なちゅらる

自然に生きていきたい

楽しみ方

2007-05-20 | 絵画
大阪中ノ島の国立国際美術館で開催されているベルギー王立美術館展に行ってきました
ここは前にもご紹介しましたが、完全地下型の美術館です

東京で開催され、その情報から今までと違った楽しみ方ができるのかな~
とワクワクしながら足を運びました




今回の目玉でもある「イカロスの墜落」 ブリューゲル(父)?
 
 神話を題材とした作品で、幽閉されているクレタ島から脱出するため、父は翼を作り、
 息子イカロスに高すぎず、低すぎず飛ぶように指示しますが
 若いイカロスは大空高く太陽に近づこうとしたので、海に墜落してしまいます

 無謀さや愚考への警告と同時に、農民や羊飼いの姿が、勤勉と労働の美徳を示しています

 作品の右下、船の手前にイカロスの足が見えますか




「婚礼の踊り」ブリューゲル(子)

 「イカロスの墜落」はブリューゲル親子の父の作品であろう・・・と言われていますが
 「婚礼の踊り」は間違いなくブリューゲル(子)の作品です
 後方机で祝福されているのが花嫁ですが、主役の彼女が踊ってないのは妊娠しているからだとか




「シューマンを聴きながら」
 音楽を聴く情景ではなく、音楽に没入する姿が描かれています


「イタリア絵画ギャラリーのネーデルランド総督レオポルト・ウィルヘルム大公」
 とても一度では読めない作品名です
 大公のコレクションが描かれていますが、凄いですね~
 当時、特に貴重な絵にはカーテンをかけて保護していました
 グリーンのカーテンがかかった絵は、ラファエロの「龍を退治する聖マルガリータ」です




「陽光の降り注ぐ小道」
 
 今回、油彩画誕生の地がベルギーだと初めて知りました
 一つの絵の中の物語を解る範囲で楽しみ
 最後は暖かい光に包まれて帰ってきました