今日、なんともあきれ果て、背筋が寒くなり、おまけに何の解決策も
講じられていないニュースが流れていた。
それは、「先生を流産させる会」事件のこと。
皆さんもきっと目に耳にされているやろうから、詳細は省くけれども、
ようするに、些細なことから妊娠してる教師を流産させてやろうという
計画を立て、実行してた中学生がいた、ということなんやね。
まぁ、最近の世の中、訳の分からん事件は後を絶たんわけやけど、
この事件の訳の分からなさはどうもワースト3に入るような気がする。
今、ウチには2人目の子供を生んだ次女が2人の子供を連れて里
帰りしている。その次女の我が子に対する愛情のかけ方はそれはも
う、うまい言い方じゃないかも知れんけど、どうかしてるぞ、と思うくら
いの可愛がりよう。それに加えて、ウチには優がいて、おじいちゃん、
おばあちゃんになる俺達夫婦がいて、曾ばあちゃんまでいるから、子
供達はそれこそ降り注ぐような愛情を受けてるわけや。
だから話声はもちろん、抱っこしてもらえる人も多いし、おふくろを通じ
てはお年寄りの大切さを、優の存在やリハビリを通じては動物の大
切さを、そしてそれら全てのことから命の大切を自然と学んでいると
思う。子供目線で考えるとこれだけの条件が揃って、ちゃんと育たな
いはずがない、と思うねんな。
思うに、この中学生たちに少しでもこのような環境があればここまで
バカバカしい発想や行動はなかったんやないのか。全ての人に理想
的な環境があるわけじゃないし、全てが環境のせいでもないやろう。
でも、彼らをこんなふうにしてしまったのは両親を含めた環境の責任
やと思う。
しかも今回は反省してるので特に懲罰は加えないというやん。
「妊婦・流産」ということを知っている中学生に、中学生だからなんて
のはなんの理由にもならないし、親が責任を取るわけでもない。
こんなことじゃまた同じような輩が出てくるやろう。
こんなわけの分からん思考をする者に対して、理屈は通用しない。
でも、世の中の大多数の人は普通の思考回路を持ち、理屈を考える。
罰が全てとは言わない。でも罰がなければもっと助長するのは間違
いない。ここは、有無を言わさず「殺人未遂で立件、少年院送致」くら
いの罰を加え、「ひどいことをすればこういうことになる」という理屈く
らいはちゃんと分からせるのが相当やと思うんやけど、どないなもん
なんでしょうかねぇ。
俺には今、尊敬する人が何人かいる。
両親はもちろん、先輩であったり友達であったり、後輩であったり。
この間、その中でもこの人はやっぱりすごいと思った人がいるので、
今日はその人の話をしようと思います。
それは以前にもこのブログで少し紹介したことがある、俺が最も大
切にしている友達のお兄さん。
具体的な内容は省くけど、その昔、俺がなんやかやと大変やった
時に相談に乗ってもらい、そのおかげで俺はなんとかその窮地を
脱することができたという、いくらお礼をいっても足りないくらいの
恩人である。以下はその時、兄さんに戴いた言葉のひとつ。
それは、「まず仕事をきちんとしろ。それが基本や。」という言葉。
唐突やし具体的な相談内容を書いてないので分かりにくいかも知
れないけど、俺の悩みに兄さんが最初に答えてくれた言葉がこれ
だった。相談内容とはまるで関係ないことやったので、俺は一瞬
「ん?」と思ったことを今でも覚えている。
当たり前と言われれば当たり前のことやねんけど、でも、これこそ
が何よりも大切で、それができなければ、問題解決どころか、何も
かもを無くすことになってしまう。実際今回の優のことのようなこと
があると“仕事どころではない”という心境になる。
そこで仕事を疎かにして、問題そのものの解決に全てを注いでしま
うのは、一番肝心な「生活基盤」を無くすということになり、一番解
決に力を入れているようでいて、実は一番的外れなのである。
問題そのものももちろん辛いが、ここで仕事を疎かにしないのが、
もっともっと辛いことであり、大切なことのだ。
兄さんも、私的にも、教職という仕事上でも様々な修羅場をくぐって
こられた経験から、このことを言ってくださったのだと思うが、つい、
