きらくなたてものや2

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

試行錯誤も大事な過程

2016年03月11日 | 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

 

現場に来ると、

先日は未完成だった

竹小舞の壁が一面

できあがっていました。

 

途中試行錯誤の跡がうかがえますが、

その過程もまた大事なこと、

 

またかえって

がっちりとした

下地になりました。

 

 

 


最後の砦

2016年03月10日 | 神田え邸

神田え邸にて。

 

かつて上に増築した、

寝室として使っていた

塔屋部分の解体作業を始めています。

 

壁天井の下地を

剥がしてみると、

 

以前紹介した、

空襲で焼けた

柱ほどではありませんが、

またしても焼けた痕跡が

出てきました。

 

また、

外皮を遮るものは、

薄い鉄の波板のみ。

 

塔屋として、

重量の上では有利でしたが、

 

恐らく暑くて寒い

塔屋だったろうと思います。

 

しかしこのたてものは、

周りや社会環境の変化に翻弄されることなく、

生き延びることができました。

 

こういう状況を目にして

最近とくに思うのですが、

 

たてものの寿命を決めるのは、

 

がっちり作っても、

 

性能の高い家を作っても、

 

少々焼けようとも、

 

とても暑くて寒くても、

 

最後の砦は、

住み継いでいこう、

使い続けていこうという意思、

このたてものに対する愛だと

いうことです。

 

今回は、

この増築した塔屋のおかげで

雨仕舞がかんばしくなく、

 

たてものを傷める速度を

早めてしまう可能性があるだろうということで

塔屋部分は壊してしまいますが、

 

使い続けていこうという意思を

しかと受け止め、

このたてものに関わる人たちに

ずっと愛され続けるよう、

手を加えていきたいと思います。


大丈夫、こわしませんから

2016年03月10日 | 神田え邸

神田え邸にて。

 

諸事情で十日間ばかり、

足場を掛けることにしました。

 

今朝通りに出て

写真を撮っていたら、

 

通りすがりの人が心配そうに

足場を見上げていました。

 

大丈夫、

こわしませんから。

 

ちょうど道路の向かい側でも

白いシートを掛けて

解体工事を

していたところでしたからね。

 

心配をいただいても

無理はありません。

 

だけどその心配そうな顔が

何だかうれしかったです。


半独立電源の心臓部

2016年03月10日 | 藤沢ひ邸

藤沢ひ邸にて。

 

ロフトの突き当たりにある

2階の半独立電源の心臓部。

 

早速元気に

稼動しています。

 

この場所を見て

声をかけられる言葉の一つは、

 

「よくここまで

バッテリー揚げましたね。」

 

ええ、たいへんな

重労働でした(笑)。

 

さて、

かなり気の早い告知ですが、

今年の12月3日、

 

この機材を提供してくださった

早川寿保さん(通称イオさん)が

ここにやってきて、

独立電源に関する講座を

開いてくることとなりました。

 

楽しい、ためになるお話も

さることながら、

 

薪ストーブのおいしいオーブン料理で

おもてなしする予定です。


レールに乗って

2016年03月09日 | 改修の仕事2

戸塚の古民家改修現場にて。

 

朝現場に行くと、

三間続く南面の開口部の雨戸が

閉められていました。

 

今回は戸袋も、

一見建具のように作ったので、

 

同じ建具が

八枚並んでいるように

見えます。

 

また雨戸とはいえ、

一枚一枚戸袋から

引っ張り出す方式ではなく、

 

レールに乗って

三枚連なって引き出す仕組みなので、

操作性はとてもよいのですが、

 

これが功を奏しているのか、

かなりマメにこの建具を

閉じたり開いたりしているものと

思われます。

 

その証拠に、

戸袋も建具部分も、

 

同じように

‘陽に焼けて’きていいます。

 

 


八分の一坪の建前

2016年03月08日 | 鎌倉よ邸

鎌倉よ邸にて。

 

何かと気まぐれな

春のお天気の中、

 

今日は汗ばむほどの

心地よい陽気の下で、

 

建主さんに見守られながら

建て替え部分の木組みが

組み上がりました。

 

わずか八分の一坪ですが、

久しぶりの手刻みによる

建前です。

 


