13.母の手② 2017年04月07日 | 家族 小学3年生の頃、病気がちだった。遠足の前は必ず熱が出るし、修学旅行なんて、とてもじゃないが、考えるだけでも風邪を引いた。母親は、知恵熱とか言うけど、自分でもよく分からなかった。 今日も、学校で体育の授業の前に、熱が出て、保健室に行った。 「また、熱が出たの?」と先生が言って、心配そうな顔をして、オデコに手をやり、体温計を私の胸に指した。 保健室の先生の顔を見たい気持ちがあって、体が勝手に熱 . . . 本文を読む