4.クリスマス 2006年12月04日 | 冬の物語 12月24日。クリスマスイブだというのに彼女に仕事が入った。 町の商店街を抜け、人通りが少なくなる通りにある小さなBARで彼女と待ち合わせをしていた。 このBARは、お洒落で老若男女に人気があった。マスターは30歳くらいの男性で、温かく味がある人だ。 「いらっしゃいませ。」私がドアを開けると、声優のような甘い声で迎えてくれる。 「彼女と待ち合わせをしてて、ひとまず一人でお願いします。」私 . . . 本文を読む