17.wind bell 2006年08月26日 | 秋の物語 蝉の声も徐々に衰え始め、冷たい風が朝夕吹いている。その風に誘われ窓の外に吊り下がっている風鈴が居心地いい音を鳴らしていた。 高校に入ってからのヨシコは、見るもの全部違ってグレていた。タバコを吸うようになったし、髪も茶色に染めた。 母親が癌で死んでからというもの荒れてしかたなかった。どうしたものかと頭を叩いてもどうにもならなかった。 私が母親代わりの様に女の人を家に連れて来るのも気に入らない . . . 本文を読む