
「平治岳」と書いて、「ひいじだけ」と読む。
俗説では、「キツイ」を表す
この山のある大分県の方言「ひいじい(ひじい)」に由来しているというが、
どうだろう?
平治岳への最楽チンコースといわれている、吉部登山口から登頂開始。
「楽チン」といわれて楽チンだった試しがなかったから、それなりに覚悟してスタート。
けど、序盤に難所がわずかにあっただけで、サクサクッと大船林道にでて、
坊ガツルまであっけないほど楽に着いた。
坊ガツル野営場の炊事場付近を歩いていると、
いきなり、「mf さ~ん」と声をかけられた。
声のする方角を見ると、知人の山ガール N ちゃんが、
オレンジ色の一人用テントの横で、ニコニコしながら手を振っている。
女の子ひとりで野営とは危ないんじゃないかな
と、心配したんだけど、本人は無頓着。
ハイテンションで、はしゃいでいた。
N ちゃんを伴って、いよいよ平治岳の取り付きへ。
この日は風が強く、坊ガツルから仰ぎ見た山頂はガスってたんで、
ピーク付近は雨が降ってるんじゃないかと心配だった。
1時間ほどで大戸越、さらに30分で平治岳ピーク。
なるほど、ラストの斜面はひいじい(キツイ)。
幸い雨は降ってなかったが、スゴい強風。
山頂での宴会はあきらめて、大戸越までもどって焼き肉。
昼食後、僕ら二人は下山したんだけど、
N ちゃんはさらに北大船山(1,708m)&大船山(1,786m)にアタックする、という。
山ガールには脱帽、オッサンはついていけません。
最近は、本当に、山に登る若い女性が増えたな。
下山路に、ファッショナブルなトレッキングウェアに身を包んだ
可憐な山ガールたちと何度もすれ違った。
あの時間に登頂してるってことは、彼女たちは山中泊するんだろう。
山ガールが増えるってことは、山オヤジにとっては朗報。
僕にとって、山での宴会・飲酒が山行の大きなモチベーションなっている。
これからは、これに加えて、山ガールとの遭遇という不純な動機が、
さらに僕を山に誘うことになりそうだ。