私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

余りにも大きい溜め息に・・・

2019-02-13 09:00:45 | 日記
 三年もの間、かって聞いたことのない大きな溜め息です。それを聞いた豊玉姫は驚いて、早速に父親に
 
       “三年雖住。恒無歎<ミトセ スミタマヘドモ ツネハ ナゲカスコトモ ナカリシニ>” 

 「今までに聞いたことのないような今夜の夫である火遠理命の“大一歎<オオキナル ヒトツノ ナゲキ>”は、
  
       “若有何由故<モシ ナニノユエアルカト>”

 その理由は何でしょうかね???」と尋ねます。

 ここで、またま又、一寸待ってと言いたいのですが??

 どうして豊玉毘売は夫である命に、直接に、尋ねないで、父親に尋ねてもらったのでしょうかね????
 
 今までには聞いたことんない夫の余りにも大きすぎる歎きの声が、突然に、一つだけ、辺り一面に轟きます。それを耳にした毘売は、甚く、心配され自分では、どうしても恐ろしくてその原因を問いただせなく、いたしかたなく、父親から尋ねてもらうのがよいとお考えになられたのでしょうか。
 大層な心配事で、自らは怖くて、決して、聞き出せないような切羽詰まった純真な乙女心を「若有何由故」の五文字は言い表わしているのではないでしょうか???
 そんなことまでもが頭をよぎるような書きぶりに、今日も又、感心して読んでいます。
 
「そげえな よみかたー しょうるけえ いつまでたっても おわらんのじゃあ ねえけえのう」
 
 と、お叱りは当然だと思いますが・・・・????