僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

あってもなくても金メダル

2012-07-31 | Weblog
オリンピックとなれば、どうしてもメダルの色の話になる。
選手たちが金メダルを狙うのは当然だし、国民がそれを期待するのも当然で、金メダルが取れれば、それはそれで何よりである。
でも私は、金メダルに値するもの、すなわち、その人の生き様が見せてくれる感動が大好きである。

柔道の平岡選手は銅メダルだった。当然、金を狙っていたので悔しかったと話をされていた。でもその後の彼の話に私はいたく感動したのだ。

―今何をしたいか?
オリンピック準備で結婚式を挙げられていなかったので、結婚式を挙げてやりたい。
それから、次の日出場する海老沼選手が金メダルを取れるように全力でサポートしたい。

悔しくて悔しくてたまらなかっただろう。でも、その心境にあって、この思いやり。

メダルなんか何色でもいい、別になくてもいい。オリンピックの本当の金メダルは、人に賞賛され、尊敬される人間性に対して贈られるものだと思う。

平岡選手は間違いなく金メダルを取った。

原発、尖閣より前に

2012-07-23 | Weblog
大津のいじめに関したことを書こうと思うが、まず、ご本人のご冥福をお祈りし、ご家族の方々に深くお見舞い申し上げる。

先週の3連休、孫たちと顔を合わせることが多かった。
見ていると3兄妹の上2人の男の子は、何かといえばすぐにケンカを始め、いつもどちらかが大泣きして親に叱られるまでやめない。でも、この間、私が知らずに兄のほうの白飯を食べてしまった時、弟が私のところにやってきて、「もっくんのごはん食べたらあかんやんか!“おしりペン”するで!」と言って、いつも私が彼にするかのごとく、私のおしりを叩いていった。とてもお兄ちゃん思いの弟である。

お兄ちゃんも同様で、なにかで弟が叱られていると、いつもあとでそっとかばってやっている。なんだかんだ言って二人とも兄弟思いのとても優しい子どもたちなのだ。
そして、二人共、一番下の妹には特に優しくて、いつも抱いてやったり、あやしてやったり、自分が今まで受けた愛情を人に授けることを自然と身につけている。

そんな孫たちを見ていると、この子たちは、場合によってはいじめの対象になる可能性はあっても、人を死に追いやるようないじめをするなんてことは絶対にないだろうな、という確信が持てる。

「生あるものを慈しむ」ということはあまりに当たり前のことすぎて、それができない人の背景が一体どうなっているのか、考える機会はあまりないが、なんのことはない、愛情たっぷりに育てる、ということがなされていないに過ぎない。

今、何をおいても議論されなければいけないのは、「人が人の心を失いつつあり、その原因のほとんどが親の愛情不足や意識不足である」ということではないのか。

原発、尖閣、消費税等すべての問題が片付いたと思ったら、まともな人間がいなかった、ではしゃれにならない。

やってしまう男たち

2012-07-20 | Weblog
できる男は何かにつけ「やってしまう」のだが、それは笑えるし許されることである場合が多い。

橋下知事の過去の女性問題が報道されているが、彼のこの問題の対処の仕方は、見事で男らしく、潔い以外の何ものでもない。大津の教育委員会のことがあっただけに、人間というのはこれほどまでに器の差があるものかと思い知った。

大体からして、何かに突出した才能を持つ人は、人一倍エネルギッシュなのだ。浮気のひとつやふたつ全くもって当たり前すぎる。今回は知事になる前の話だということだが、個人的には知事になってしていたって「それがどうした」程度の問題だと思う。誰よりも仕事をしているんだから、その人のその部分を支えるているものも同時に認めてやるのが、当然だろう。だから、私は今回のことでますますこの人が信用に値し、何かを変えていける人だという確証を持った。

それにしてもひどいのはこれを取材した側である。
橋下氏の政治姿勢にどれほど反対しているのかは知らないが、人の過去を洗い出し、それを以て地位を脅かそうとするなんて、最低・下衆などの言葉では、まるで足らない。
いくら仕事とはいえ、矜持がまるでない、という点においてはオレオレ詐欺の連中となんら変わらないではないか。

できない男もなにかにつけ「やってしまう」が、それは決して笑えないし許されないことばかりである。