きらくなのうえん隊のご案内

2016年03月07日 | 告知・連絡

ある程度軒の深い家だと

たてものの濡れ方で、

雨の日の風向きが分かるのですが、

 

今朝は南風の雨でした。

 

春のできごとが

日増しに増えてきております。

 

さて今日は、

きらくなのうえん隊のご案内です。

 

小田原で代々続く

ミカン農園「あきさわ園」で、

このたび「きらくなのうえん隊」を

結成することとなりました。

 

「あきさわ園」さんとは、

私たちが竹小舞で使う

竹を伐らせていただくご縁で

つながりました。

 

ミカン畑の脇の竹林で

竹を伐っていると、

 

たてものもたべものも、

私たちのいのちに関わるものたちは、

本来は全て大地とつながっているんだな、

ということを感じます。

 

そして私たちの暮らしを作るために

必要なのは人の手だということ。

 

これまでたてものづくりでは、

「現代版結」の仕組みで

人の手を集め、

様々な縁を紡いできましたが、

 

今度は農作業でも

「現代版結」の仕組みを

試みてみようと思います。

 

農業を支援するから「農援隊」、

 

共同作業を通じて「縁」が生まれ、

 

「宴」を重ね、

 

そこで紡がれた仲間たちと、

いずれは遊休農地を

皆の農園にすることができれば、

と夢は膨らみます。

 

きらくに真剣に、

身近な場で農の未来を

拓いていきたいと思います。

 

そんなきらくなのうえん隊の初回は、

今週末の3月12日。

 

ミカンとジャガイモの

植え付けを行います。

 

里山に囲まれた農園で

一緒に心地よい汗を

流しましょう。

 

なおご参加いただける方は、

お手数ですが人数確認のため、

以下の問い合わせ先まで

ご連絡をいただきますよう

よろしくお願いいたします。

 

 

■日時:2016.03.12(土) 9時~日没まで

■場所:あきさわ園(小田原市沼代1215)

■現地9時集合 雨天中止

■持物:作業服、タオル

■お礼:地域通貨「柑」

■お問い合わせ・お申し込み

きらくなたてものや 日高

E-mail tamotsu.hidaka@kirakunat.com

TEL 080-5467-8701

 

 

 

※今後の予定(原則として第2土曜日です。)

16.04.09(土)タマネギの収穫

16.04.23(土)エネルギーカフェ(10-14時)

16.05.21(土)キウイの受粉

16.06.04(土)竹林整備

16.06.25(土)エネルギーカフェ(10-14時)

16.07.09(土)ブルーベリーの収穫①

16.08.20(土)ブルーベリーの収穫②

16.09.10(土)冬野菜の種まき/青ミカンの収穫

16.09.24(土)エネルギーカフェ(10-14時)

16.10.08(土)ミカンの収穫①

16.11.12(土)ミカンの収穫①/キウイの収穫

16.12.10(土)ミカンの収穫②

17.01.21(土)竹伐り

17.02.11(土)ミカンの枝払い


両手に窓

2016年03月07日 | 藤沢ひ邸

藤沢ひ邸にて。

 

北側に面した洗面所は、

 

洗面所の建具を閉めないと

気がつかないのですが、

 

一つの窓は、

洗濯機の奥、

 

一つの窓は、

摺りガラスの向こう、

 

両脇の窓から

光が差し込むので、

 

自然光だけで十分

顔を洗うことができます。

 

 

 


陽だまりと紙の中ゆらゆら

2016年03月06日 | 藤沢ひ邸

藤沢ひ邸にて。

 

見学会では、

たくさんの子どもたちが

来てくれました。

 

一時は

保育園じゃないかと思うほど、

子どもたちの歓声に包まれました。

 

その理由の一つは、

子ども部屋の梁に

吊り下げられたハンモック。

 

そりゃ気持ちも

高ぶるよね(笑)。

 

見学会が落ち着いて

人が少なくなった頃、

 

陽だまりと障子紙に囲まれて

私もゆらゆらと

座ってみましたが、

本当に気持ちよかったです。

 

木組みの見える家は、

ブランコ、ハンモックが掛け放題というのも、

‘売り’になるでしょうか(笑)。