なちゅらる

自然に生きていきたい

火の国

2007-05-02 | お出かけ


朝早く、誰もいない二の丸広場から、熊本城を見上げます

息子の応援を終え、一人で熊本を散策しました

築城400年を迎える熊本城は
                            加藤清正公が築いたお城です




大天守に登ると雄大な阿蘇の山並から熊本の町が一望できます

狭い階段を登りつめた足を休めるため、ベンチに座っていると
隣に優しそうな老夫婦が来られ「ここに又来れて、本当に良かったですね」
お二人で、それは嬉しそうに話しておられました

享年50歳、奇しくも生まれた日と同じ、6月24日にこのお城で亡くなった清正がそこにいるように感じました



籠城を考え、銀杏の木を植えたことから、別名「銀杏城」と呼ばれる熊本城
「この木が天守閣より高くなった時、城に異変が起こるだろう」
その清正の予言が適中したのが国内で最後の内乱「西南戦争」でした

戦火の中、焼け落ちずに残った宇土櫓 中を歩くと不思議な空気を感じました



二様の石垣 右が清正時代、左が細川時代の石垣角
上に向かうほど急角度になり天端では絶壁です
敵の侵入を防ぐ為に考えられた武者返しです




天守閣の屋根に小さな命が          急勾配の石垣にも



沢山の矢幡に見送られながら、次は市電に乗って水前寺成趣園に向かいます




富士山から東海道五十三次を模した庭園は、時間が止まってしまうような静かな空間です

86歳の上品なおばあさんが、御茶屋から出てきて園内の様子を説明して下さいました
池の水は湧き水でかれることはないそうです



雄大な阿蘇山は、とてもカメラに収めることはできません
外輪山の大きさを考えると、エベレストよりも高い山だったとも言われています



修学旅行でとても印象に残ってた米塚
昔神様が収穫したお米を積み上げて出来たという伝説があり
頂上のくぼみは、神様が貧しい人たちにお米を分け与えた名残りと伝えられています


一人旅の味を覚えて、次はどこに行こうかな~と考えながら帰路についたki-rinでした