切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

《 キレキレ爺さんパソコンの SSD 容量アップに挑戦 》  2021.10.14

2021-10-14 23:30:54 | 日記


 私がメインパソコンとして使っているのは、2014年に購入したソニー最後の VAIO ノート。型番は VAIO Fit 13 A というもので、これでソニーはパソコンから撤退かということで、たまたま当時使っていたパソコンの性能が低かったこともあって購入した。しかし当時はそのスペックをろくに調べもせずに勢いで買ってしまったことが後に後悔を生む。
 当時としては珍しくストレージが HDD ではなく SSD だった。容量は128 GB。 CPU は Core i5-4200。メインメモリー4 GB。 13.3 in。 軽量で使いやすかった。画面もフルハイでなかなか見やすいもので、それなりに満足はしていた。しかし時とともに様々なアプリケーションを入れて、気が付いた時にはストレージ容量が残り少ない状態になって、動作自体もすっかり遅くなってしまった。本体そのものはまだまだ綺麗で、熱こそを結構出すもののきちっとを動いている。音声入力も問題なし。もちろん Google の音声入力もスムーズ。 wi-fi は、aとgにも対応。 OS は Windows 8だった。それを10にアップ。もちろん無料で。しかしやはり SSD なのに明らかに遅くなってきている。
 というわけで SSD を128 GB から512 GB に容量をアップすることを考えた。ついでに wi-fi モジュールも、ac 対応のものに入れ替えることにした。

   

13日

 色々調べて必要なものを Amazon で注文。数日で1セット揃って届いた。そして昨日13日、昼から取り掛かる。とりあえずパソコンの内容がどのようになっているのか、裏蓋を外してみる。これは YouTube などで紹介されているので、隠しネジなんかも含めてすぐにできた。爪で留めている所は無理に引き剥がすと折れたりするので、力の入れ具合は少し注意が必要だった。なるほどこのような配置になっているのか、ということで SSD の位置と wi-fi モジュールの位置を確認。バッテリーは超薄型のかなり広い面積のものだった。ファンも超薄型。これでは CPU を満足に冷やせないだろうという感じ。実際使用している時に少しハードな作業をすると、パソコンの底がかなり熱くなる。冷却板が必要になるかもしれない。
 一旦裏蓋を閉じて新しい SSD を USB 直結でクローン化することにした。ソフトウェアはフリーのものを使うのだが、最も有名な定番ソフトは本来有料のもので、無料で使えるバージョンがあるが、最近ではそれが出来なくなったとネットで紹介されていた。そこでその有名なソフトの古いバージョンを探し、バージョン9.1を見つけインストール。これを使ってクローン開始。30分程でクローン化終了。そのままの状態で Windows のディスク管理で、元の SSD とクローン化した SSD の中身を確認する。当然同じパーティションに同じ容量が割り当てられ、新しい方には未使用の部分が380GB 程見えていた。
 ここから私は余計なことをしてしまった。これが苦労の始まりとなる。

 このディスクの管理を使って、ブートパーティションと開いている部分を結合しようとしたのだ。しかしどうにもよくわからない。結局ディスクの管理で行うことは諦めて、パーティション管理のフリーソフトを探す。いくつか出てきた。そのうち最も有名な物をインストールして始めるが、何かできたようなできないような、よくわからない状態になってしまった。一応表面的には結合できたように見えていた。
 そこで一度試そうとして裏蓋を開け SSD を入れ替える。これは極めて簡単。なお電源を完全に取り外すことが大事。ついでに wi-fi モジュールも交換する。これは小さいので慎重にしないと静電気などで一発アウトもあり得る。モジュールを入れ替えると、それまでついていたら2本のアンテナを新しい方に取り付ける。これはかなり小さいので老眼鏡だけでなく虫眼鏡で見ながら、慎重にパチンと止めた。これで wi-fi もさらに高速になるはずだと思っていた。
 裏蓋を取り付けて起動する。ところが見たこともないメッセージが出て、リカバリーとか修復とかいろんな項目が並んだ画面が出てくる。何をどうしていいやらわからず、とにかくリカバリーをやってみるが、リカバリーディスクがない。家のどこかにはあるだろうが分からない。ひょっとしてこのパソコンには回復領域というのがあって、そこから回復させるんだろうか、などとも思ってしまう。こうして一旦終了して次に起動すると、なんと今度はオペレーティングシステム・ノット・ファウンドとDOSの文字列が出る。次に BIOS 起動しようと思ってやってみても、 BIOS が起動しない。同じように not found が出っぱなし。ピンチに陥る。


