一歩前へ

秋草誠のブログ
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学生が“いない”“いない”ばぁ(場)

2017-04-20 17:31:15 | FMICS

平成25年4月23日にFMICSに書きました。

今感じたことを赤いれします。

フロムページから刊行されている「教育人会議 2013春号」を読んでいて、なんだか頭の奥に詰まっていたものがやっとわかった気がしました。文中、「教育人視点」に国際基督教大学理事長の北城氏から「大学教育の問題点―勉強しない日本の学生と教育力の疑問(略)アメリカの大学は、学生に多くの勉強時間を求めるだけでなく、教育の中身や方法についても、社会で求められる能力について大学がよく意識して、それが身に着けられるよう工夫されている。しかも学生を勉強させるような仕組みで運営されている。翻って日本の大学の多くは、伝統的に先生方が各自、専門領域や得意な分野について自分が良しとする仕組みで教えてきた。(略)一般論だが、日本の大学の多くの先生方は教育や研究業績について大学から評価を受けていないことが原因ではないかと考えられる。たとえ評価を行っていても、昇給や賞与には反映されないところがほとんどだ。また昇格には研究業績が重視されるが、アメリカと違って、教育にどれだけ熱心に取り組んでいるかはほとんど反映されない。」この話は、アメリカと日本の教育の違いを見事に言い当てていると思う。言い換えると日本は上から目線で教えてやるぞぉ的な感じで、アメリカは勉強を身に付ける仕組みと捉えて学生に接している点が日本と全く違うと思った。

「学生を勉強させるような仕組み」がなかなかできていないのが現状ですね。

もう一つ特集があり、文部科学省高等教育局大学振興課大学改革推進室室長の松坂浩史氏から「教育の質を考える―大学入試改革と高大連携のゆくえ―(略)現在多くの大学生が大学においても高校までと同様、授業中にすべてを教えてもらえると考えているという実態があるということだ。大学生ともなれば自宅や図書館で勉強するのは当たり前である。大学生に期待されている学修とはどういうものかについて、各大学は入学時にきちんと説明して、中等教育から高等教育へのギアチェンジを適切に導いてほしいというのが、この議論に込められた一つの意図だ。」という。

「各大学は入学時にきちんと説明して」いるかもしれませんが、かなり上から目線でしょ。

ここで、両者の視点を読むと感じることがあると思うが、文部科学省にとって、教育は大学が考えて学生を導いてほしいと思っている。がぁ、実際にはそのようなシステムになっていない。まさに、冒頭で述べられているアメリカの大学の「教育の中身や方法についても、社会で求められる能力について大学がよく意識して、それが身に着けられるよう工夫されて」“いない”のが日本の現状なのだ。そして、学生も大学で学ぶということがわかって“いない”。今後はこの“いない”を“いる”に変える仕組み作りが大学改革のキモになるはずだ。まずは学生のニーズを捉え、学生と共に教職員が三位一体となって、“いる”を考え、仕組みを作ることができた大学(場)が生き残れると言えるのではないだろうか。

「“いる”を考え、仕組みを作ることができた大学」こんなこと考えている余裕なんてありませんね。

大丈夫ですかね~


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