まほろばジャーナル。

趣味と道楽のみちくさ話し

第397号:乗鞍日帰り旅行 その2

2009年09月06日 | ■旅行・温泉/長野県
その1からの続き。



そば処いがやを後にして、向かった先は→ココ
手作りの石窯焼きのパン屋さん。カフェも併設されお目当てはそこのピザ。
去年の年末乗鞍旅行の時に寄ってはみたものの
冬季休業中(パンは冬季も道の駅 風穴の里で販売)で、
今回やっと再訪することができた。

パン工房 ル・コパン 
住所:長野県松本市安曇乗鞍高原
電話:0263-93-3215 
営業:10時〜17時(ピザは10時30分〜15時30分)
定休:火曜(不定休)
    ※11月から4月中旬までカフェは冬季休業。
    パンは道の駅 風穴の里で販売している。
駐車:有り
※ジェノベーゼ(ピザ)10インチ 850円



どーん!ジェノベーゼ。

ピザは4種類あり、どれも魅力的だったがこれに決めた。
大きく見えるがサイズは10インチ(25cm)、生地が極薄のため一人でもぺろりといける。

バジルソース・パルメジャーノチーズ・鷹の爪・にんにくというシンプルな構成。
こいつは、めちゃくちゃうまい!隣のご婦人がワインを飲んでるのをみて、たまらなく飲みたくなる。
今日が土曜であればこのまま宿をとって、一旦車を置いてタクシーで出直せば、
好きなだけ飲めるけど、今日は日曜。明日は仕事なのである。



食事は店内または外庭で食べる。
私は、外庭で食べたがロケーションがすこぶるいい。まるで風のガーデンみたいだ。
庭にはいくつもの窯があり、焼くものによって使い分けられているようだ。

ここは、再訪必須だな、と心に決めて、名残惜しくも店を後にする。
そして次の目的地へ。時間は無いけど行きたいとこは沢山ある。
日帰り旅行は、しっかりとしたスケジューリングが肝心なのである。



ひと山越えて、白骨温泉の笹屋へ。
日帰り入浴最終受付の14:30ギリギリに到着。
こちらでもらい湯をする。前回行った時の記事→コチラ
前回訪問時は入れなかったが、今日は運良く貸し切りの露天が空いていた。

小梨の湯 笹屋
泉質:単純硫化水素泉
風呂:内湯男女各1、貸切露天1
休処:有り
住所:長野県松本市安曇白骨温泉
電話:0263-93-2132
営業:11:00~14:30まで
定休:不定休
駐車:有り
料金:600円
※かけ流しです。



露天へのアプローチ。貸し切りにしては贅沢だ。



↑露天全景はこんな感じ。



↑お湯につかると目の前に見える景色はこんな感じ。なかなかよろしい。
ロケーションはまずまずだが、ちとお湯が鮮度不足な気もする。



そして、内湯へ移動。↑アプローチはこんな感じ。



相変わらず湯船のヘリは、析出物で猿の腰掛状態。洗い場も渋くてイイ。



内湯全景どーん。
青白いお湯をなみなみと湛え、すこぶるいい感じ。
乗鞍の温泉に比べるとまろやかでとても上品。
傾きかけた陽が照らす白樺林もなんともいい風情。とても幸せ。



湯口には枡があり、飲泉もできる。
若干クセはあるが結構おいしい。胃腸にいいらしい。



そして最後の目的地は、安曇野の某店。わざわざ遠回りしてよった店。
馬肉はそこそこ美味しくいただけだが、味以外の部分でとても不思議な店。

1.電気は青白い蛍光灯で、料理が全く美味しく見えない。
2.BGMがノイズ入りのAMラジオ番組。しかもかなりの大音量。
3.店の半分くらいのスペースは消灯。
4.トイレのスリッパが散乱。
5.大きなお店であったがお客は私だけ・・・。