  間違ったパーティション操作をした新SSD 

  WI-FI モジュール・・・差し込みが甘い

 そこでもう一度蓋を取り外し、 SSD と wi-fi モジュールの状況を虫眼鏡でよく見てみる。すると WiFi モジュールの差し込みが少し浅いように見えた。改めて慎重にグッと力を入れて一番奥まで差し込む。そしてまた起動。 BIOS 画面が出た。 BIOS のブート画面は非常にあっさりしたもので、今まで見たものでこんなに簡単なものはなかった。何をどうしていいやらわからず一旦終了して、また再起動すると今度は、先ほどのオペレーティングシステム・ノット・ファウンド・・・
 さてどうしようか。スマホで色々調べてみると、この機種にはアシストボタンがあって、ここから起動時の問題を解決するための画面に行けるということがわかった。このボタンについてはずっと前から知ってはいたが、何のボタンか分からず触ったこともなかった。なるほどこういう時に使うのかと初めて知った。しかし結論を言えば、これを使っても結果は同じ。 SSD のクローンの方に、余計なパーティションの変更を加えたためにおかしくなっているんだろうと考えるしかなくなり、もう一度クローン作成から、つまり一からやり直しを決意。

 クローンはフリーソフトの古いバージョンで難なく終了。そして何もせず SSD を入れ替える。無事起動。これで正常にクローンが出来たということになる。しかし128 GB から512 GB に容量アップしたので、その容量のアップした部分をどのように、ブート用パーティションに統合させるか。今度は慎重にやらないとまた同じことになる。
 この時点で午前0時半。眠くてしょうがない。作業はとりあえずここで一旦停止。布団に入る。ここまで延々10時間以上かかったことになる。疲れた。


  クローン化のやり直し

14日
 早めに起床。朝食とってすぐに作業開始。あと残された課題はパーティションの統合だ。これがうまくいけば一応完了となる。そのためにはディスク管理ソフトが必要だ。もちろんこれもフリーのもの。
 ネットで色々調べてようやく見つけたソフトウェアがあった。名前は忘れてしまったが、ダウンロードしそのソフトで挑戦することにする。何分にも取説が英語なのでよくわからない。しかしソフトの方はコマンドが日本語化されているので、見当をつけながら操作していく。危なそうな状態になるとそれを取り消して、また別の操作をやっていくうちに、なんとなくわかってきた。ブートパーティションの容量操作についてのコマンドがあったので、多分それだろうということで試してみる。画面操作の中でほぼ間違いなくこれだということが分かってきた。こうして何も使われていない容量の所にパーティションを作って、それを結合するという形で、ナントカカントカ成功。でもどういうわけか20 GB ほどの別のパーティションも一緒にできてしまった。どうもこれがよくわからない。
 まぁしかしこれでシステムの入ったドライブには膨大な容量が確保できたので、動きもましになるだろう。改めて電源を入れる。明らかに起動が速くなった。ファイル操作などは心持ち速くなったかなという感じ。そして wi-fi の方を見てみると、どういうわけかaのままだ。ルーターも wi-fi モジュールも ac 対応なのに、それが出てこないというのはどういうことなのか。機種によって適合するのか、しないのかがひょっとしてあるのかもしれない。まぁしかしこれで余裕を持って使用することができる。

 最後にもう一度裏蓋を取り外し、きちっと止めてネジを止めていく。どういうわけかネジが2本余ってしまった。おまけにキーボードの左上の枠が浮いてしまった。わけわからず全部止めたはずなのに、なぜそこだけが浮くのか。操作上は支障がないので一応よしとしておこう。ということで14日の昼までに全作業を終えることができた。よかったよかった。

 

 起動ドライブの容量が大きく増えた

 とにかくノートパソコンを分解してこのような作業をしたのは初めてだ。今まではメモリー増設をしただけ。デスクトップパソコンは色々といじくっていろんな部品交換したり、あれこれした経験はあるが、薄型ノートにこれだけのものを詰め込んで商品化するというのも、設計者や製造の方もなかなか大変なものだろうと思わせるほどのものだ。いずれにしろこれで会社の保証は効かない、とか言っても保証年限はとっくに終わっているのだが。
 でも YouTube など見ていると、パソコンにしろブルーレイレコーダーにしろ、自分で故障直したりハードディスクを取り替えたり、あるいはハードオフなどで買ってきた激安のパソコンやテレビなど、いわゆるジャンク品を自分で直してしまうということが紹介されているが、こういうことをやり始めるとある意味、成功した時の体験が強烈な満足感となって自分の中に溢れるんだろう。好きな人はとことんこういうことをやるものだと思う。でもやむなく修理せざるを得ない時には、前もって十分に調べて行うのが大切だ。メーカーに出しても大変な金額がかかるし、修理専門店に出してもそこそこかかる。自分でできるものなら自分でした方がいいだろう。もちろん自己責任だ。


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