらしい。
「行政の指導を拒否するって、よくある事なんですか?」
と、労働基準監督署の担当の人に尋ねたら、
「・・・ほとんど、そういう事はないです」との答えだった。
おもわず、「自分がルールだぁ!って勘違いしてますよね?」
と言ったら、苦笑していた。
さて、どうするか・・
ほとんどナイという『行政の指導』を拒否した場合、
次は、どうすればいいのかを確認した。
すると、処罰して欲しいと望めば、『労働基準法違反』で、
『告訴』する事も可能だと、教えてもらった。
すでに、11月になっていた。
そして、12月。
弁護士の無料相談に行き、
『あっせん』『民事訴訟』も含め、相談した。
で、私と夫が出した結論は、告訴。
年明けに手続きをした。
告訴の準備が、また大変だった。
検察庁に提出する為の、調書を作成する為に、
数回、労働基準監督署へ行った。
今回の件が、いかに不当かを表現するために、
在職中の実績、退職の経緯、その後の対応・・など、
かなり詳しい内容だった。
改めて、調書になり読み返してみると、
やはり、どうしても許せないという気持ちになった。
元々、『人』を大切にしない風土のある会社だったが、
社長には、
特別な権力があるのだ、と勘違いしている。
雇用者のプライドを踏みにじったら、どうなるか・・
とことん戦うつもりだった。
私の調書が仕上がり、
次はコレを元に、会社の調査が始まる事になった。
そして、2~3ヶ月後だっただろうか・・
会社から一枚の紙が、送られて来た。
そこには、
『残額の支払いと、法定遅延金の額』が書いてあった。
もちろん、一言の詫びの言葉もない。
告訴は困る・・と、
イヤイヤ、手続きをしたのだろう。
すでに、一年がたとうとしていた。
長かった・・・
告訴の取り下げは、しなかった。
だって、『ごめんなさい』って言ってないし、
『いいよ~』とは、言えないでしょう(笑)
年末ギリギリに、検察庁から『不起訴』の知らせが届いたが、
私と夫は、そこで止める事にした。
私が、ここまで戦えたのは、
夫と友人が支えてくれたからだと、感謝している。
そして、いい勉強になった、と思っている。
どう戦うか・・は、
人それぞれだと思うし、ケースにより異なるだろう。
私の場合、1回目は『とことん』、
2回目は『無視』だったが、
どちらも、泣き寝入りしたとは思っていない。
プライドや、家族など、
誰にでも譲れないコトがあると思う。
それがもし侵された時、私はまた戦うだろう。
私は友人に、泣き寝入りはしないで・・と伝えたい。
同じような立場の人も、たくさんいてるのでは・・
と、記事にするコトにした。
彼女のブログを紹介していいのかどうか、
わからないので、現段階ではTBは控える事にする。
会社からの理不尽な仕打ちに、
泣き寝入りした人も多いのではないだろうか。
私の場合、『私が会社を辞めた理由 =その5=』
のシリーズが途中になっているのだが、
退職した会社から、独立した後、
2回、嫌がらせを受けた。
2回目の『怪文書』は、記事にしたが、
その時は、『とことん戦わない』方を選んだ。
相談した弁護士から、
「この文章で、何かを起こすのはむずかしい」
と、アドバイスされたからだ。
何らかの知恵が働いている文章で、
巧妙に、訴訟等が起こせないようになっている、と言われた。
つまり、この文章だけで、
「名誉毀損」や「不法行為」による「損害賠償」は、
求められないという事だった。
かなり傷つき、怒りも感じていたのだが、
落ち着いて考えると・・
私にダメージを与えようとしたのが、
失敗どころか、
逆に、会社のイメージを落としていると思った。
天に向かって、ツバを吐いた・・って感じ。
この件に関して私が出した結論は、『無視する』だった。
だが、1回目の件は、とことん戦った。
退職後、3ヶ月後に退職金の通知が来たのだが、
50%カットされていたのだ。
理由を問い合わせしたら、
『お客さんに会社の悪い噂を流した』
『社長の名誉を毀損した』という返答だった。
いわゆる逆恨みですか・・
(長くなるので、今回は割愛するが)
社長の私的な感情であり、不当なものだと考えた。
夫も激怒していたのだが、
二人で、この件については『とことん』戦うコトにした。
無料相談窓口に、教えてもらった、
『労働局総務部企画室』へ夫と出かけて行った。
この時、相談に載ってくれた男性は、
ベテランの刑事という感じだった・・
浅黒い肌に少しかすれた声、
夏の終わりの暑い日だったので、
カッターシャツの袖を、めくり上げていた。
ポケットには、マイルドセブンが入っていたのを、
何故だか、鮮明に覚えている。
私の話を全て聞いてから・・
「お金の問題では、ないでしょ?・・