入ってはいけない店に入ってしまったような切ない気分。
こんなことなら、乗鞍帰りにいつもよく寄る萬来にしとけばよかった。

朝4時に静岡を出発して帰宅は22時。
2700m級の山に登り、温泉には2ヵ所入り、食事は3軒の店でとった。
充実しすぎだなこりゃ。

第396号:乗鞍日帰り旅行 その1

2009年09月06日 | ■旅行・温泉/長野県
天高い秋の空。



土曜の夜、思い立って車で4時間。翌日朝には、乗鞍に来ていた。



観光センター8時発の畳平行きのバスにはギリギリ間に合わず、
次のバスまで1時間あるため、大好きなせせらぎの湯へ。

せせらぎの湯
泉質:単純硫黄泉(硫化水素泉)
風呂:半露天男女各1
休処:無し
住所:長野県松本市安曇
電話:無し
営業:24時間(21時以降は電気が消える)
定休:無し(冬季は閉鎖)
駐車:専用の駐車場は無し
料金:0円
※かけ流しです。



せせらぎの湯は、乗鞍温泉供給公社が運営する温泉施設。
簡素な造りの小さな脱衣場と、小さな湯船がある無料、無人の半露天の温泉。
県道から20メートルほど沢側に降りた場所にあるが、県道から下る場所には
標識等も特になく、裏を返せば地元の方のための温泉と考えられる。



玉子+火薬臭の強い単純硫黄泉(硫化水素型)。
かけ流しのこのお湯が無料で入れるとはなんともありがたい。
湯船は3人入ればいっぱいのこじんまりとしたものだが、
温泉の供給量からしてこの広さは適正で、これぐらいのほうがお湯に鮮度もある。
お湯の使い方も、とても好感がもてる。



湯船につかった状態での景色。
白樺の緑が午前の陽を受けて眩しい。
せせらぎの湯」の名のとおりすぐ先には沢があり、せせらぎの音も心地よく、
なんともいい気分。ここで乗鞍にきたことを実感する。



せせらぎの湯を後にし、観光センター9時発の畳平行きのバスに乗り込む。
冬にはスキー場になる斜面を通過し、樹林帯を縫うように上り、森林限界を超えて
約50分で畳平へ到着。



標高2,702mの畳平は、夏と秋が混在する微妙な陽気。
夏休みが終わって初めての週末のためか、
天気がいいにも関わらず、最盛期に比べると観光客はかなり少ない。



まずは、乗鞍本宮を参拝。ここで坊と嬢にお守りを買う。



そして、簡単に登れる山として目星をつけていた魔王岳に登山開始。
標高は2,763mの高山だが、畳平からの標高差はたったの61m。
もともと標高の高い畳平から見れば小高い丘にしか見えない・・・



登って、登って。山頂付近はちょっとしたガレ場。
登山する人には、Yシャツ、スラックス、皮靴のおじいさん集団もいたりして
高山でありながら、ある意味のどか。



登頂!標高2,763mの魔王岳。
南は摩利支天や剣ヶ峰、西は目の前に恵比須岳、そして東も目の前に大黒岳と
高い山に囲まれ眺望はそれほど良くはない。
がしかし、間近に見る3,000m級の山は迫力がありこの山塊の大きさを感じる。



畳平の建物、バス、人、みんなミニチュアのように見える。

帰りは、濃霧の中、雷鳥を探しながら大雪渓下まで歩いてバス乗車。
麓の乗鞍高原へ戻る。



昼飯は、「そば処 いがや」へ。
地元で獲れた蕎麦を、お店横の水車小屋で挽いて、地元のおばさんが打つお店。

そば処 いがや
住所:長野県松本市安曇村大野川3972-2
電話:0263-93-2169
営業:10:30~15:00
定休:第4水曜日(祝日の場合は前日または翌日)
駐車:有
※ざる800円



ほうじ茶と野沢菜。店の雰囲気も長閑。



地元のおばさんが打った蕎麦だか、素材もいいせいか蕎麦の旨みが溢れる。
テクニカルな部分において、素人っぽさは若干見えるが、かなりの完成度。
蕎麦汁は甘めで静岡で口にするものとは全く違う味で新鮮。

乗鞍には、蕎麦の有名な店が2軒あり、
この「いがや」と「中之屋(前回行った時の記事→コチラ)」。
乗鞍に来た際には、ほぼ交互に食べていたが、いがやの方が私は好み。

もう一枚食べたいとこだが、実はもう一軒行きたい店があったので腹5分目で我慢。

そして次の店へと向かった。  その2へ続く。