具体的な問題解決に入ってしまいそうなところを、「仕事をせよ」か
らまず話を始められたその思慮深さに改めて驚愕してる次第。
それと比べると俺なんて、50歳を超えてもホンマにガキんちょ。
この先一体どないなるんやろねぇ・・・
ここのところは優の病気のことで、ほんとに落ち着かない日々を過ごしていました。
でも、幸いなことに手術も予定通り終わり、術後の経過も順調で、ちゃんと歩ける
ようになるかどうかは、今後のリハビリに懸かっている、という状況にまでなって、
これからは回復に向けた前向きなことを考えていけるので、少し気持ちが楽になり
ました。
病状的な話をすると、ウチの優は神経が麻痺する、という点に於いては、ダックス
に多い単なる椎間板ヘルニアと症状は同じやねんけど、他のダックスとは違って
他の骨がとても脆い、という爆弾を抱えているので、リハビリも細心の注意を払っ
てやる必要があります。
インターネットで色々調べていると、普通の骨の丈夫な子でも、神経が麻痺したの
ちリハビリを続けて歩けるようになるまでに短くて1ヶ月、長い子だと1年くらいかか
っている例があったので、件の事情からすると、もっと長い目で見ることが必要なの
かな、とも思います。
もともと諦めるなんてことはこれっぽっちも考えたことないし、絶対直ると心の底か
ら信じてるし、何よりも俺達をずっと支えてくれた優を、「絶対に直してやる」のが
俺達の当然の役目なんやけど、にかく根気強く、決して諦めずにリハビリを続けて
やることが何よりも大切なんだなということを改めて痛感した次第です。
今週の木曜日(19日)の夜、おかげさまで優は退院します。このことでたくさんの
仲間からほんとに暖かい言葉をいっぱいもらい、今も様々な助言をいただいていま
す。ここまで優や家族が頑張れたのはそういう方々のおかげだと心の底から感謝
しています。
ほんとに皆さんありがとうございました。今後も優のために全力を尽くすつもりです
ので変わらぬ応援をよろしくお願いいたします。
先の優の病気のこと、詳細は割愛するが、手術も含めかなり難しい治療が
必要になった。今週半ばには何らかの結論が出て、何らかの治療方法を
選択することになるが、結果はまだなんとも言えない。
ただ、いかなる治療をするにせよ、幸いなことに命に関わることではない。
でも、あの小さい体で10日近くも激痛に耐え、それでも健気に振舞おうと
する優にはホントに頭が下がるし、それを思うと俺達家族は辛くて辛くて
仕方がない。
しかし、俺達家族は皆それぞれに仕事(家事や子育てももちろん)を抱え、
決してその手を抜くことは許されない。それが日本社会の常識だし、社会
人としての義務だし、ペットを飼う者としての当然の心構えである。
けど、けど、ホントは皆それどころじゃないのである。仕事は手につかない
し、胃は痛くなるし、いても立ってもいられない。ホントに代わってやれるも
のならどれほど代わってやりたいか。でも、大人である俺達はそこを何とか
耐えていかなければならない。何がなんでも耐えなければいけない。
ここ数週間は今までの人生で一番辛いと感じる。こういう時に怪しげな宗
教とかに誘われて偶然にも直ったり、ちょっと頼ったものが、偶然支えてく
れたら、それを信じてしまうんだろうな、と思うし、藁をもすがる気持ち、と
いうのはまさしくこういうことなんだという思いがする。
でも、こんなのは優の辛さに比べたらホントに「ヘ」みたいなもんである。
こんなことくらいで、何かに寄りかかるなんてのは俺のアイデンティティー
の崩壊だし、「負け」なのだ。
だから俺は、「いても立ってもいて、それどころである」という姿勢を貫き通
さなければいけない。
俺は自分以外を頼らない。だから非科学的なことには一切頼らないけど、
「願いごと」はつまり「自分信仰」であって、別ものである。
毎朝、先祖の仏壇に手を合わせ(優が病気になる前から欠かしたことはな
いが)、神社にお参りに行っては病気回復のお守りを買って帰り、優が直る
までは好きなことをしない、という誓いを立てて実行する、という何の科学
