私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

綿津見神が用意していたのは・・・・

2019-02-05 10:23:51 | 日記
 海神<ワタノカミ>は火遠理命を宮殿に招き入れ、特別に設えた敷き物に座らせます。美智皮<ミチノカワ>は兎も角として、絁畳<キヌダタミ>(太い絹糸で織ったジュータン)にです。当時と云っても「弥生時代」ですが、既に、日本でも絹織物が使われていたのです。
 このような大変高価な調度品を用意して「おもてなし」をしたのですが、更に

    “百取机代物<モノトリ ノ ツクエシロノ モノ >”
    
 を準備して饗応します。
 この「百取」の「百<モモ>」は数量が多いことで、「取<トリ>」は手に持つ物を数えることで、「数量の多いこと」を言い表わします。「机代」机の上に供える色々な物を意味し、これは女性側の親が婚礼の相手方の婿さんへ供へる婿取のための結納品である「禮代<イヤシロ>」を机の上に一杯並べて歓迎したと云う事です。

 これまでに準備万端な饗応です。事前に知らなかったならば、これだけの準備はできないと思います。と云う事は、塩椎神から知らせが綿津見神に届いていた証拠にもなるのではないでしょうか????