長年、しかも第一線で会社に貢献してきた、
kirikaさんの、プライドですよね?」
と、言われた。
この言葉で、治まらない腹のムシの正体がわかった。
そう・・私の「プライド」だったのだ。
そこから、長い戦いが始まった・・・
その日の内に『労働基準監督署』に行った。
就業規則の退職金減額の規定が、明確になっているか確認し、
『根拠』がなければ、未払いの指導をする、
という事になった。
労働基準監督署に、就業規則の最新版の提出がなかった為、
後日、私が確認しに行く事になった。
会社に行く・・と考えるだけで、
吐き気を感じるくらいの嫌悪感があったが、
行かなければ、前に進めない。
夫の付き添いを断り、一人で行って来た。
退職金の支給を減額する場合の規定
(1) 懲戒免職
(2) 退職後、支給日までの間において、在職中の行為により、
懲戒解雇に相当する事由が発見された者。
と、明記されていた。
労働基準監督署にて、申告の手続きをとった。
とりあえず、言った言わないになっても仕方がないので、
争点を、『在職中の行為にあたらないのでは、ないか』にした。
ところが、会社の返答は恐ろしいモノだった。
『退職金を支払うまでは、在職中とみなします』
『社長が、ある顧客からkirikaさんが、
会社や社長の悪口を言っていると、直接聞いたので、
他の顧客や取引先にもいっているのではないかと判断した』
以上の理由から、
『残額の支払いについては考えていない』だった。
その後の再三の、
労働基準監督署からの指導に対しても、
出張を理由にしたり、
弁護士・社労士と相談したいので、待って欲しい・・
と、答えをズルズル引き延ばした。
そして10月の終わりに、やっと、
『残額については、一切支払うつもりはない』という、
短い文書を提出してきた。
弁護士に相談の上、判例もあるので、
『自分の方が正しい』と確信した。
また、『悪い噂を流したという事で、現状被害はないが、
今後あれば、民事訴訟も考えている』
と、口頭にて主張したそうだ。
それ以外にも、会社の自慢や、
自分はTVに出た事があるなど、
ベラベラしゃべって、帰っていったらしい。
「行政の指導を拒否するって、よくある事なんですか?」
と、労働基準監督署の担当の人に尋ねたら、
「・・・ほとんど、そういう事はないです」との答えだった。
おもわず、「自分がルールだぁ!って勘違いしてますよね?」
と言ったら、苦笑していた。
さて、どうするか・・
ほとんどナイという『行政の指導』を拒否した場合、
次は、どうすればいいのかを確認した。
すると、処罰して欲しいと望めば、『労働基準法違反』で、
『告訴』する事も可能だと、教えてもらった。
すでに、11月になっていた。
そして、12月。
弁護士の無料相談に行き、
『あっせん』『民事訴訟』も含め、相談した。
で、私と夫が出した結論は、告訴。
年明けに手続きをした。
告訴の準備が、また大変だった。
検察庁に提出する為の、調書を作成する為に、
数回、労働基準監督署へ行った。
今回の件が、いかに不当かを表現するために、
在職中の実績、退職の経緯、その後の対応・・など、
かなり詳しい内容だった。
改めて、調書になり読み返してみると、
やはり、どうしても許せないという気持ちになった。
元々、『人』を大切にしない風土のある会社だったが、
社長には、
特別な権力があるのだ、と勘違いしている。
雇用者のプライドを踏みにじったら、どうなるか・・
とことん戦うつもりだった。
私の調書が仕上がり、
次はコレを元に、会社の調査が始まる事になった。
そして、2~3ヶ月後だっただろうか・・
会社から一枚の紙が、送られて来た。
そこには、
『残額の支払いと、法定遅延金の額』が書いてあった。
もちろん、一言の詫びの言葉もない。
告訴は困る・・と、
イヤイヤ、手続きをしたのだろう。
すでに、一年がたとうとしていた。
長かった・・・
告訴の取り下げは、しなかった。
だって、『ごめんなさい』って言ってないし、
『いいよ~』とは、言えないでしょう(笑)
年末ギリギリに、検察庁から『不起訴』の知らせが届いたが、
私と夫は、そこで止める事にした。
私が、ここまで戦えたのは、
夫と友人が支えてくれたからだと、感謝している。
そして、いい勉強になった、と思っている。
どう戦うか・・は、
人それぞれだと思うし、ケースにより異なるだろう。
私の場合、1回目は『とことん』、
2回目は『無視』だったが、
どちらも、泣き寝入りしたとは思っていない。
プライドや、家族など、
誰にでも譲れないコトがあると思う。
それがもし侵された時、私はまた戦うだろう。
私は友人に、泣き寝入りはしないで・・と伝えたい。