
天気が良さそうなので、出かけることにした。今回は、7月のロングに備えて、1泊してみようと思った。以前から行きたいと思っていた、SLの走っている大井川鉄道である。
もう、はるか大昔になる40年ほど前、勤めていたフジカラー現像所(この言葉も死語になってしまったが)のお客さん(写真館の店主)が、運行を開始したばかりのSLを撮影したいというので、運転手として同行することになった。
当日は朝の6時に出発し、お客さんのブルーバードSSSを運転し、東京から東名高速で相良牧之原ICに向かった。ICを下りると、千頭まで山の中を走り、途中で撮影に最適の場所を探した。何箇所か見つけたが、お客さんが指定したのは、大井川を渡る鉄橋が見渡せる場所だった。
記憶は曖昧だが、すごい山の中の道に三脚を立て、商売道具の大きな望遠レンズを一眼レフにつけ、1時間ぐらい機関車が来るのを待った。そして、機関車が来るとシャッターを2~3回切った。写真にはシロートの私は、さぞかしパシャパシャと切りまくるんだろうと思っていたのに、意外だった。
当時はデジカメではなくフイルムだったので、失敗しているかもしれないということで何枚も撮るのは常識だった。しかし、そこはプロのカメラマンなので、失敗など有り得ないのだろう。自分の狙ったアングルで撮れれば十分だったのだろう。
当時は「鉄ちゃん」という語などもちろんなく、純粋に被写体としてのSLを撮るだけのために出かけていったのだ。撮影した写真は、しばらくの間、写真館のショーウィンドーを飾っていた。
その後、大井川鉄道がTVのドラマやCMで出てくると、あぁ、あの鉄橋だ、とわかるほど大井川鉄道を代表する鉄橋だが、さすがあの場所を選ぶプロの目はすごいものである。当時はインターネットなどないので、情報など何もなかったのに、である。
もう一度、あの鉄橋とSLを見てみたいというセンチメンタルな思いで出かけたのだ。朝の9時に家を出たが、幸い渋滞もなく、新東名を久しぶりに走って、13時には駿河湾沼津SAに着いた。
開業当初は路面状態が良かったので、とても走りやすかったが、新東名も時間が経つとフツーの道になっていた。しかし、直線が多いためか巡航速度は高めで、私も調子に乗ってメーターの右隅の方へ針は行きがちだった。
2輪置き場の上にはツバメが巣を作っていた。せっせとエサを運ぶオスとメスの親ツバメが行き交い、見ていると楽しい。
大井川へ行くには、島田金谷ICが便利である。インターチェンジを出ると、新茶の香りがすごかった。周りにお茶の工場があるのかと思ったが、そうではなく、周り一面のお茶畑から漂ってくるようだ。
大井川の上流にある千頭まで右岸(上流から見て)にあるR472号とR362号を走ったが、左岸を走る県道(63や77)の方を走るべきだった。帰りに気づいたが、国道は川から高い位置を走っており、カーブが連続する狭い道だった。
途中にあった道の駅フォーレなかかわね茶茗館で、この辺りが川根茶という茶の産地であることを知った。
千頭に着くと、駅にトーマスの顔をした機関車が停まっていた。土日にはイベント列車が走っているようで、道路には押し寄せる鉄ちゃんやら親子連れをさばくため通行規制をするという看板があった。
動いてないのは残念だったが、私は鉄道にはそれほど興味がないので、見られただけでラッキーと思った。
帰り道は左岸の県道77号を走ったが、国道と違って川の近くを通っており走りやすかった。途中の塩郷駅を通りかかると、塩郷の吊り橋というのに出くわした。
古い吊り橋が大井川にかかっており、誰でも通れるらしい。面白半分に行ってみると、見るからにあぶなっかそうな橋である。
しかも川ばかりでなく、鉄道も横切っているのだ。ちょうど列車が通りかかったが、真上にいたらちょっと怖かった。
上から見ると、川の深さはせいぜいひざ程度で、水は澄んでおり、鮎が跳ねているのがよく見えた。
夕方になったので、今日の宿を探そうと思いネットを見てみると、一番近い川根温泉は朝食のみが空いていたが、宿の「近くに食事をするところはありません」という断り書きを見てやめた。
どうせここまで来たら、浜松まで行って浜松餃子でも食べようと思い探すと、素泊まりで4200円という格安ホテルが見つかった。
さっそく予約を入れ、ナビにセットした。島田金谷ICを過ぎて国道1号バイパスに入り、1時間半ほどで浜松に着いた。国道1号バイパスは、たかぴいさんからよく聞いていたが、高速と同じくらいのスピードで流れており、対面通行で車間がやけに狭い。
これでよく事故が起きないなと思うくらいである。でも、タダというのはありがたい。取り締まりを警戒して、先頭を走るのだけは避けたので、80km/h位で走行した。
宿の人はとても親切で、倉庫のような屋根のある駐輪場に案内してくれた。
駅近だったので、繁華街も近く、念願の浜松餃子で夕食を食べた。600円以上注文すると、ライスとスープとゆで卵が食べ放題という素晴らしくサービスのいい店だった。
本日の走行距離 403km。平均燃費 20.3km/L。
言ってくれれば・・・
いつ?
うまい?蕎麦屋でごちそうしたのに?
大井川鉄道(地元ではだいてつと言っています。)が、その写真のやつらはパーシーとヒロ(日本の機関車)ですよ。
つり橋と言えば安倍川、何十本もあります。
お見舞のつもりもあって行ったのですが、突然だったのでやはりご迷惑かなと思い、電話しませんでした。ごめんなさい。
バイクで一緒に走りたいですからねー。
おケガが治ったら祝全快ツーをやりましょう。
7月ツーの帰り道にR152号を走りたいと思っていますので、その時はお声をかけましょうかね。
おもしろいです~。
雨などに襲われず良かったですね!!!
いつもコメントありがとうございます。
ツーリングは、晴天に限りますが、最近の天気は予測不能なことが多く、怖いですね。
鉄道ファンだけではなく、家族連れに来てもらうため、鉄道会社もいろいろ知恵を絞っているようです。