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僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

じゃがいも

2015-03-13 | Weblog
じゃがいもが届いた。

友は、年老いたおかあさんの面倒をみるために、大阪の生活を捨て、故郷の島で未経験の農業を始めた。57歳。同い歳である。
年老いたお母さんの面倒、初めての農業、初めての人、初めての大自然の脅威。
長い間、「初めて」を経験してこなかった57歳に初めての試練がこれでもかと襲い掛かる。
それに耐え、友が懸命に作ってくれたじゃがいもが届いた。

みずみずしくもちもちしていて、生でも食べられた。
蒸してバターや塩で食べればもっとおいしく食べられた。
なによりそこに見えた友と友の奥さんの顔がおいしかった。

私は今流行りのフェイスブックやツイッターといったSNSが嫌いなので、そういうことは一切しない。
いちいち人に関わるのも関わられるのもめんどくさいし、頼みもしないことが拡散するし、どうでもいいようなことをコメントしてあるし、うわべすらあるかないかもわからない温度感やし、なにがいいのか楽しいのかさっぱり分からないからである。

じゃがいもが届いた。
友は元気である。奥さんも元気である。
儲かっているかどうかはしらないが仕事をしている。
汗をかいているだろう。
泣いているだろう。
たまには笑っているだろう。
近所の人と話をしているだろう。
小さい子供が畑をかけているだろう。

じゃがいもが届いた。
友は懸命に生きている。生かされている。それでいい。

フェイスブック、ツイッターくそくらえ!
じゃがいも万歳!