なちゅらる

自然に生きていきたい

静寂

2007-01-20 | 絵画


毎年開催される「イタリアボローニャ国際絵本原画展」で有名な
西宮市大谷美術館を訪れました

1971年、元昭和電極社長、大竹竹次郎氏が収集したコレクションと宅地を
西宮市に寄贈したことで開館したこの美術館は、閑静な住宅街の一角にあります




最初に目に飛び込んでくるのが
まるで、屏風絵のような窓越しの日本庭園です
本当は、この倍ほどの広さなのですが、オバサマ方がいらしたので半分だけで




日本庭園の奥には、和室もあり、左側がカフェになっています



今回の展覧会は「日本画の風情」 で、所蔵品の中から50点が展示されています

伊東深水「吹雪」 とても可愛くて、ここだけがぱぁ~っと明るく感じました



西村五雲「冬暖」 おさるさん親子の表情がなんともいえません


今回、あまりなじみのない日本画で初めて目にするものがほとんどだったのですが
解説を読んでいる中で、ふと書き留めたくなった解説がありました。


色が少ない冬に、緑や赤が描かれている絵でした

「歳寒三反」(さいかんさんゆう) 
    冬の寒さに耐える三種の植物「松・竹・梅」あるいは「梅・水仙・竹」
 論語にある「歳寒松柏」(さいかんしょうはく)
    松や柏が厳寒であってもその葉の色を失わないことから
    苦難に遭っても節操を曲げない君子のたとえとして用いる。

日本画は色が少なく華やかさには欠けるものが多いとは思いますが
静けさの中に、力強さを感じました
もっと、奥深く知識があれば面白いだろうなぁ~
と日本画にも惹かれていくki-rinでした



帰りに「福袋」があり、今までお正月にも買ったことの無い「福袋」を初体験
ボローニャの一筆箋&封筒のセットが3つ、他にもポストカード2枚、クリアファイルがついて、1000円でした




この日のランチは閑静な住宅街にポツンとあるイタリアン
1946年に誕生したレストランで、現在は2代目アベーラさんが腕をふるっています