私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

“我女之語”と大神は・・・

2019-02-14 09:16:21 | 日記
 <アガムスメノカタル>ことを聞いた綿津見神は、早速、“聟夫<ムコノキミ>”火遠理命に問いただします。

    “今夜為大歎<コヨヒオオキナルナゲキシタマヒツトモウセリ>。若有由哉<モシユエアリヤ>”

 「今夜の深いため息は、なんぞわけでもございますのか?」
 と。
 今まで、此処に来られて三年間もたつのですが、その理由も何も聞いてありません。それも、大変、不思議がられておいでになられていたのでしょうか。それらはすべて可愛い娘のためにでしょうか、今までの疑問も合わせて、この際とお思いになられたのでしょうか

       “亦到此間之由奈何<マタ ココキマセル ユエハ イカニゾト トイマツリキ>”

 です。
 それまで、「あなたは何故??」と、その理由など何も聞かなかったのに、今となって、どうしてだろうかと思いますが、どう思われますか??????
 父親の愛娘を思うが故に、もし、その原因を聞きただすことによって、それが、毎日毎日、このように楽しく過ごしていた二人を、敢て、引き裂く原因になるのではないかとお考えになられてからではないでしょうか。それ故、娘から、その夫のことについて聞いてほしいと云って来られたのを機に、「是ぞ、絶好のチャンス」とばかりに、今まで胸に秘めていた疑問を“聟夫<ムコノキミ>”にお尋ねになられたのです。