侍女から
「井戸の傍の木に麗しき壮夫<オトコ>がいて、彼から水を所望されたので差し上げたにもかかわらず、オトコは水は飲まず、この器<モヒ>にオトコの頸にかけていた璵を入れたのです。余りびっくりしたのでそれを持ち帰ったのです。」
と、その経緯を聞いた豊玉毘売について古事記には
“思怪。出見。及見感。目合而。”
と書いてあります。これをどう読めばいいのでしょうか。そこでまた宣長よりですが、
「アヤシト オモホシテ イデミテ スナワチ ミメデテ マグハヒシテ」
と有ります。
「不思議な事だと思って、自ら門の外に出て見た。そして、一目見るなり恋に落ち、互いに目と目を見合わせた。」
です。
“見感”は<ミ メデ>で、一目見て、お互いに感じがよくなる、好きだという思いがほとばしるように出る様子を云い、また、“目合<メグアヒ>”は、「お互いに目と目が合って」という意味ですが、その奥にある心は男女がお互いに思い合い、好きになって、やがて二人が結ばれると言うことを意味しているのです。
しかし、可哀そうなのは豊玉姫の侍女です。折角の恋も、忽ちに、失恋です。彼女のその後は一生独身で、海の宮殿で年老いてしまったのではないでしょうかね。物語はその辺りは随分と非人情ですよね。綿津見神の宮殿には誰かいい男はいなかたんでしょうか。きっと彼女も大変な美人だったことには間違いないよな気がしますが?????
「井戸の傍の木に麗しき壮夫<オトコ>がいて、彼から水を所望されたので差し上げたにもかかわらず、オトコは水は飲まず、この器<モヒ>にオトコの頸にかけていた璵を入れたのです。余りびっくりしたのでそれを持ち帰ったのです。」
と、その経緯を聞いた豊玉毘売について古事記には
“思怪。出見。及見感。目合而。”
と書いてあります。これをどう読めばいいのでしょうか。そこでまた宣長よりですが、
「アヤシト オモホシテ イデミテ スナワチ ミメデテ マグハヒシテ」
と有ります。
「不思議な事だと思って、自ら門の外に出て見た。そして、一目見るなり恋に落ち、互いに目と目を見合わせた。」
です。
“見感”は<ミ メデ>で、一目見て、お互いに感じがよくなる、好きだという思いがほとばしるように出る様子を云い、また、“目合<メグアヒ>”は、「お互いに目と目が合って」という意味ですが、その奥にある心は男女がお互いに思い合い、好きになって、やがて二人が結ばれると言うことを意味しているのです。
しかし、可哀そうなのは豊玉姫の侍女です。折角の恋も、忽ちに、失恋です。彼女のその後は一生独身で、海の宮殿で年老いてしまったのではないでしょうかね。物語はその辺りは随分と非人情ですよね。綿津見神の宮殿には誰かいい男はいなかたんでしょうか。きっと彼女も大変な美人だったことには間違いないよな気がしますが?????