goo blog サービス終了のお知らせ 

まほろばジャーナル。

趣味と道楽のみちくさ話し

第6号:東河内温泉(源泉)を行く!

2006年05月25日 | ■旅行・温泉/静岡県


静岡には俗に言う野湯は、無いと思っていましたが灯台下暗し、ちゃんとあるんですね静岡にも。場所は一応静岡市内ですが、とんでもなく山奥です。東名静岡ICから約80km、車で2時間半+沢歩き20~60分(沢の増水加減で変わる)のながーい道のりです。

「東河内温泉(源泉)」は、市営の「赤石温泉白樺荘」と「まるか山荘(木材会社の施設のため一般入浴禁止)」に温泉を供給する源泉です。一説によると中電の職員が温泉を見つけ、市に無償譲渡したとかしないとか。源泉には過去湯船があったようですが今は土台だけ残し消失してしまいました。なにはともあれ発見者に感謝です。

南アルプス南部の玄関口、井川ダムを通過し田代の集落を過ぎると民家はありません。薄暗い隧道を越え20分ほど北上すると「東河内」というバス停がありそこから支道をおりていきます。(白樺荘まで行ったら行き過ぎです)

道は途中から未舗装になり落石も結構あり野湯旅情を盛り上げてくれます。ちなみに車高の低い車は下腹をこする可能性大です。

しばらくするとまるか山荘の古びた小屋に到着します。その先はゲートが開いてる日もあり閉まってる日もあり法則性はナゾです。下で説明する3つのルートのうち1か2を選択する場合、まるか山荘に車を停めます。

沢への取り付けは、私が知る限り3ヶ所あります。
1.まるか山荘脇の獣道をおりていくルート。
2.まるか山荘から林道を徒歩で5分ほど登り沢の支流をくだり本流に出るルート。
3.まるか山荘から車で10分ほど林道を走り、仮設階段(中電施設の保守用。かなり長いです)で沢におりるルート。

3.のルートは過去に1度だけいきましたが沢の増水で撤退したため詳細は不明です。どのルートも取り付けが分かりずらく、まずここで苦労します。ここからは、私が過去に行った1.2のルートで説明します。といっても沢に降りれば後はひたすら遡るのみです。



何度か沢を横断するのでじょんじょん(静岡で言うビーサン)も用意しといたほうがいいでしょう。はじめは広い河原歩きですがしばらくすると左右に岩が切り立ち川幅も狭くなってきます。上に目をやると白樺荘まで温泉を運ぶ黒いホースも見えます。

沢の水量が少なくすんなり歩けるときでまるか山荘から20~30分位でしょうか、しばらくすると左手の斜面に小さなやぐらが見えます。そこが東河内温泉(源泉)です。

ちなみに国土地理院の地図を見るとまるか山荘の場所に東河内温泉の表記があります。やぐらのある源泉箇所には、温泉マークはあるものの左右が逆になってます。

源泉は岩盤に管が突き刺さった状態で噴出状況は見ることが出来ませんが、静岡では数少ない自然湧出です。ここまできたら生まれたの源泉湯に入りたいのが人情ですが、そうなるとここからがまた大変です。



源泉からのこぼれ湯が流れる小さなくぼみをまず掃除して周りに石を組みドカシーを敷いてお湯がたまるのをひたすらまちます。本格的にやったら2時間近くかかります。

やっとたまったところでいざ入浴です!黄金色のお湯はほんのり玉子臭のぬるぬる温泉で気持ちよかです。ぬるぬるつながりで温度もぬるいですかなり。35~36度でしょうか。

場所がら大きな湯船を作るのは不可能なので1人づつの入浴をおすすめします。男子同士ではいると肌が触れ合ってちょっちゅキモイでしょう。

過去、5月初旬に2度、10月下旬に1度この場所にきましたが。静岡といえどもここは南アルプス深南部の麓、標高1,000mです。すぐ横には滝があり水しぶきと冷風が温泉で冷えた?体をさらに冷やしてくれます。あまりの寒さに同行の3人のうち私も含め2人が風邪を引きました。アブやら得体のしれない虫やらいろいろいそうですが行くなら夏がおすすめです。

帰りは市営の白樺荘によって源泉で汚れた?体をきれいさっぱり流すのもいいでしょう。鹿刺、ヤマメがうまいです!

ちなみに過去まるか山荘を管理する会社に入浴の許しを乞うため電話をしたことがありますがあっさりと断られてしまいました。温泉を褒めちぎって結構ねばりましたが無理でした。。過去には一般開放していたらしいのでこの件に関しては要リベンジです。

※私が最後にこの場所を訪れたのは、05年の10月です。周辺の状況は日々変化しますのでもし行かれる方は、私のデータだけを頼りにせず幅広く情報収集することをおすすめします。

※山荘から沢へ降りる場所はこぼれ湯で大変滑り危険です。また30mほどの崖となっているので滑ったら最期。まっさかさ~ま~に~落ちてdesire♪ です。源泉のある岩場も非常に滑ります。

※野湯では、事故など起きても自己責任が鉄則です。行かれる方は、それなりの覚悟を決めましょう。

最新の画像もっと見る