友人が、本を届けてくれた。
私にではなく、別の人に渡すよう頼まれた本だった。
その本は、ビニールの透明な袋に入っていたが、
私には、一目で、私が待っていた本だと直感した。
中を開くまでもなく、「私も注文したいので、お願い!」と頼んだ。
3・11で被災された方々が、被災地に届けられた
支援物資や、義援金や、心温まるメッセージに対する
感謝の気持ちを言葉に込めた「ありがとうの詩」だった。
新聞社の呼びかけに応じた460編の中から、
50編が選ばれて載せられていた。
詩と共に、作者のプロフィールと作品エピソードも載っている。
1ページ読んだだけで、涙が溢れてきた。
http://www.kahoku.co.jp/arigato/
11歳の受賞者の作品エピソードの一部です。
「しん災の後、学校に通えるようになると、毎日のように支援物資を持って帰りました。
お母さんは、「感謝だね、ありがとうだね」と言っていましたが、
僕はきちんと感謝の気持ちを言えていなかった気がしました。
・・・帰って来ないおじいちゃんを、2ヶ月たったとき見つけてくれたのは、
遠くから応援に来てくれたけいさつの人でした。涙がいっぱい出ましたが、
きちんとお別れする事ができました。この詩を書く事で、今は元気に通っていること、
名前もわからないけれど、応援してくださった人達に伝えたい、
たくさんの「ありがとう」を書きました。」
このお子さんだけでなく、感謝の言葉を書いた事で、
一歩前向きに生きていけるのではないか、
この本が売れる事で、自分たちの気持ちが、多くの人に伝わり、
自分たちで復興の一部を担っている気持ちが、
より強く、前向きになるのではないかと思いました。
私も、沢山の涙と元気を頂きました。
午後は、仲間とのカラオケでしたが、
何故か石川啄木を思い出し、「初恋」を歌ってみました。
http://www.youtube.com/watch?v=nyvxo-qpIN0&feature=fvwp&NR=1
ドイッチェ氏の伴奏は、愛情細やかで素晴らしいですね。{花束}
鮫島さんとカウフマンの生舞台を札幌で聴かれたのですか~!
ゴージャスな顔合わせでしたね。
いつか鮫島さんのコンサートに行ってみたいです。{ラブ}
鮫島さんの日本語の歌曲は良いですネ。そして御夫君のヘルムート・ドイッチェ氏ノ伴奏が本当に素晴らしい。
札幌にいた時、鮫島さんとドイッチェ氏が駆け出しの頃のヨナス・カウフマンを連れてドイツ歌曲の演奏会に来ました。カウフマンはシューマンの歌曲を歌ったように覚えています。
鮫島さんがアンコールで”花の街”を歌いましたが、伴奏ともに素晴らしく、帰路直ちにレコード店によってCDを買いました。
1冊の本で、これだけの元気を頂けるなんて、
感謝の気持ちと、言葉の持つ力は、凄いと改めて感じました。
1ページで泣けてしまいます。
作者の心に寄り添っている自分を感じます。
この本を手元に置くことで、自分も何かしなければと
元気をもらえるし、書いた方々も、自分達の発信した本が、
伝わっていく喜びを感じられると思います。
一人でも多くの方に読んで頂きたいと思います。
この本の出会いに感謝しています。