きもの和らいふスタッフブログ/札幌を中心に北海道で振袖をレンタル&販売の日々

大正元年創業の老舗呉服店とは思えない(◎_◎;)スタッフのゆるーい日常を綴っています。

ファミリーバザールの夜

2014年12月15日 | 日記
事業部のHです。

12月13日(土)から16日(火)まで、
和らいふのファミリーバザールを開催しております。

繊維問屋さんが多い、桑の里、
桑園の問屋街のビルのワンフロアで、
年に一度の激安販売会です。

事業部のスタッフも、皆、会場にて頑張っております、が、
私は、事務所に居ます。

会場に行くと、(キモノを)買ってしまいそうな自分が恐い
・・・な~んて。
昨日の日曜日は人手が足りないとのことで、
お手伝いに行きました、が。
(今日は、事務所で自分の仕事をしております。)

会場は、普段の和らいふのホテル催事と違い、
かなり雑多で、雑然としています。

会場に入ってすぐ、大きなサンタクロース人形がお出迎え、
その横の壁には、会場内でのルールが貼ってあります。
床には、大きなビニ-ルのショッピングバッグが置いてあり、
欲しい商品はその袋に入れてレジまで持って行く~という、
正にバーゲン会場です。



一歩進んで、すぐに“九割引”という札が付いた衣桁があり、
その向かい側には、段ボールの中に反物が縦に突き刺さって
(銀行の窓口に「ご自由にお持ち下さい」と書かれて
 置いてあるカレンダーの筒みたい)
なんちゅうぞんざいな扱いでしょう。



更に一歩進んで、目を引くのが
くまもんの半幅帯
なんということでしょう、西陣織です。
お値段ビックリ ●じゅう万円
ここ札幌から、くまもんの故郷「熊本」どころか、
九州一周旅行が出来る金額です。

なんちゅう価格設定でしょう。



とにかく、何でもありのイベントなのです。

日曜日ということもあり、
ご家族連れでのご来場が多く、
用意した生寿司はもちろん、お弁当も足りなくなり、
社員の半数が昼食も食べられず・・・。

近くのコンビニに買いに走ったのですが、
おにぎりもサンドイッチも売り切れ・・・・
(時間帯が悪かったのでしょうか・・・)
何か口に入れられるモノを~と
TVのCMでは見たことがありますが、
食べたことはない「ランチパック」なるパンを配給しました。

私は食べませんよ。
もう少しガマンすれば、美味いビールが飲めるので。

実際、20:00過ぎて
まだ会場にお客様はいらっしゃいましたが、
社長さまが「帰っていいよ」と言って下さったので、
ラッキー!!と、若者達には「頑張って働け」と言い残し、
自分は、さっさと、いつもの居酒屋へ。

一段落して静かになった店のカウンターでひとり
2杯目のジョッキを空ける頃、
一真工房のけいこ先生がふらっと入っていらして
初めてご一緒させていただきました。

「あなた飲み過ぎちゃう?」
「お酒ははたちまでやで。」
ここから、けいこ先生のおもしろトーク炸裂です。
(でも、けいこ先生、お酒じゃなくお茶飲んで~ですから。)

けいこ先生の若い頃(今もお若いのですが)十代の頃の
武勇伝を聞かせていただきました。
ヒッチハイクのお話とか・・・。

私が知っている、けいこ先生の武勇伝というと
洋平先生の結婚式に、
「何で、花嫁だけがお色直しするねん」と、
花婿の母である、けいこ先生も衣装替えしたこと。
(某R社のゼクシィに写真が掲載されてました。)

けいこ先生曰く「オレンジ色やねん」
残念ながら、私が見た画像では結構赤が強く見えて
本物は、先生の作品らしい綺麗なオレンジなのでしょう。

そこから、「先生の黄色は綺麗ですよね」と、
染色の話になり、
私はついついビールをおかわりして、
夜は更けていくのでした。

古都「鎌倉」で・・・

2014年12月01日 | 旅行
事業部のHです。

先週、休暇をいただいて「鎌倉」に行ってきました。

ときどき、(繁忙期じゃないときに、)こんなふうにお休みして
旅に出ることがあるのですが、
旅の目的が、大抵「●●電車に乗る」「○○線に乗る」って、
・・・実は“隠れ乗り鉄”なんです。

今回は、「江ノ電に乗る」ための旅でした。

   

一日乗車券「のりおり君」¥600を買って
ずっと「のりお君」だと思っていた・・・)

始発「鎌倉」から終点「藤沢」までを、何往復したことか・・・。

  

途中、
「長谷」で降りて、大仏さまを観たり

 

「腰越」で降りて、しらす丼を食べたり

 

「鎌倉高校」で夕日を見たり

    
 
江ノ島に渡って、サザエ丼を食べたり

 

・・・満喫致しました。

「鎌倉」は超人気の観光スポットで、
晴れた日の休日ともなると、人で、ヒトで、ひとで、
ごったがえしてて、何でもかんでも行列になり、
すれ違うのもままならない~と聞いておりましたが、
平日だって、相当なもので、
年配の方と修学旅行の小中学生であふれていました。

そんな中、目を引くのが
古いキモノを着た若者たちでした。

たぶん、駅前で、そういう貸衣装のお店があるのでしょう。
キモノを着て古都の雰囲気を味わいましょう~って。

(これは、私が呉服屋だからなのかしら・・・と、
先におことわりして、)
すれ違うと臭う、薄汚れた、カビだらけ、シミだらけの、
寸法も合わない(つんつくてんの、)
たぶん戦後から昭和40年くらいの、紬やお召のキモノに、
(最近は日舞でしか見ないような)金・銀の丸帯をして、

キモノのことを何も知らない若者に、
誰が着てたのかも分からない(古着ブームだから気にしないか?)
いつ洗濯したのかも分からない
いやはや、どんな風に保存していたかも分からない

私だったら、鼻つまんで、火ばさみで掴んで、
ポイするような、そんなシロモノを
平気で着せている、着せられている、
ことに驚き、ちょっと悲しくなりました。
「後で痒くなったりしないかしら?」と心配しちゃいました。

池田重子さんのコレクションとは違うのだぞ!!

キモノって、「着るもの」なんだけどなぁ・・・。

以前、弊社の社長さまがこんなことを言っていました。
うちの社員やお客様が、
「キモノ着て京都に行ったときに、恥ずかしくないように」
「キモノで京都の町を歩いて、景色に溶け込めるように」
そんな“キモノ美人”になって欲しい・・・と。
(確か、こんなニュアンスでしたが、違ってたらゴメンナサイ!)

北海道の田舎から出てきて、
一張羅のキモノで、気張ってお洒落して、
都で浮いた存在にならないように~~~ってことでしょう・・・か。

全然、大丈夫!心配ありません!!
我が札幌は、東京・神戸に負けないお洒落な街だけど、
キモノもお洒落な女性が多いです!
うちのお客様に、是非、キモノで鎌倉の町を闊歩してもらいたいです。

あ、私は、ご遠慮致します。
どーせ、ずーっと電車に乗ってるだけなんですから、
キモノは適した服装とは思えませんので。