的根拠もないことを俺はひたすら毎日続けている。
たとえアイデンティティーが崩壊しようが何だろうが。
ウチには優という9歳になるミニチュアダックスがいる。
犬というのは、様々な犬種改良が行われて新種が誕生するのだが、
このミニチュアダックス(以下M・D)という犬種も例にもれない。
そして、その品種改良によっての副作用というものが多かれ少なかれ
それぞれの犬種にあり、M・Dの場合には「免疫不全」という病気がある。
この免疫不全という病気、つまりは免疫が正常に働かないので、様々な
病状が出る。痛みが引かなかったり、傷が治らなかったり、熱が引かな
かったり、とにかく免疫で抑えられていれば何の問題もないことが、大問
題になってしまうのだ。根本的な治療法はないのだが、ステロイドという
薬(人間が筋肉増強に使うのと同じ)を使えば、対処療法としてはOK。
でもこれは肝臓に非常に負担がかかる。だからステロイドを処方しつつ、
病状がマシになってきたら薬の量を減らして、「病状を抑えつつも肝臓の
負担が最小限に抑えれられる」一番バランスのいい投薬量を決めてそれ
を続ける、ということが今考えれれる最善の方法である。
優も3歳頃からその免疫不全と診断された。
9歳になる今もステロイドの投与を受け続けている。
でも最初しばらくはかなりの量を飲んでいたものの、幸いなことに症状が
回復してきたので、最近では始めと比べて1/16の量にまで減らすことが
できるようになっていた。ひょっとしたらこのまま薬をやめることもできるの
では?とまで思っていた矢先のこと。
3月1日(日)の晩、急に元気も食欲もなくなり、ちゃんと立てなくなってしま
った。慌てて夜間救急病院に連れていったら、骨のレントゲンを見る限り
異常はないが、食欲がないのは痛みからくるものであって、その痛みの
原因というのはやはり免疫不全からくるものだろう、という診断だった。
その翌日、かかりつけ医もやはり同じ診断を下した。とにかくステロイドを
肝臓が耐えられる量の最大限注射し、まず回復具合を見るしかない、そ
れでも改善されなければ、神経が麻痺していることも考えれられるので、
また違う投薬を、それでもダメならCTやMRIを撮って手術・・・だという。
そして、そのステロイドの注射を打ってもらったのだが、一時的(6時間ほ
ど)はかなり良くなってはいたものの、昨晩にはまた同じ症状になってしま
った。そして今日の診察では、やはり神経に麻痺が考えられるので、それ
を改善する薬に変えたほうがいいという。ただその場合は点滴になるので、
5日~10日間の入院治療が必要になる、とのことだった。
人間でもそうだが、当然家族がいて、毎日住み慣れた家にいたい、という
ことがあるので、そのストレスを考えると、毎日注射に通う、という方法も
あるらしいのだが、やはり効き目という点では直接血管に薬を入れる点滴
が一番いい、ということだったので、悩んだ末、結局今朝から入院させるこ
とにした。
このことで俺がとても後悔していることがある。
それは、「薬をなくしてやれるんじゃないか」という甘い考え方をしていたこ
と。今になってよく考えてみると、前兆はいっぱいあったのに。
俺が帰ってきたら、玄関を開けただけでワンワンと言って迎えてくれていた
のが、最近は気づかなかったり、自分が好きな食べ物のにおいは離れた
部屋からでも気づいてたのが、気づかなかったり。
甘えたい時に出す「クウーン」という鳴き声を最近はしょっちゅう出してたり。
たぶんこれは全部体調が悪いということやったのに、俺は気づいてやれな
かった。ある程度気づいていたところもあったんやけど、まさかこんな重大
な病状が近づいているとは全く考えなかった。
もう少し早く気がついてステロイドの投薬量を増やしていたら、優はこんな
に苦しまなくて済んだかも知れない、と思うと可哀想で悔しくて涙が止まら
ない。
俺達家族全員、今まで優に何度助けられたか。
そんな優が病気に負けるわけがない。
今はただただその薬が効いてまた元気になって戻ってきてくれることを願
うばかり。
ブログに書いたら何か少しでも願いが届くような気がしたので。