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ゆるふわ屋。 - 鏃キロク・若林浩太郎のブログ -

シナリオライター若林浩太郎のblogです

こりゃ確かに翼を授かっちゃいそうだ

2006年06月27日 21時57分15秒 | レビュー
本日、遂に例のアレを買いました。
ちゅうか話題的に遅せーよ!
ってくらいのアレですね。

そう、翼を授ける例の栄養ドリンクっぽい飲み物です。
「レッドブル」っていう……
最初はセブンイレブン限定販売かと
思っていたのですが、どうやらそうではないようです。

ファミマで、なんとなく買ってみました。
かなり高いです。
内容量250mlなのに250円(税抜き)です。

で、いま飲んでみました。
味の感想!
すげえ、確かに翼を授かっちゃいそうだぜ。

オロナミンCを3~5倍に濃縮して、
それを液体に戻した感じ?

もし「あぶない飲み物です」って手渡されたら、
匂いだけで「ヤヴァイ、逃げなきゃ!」って思って
騙されちゃいそうな代物です。

売りとしてはアルギニンなるものが
多く含まれている点でしょうか。
あと、カフェイン。

アルギニンについて、詳しく知らなかったので
調べてみました。

こちら

まあ、スポーツする人には必要ですよ……っていう。
少なくとも、2回飲みたいモンじゃねーな(w

フロントミッション5 レビュー

2006年05月21日 17時24分37秒 | レビュー
FRONT MISSION 5~Scars of the War~

スクウェア・エニックス

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「フルメタル・ジャケット」

このタイトルに聞き覚えのある方は、
いまどれくらい居るのでしょうか。

故スタンリー・キューブリックの映画であり、
名作として知られる作品です。

私、つい2年ほど前まで
この映画の存在を知りませんでした。

連れの家へ遊びに行った時、
DVDで見せてもらったんです。
その時、はじめて「ファミコン・ウォーズ」の
CMの元ネタが分かりました。

こないだ、本屋で「ジジメタル・ジャケット」なる
漫画が置いてあるのを見ました。
内容も何も知りませんが、タイトルを見て笑いました。

簡単にフルメタル~の内容を紹介しますと、
戦争映画です。

ベトナム戦争を描いた映画で、
物語は大きく前半と後半に分かれます。

前半はベトナムで戦う兵士を送り出す為に
徴兵した若者を兵士にするため鍛えあげるサマが描かれています。

我々、日本人には身近な存在とは言いがたい
軍隊というものがどういうものなのか、その一端を知ることができます。

余りの凄い存在感に、キューブリックが急遽
登用したと言われている鬼教官が出てきます。

「お前らはクソ虫だ!
 これからはクソする前にサー(教官)とつけろ分かったか!
 返事はどうした!?」

「さっ……サー・イエッ・サー!」

てな感じで、鍛えられていくわけですが、
中には「ついていけないもの」も当然でてくるわけでして。
その落ちこぼれが、いったいどんな悲劇を巻き起こすのか。

後半はいよいよベトナム本国での話です。
この映画は、前半部分の『軍隊のノリ』が
引用されることが多い気がします。

名作はどれを取ってもネタとして
引用されることが多いのが特徴の一つです。

そして、このスクウェア・エニックスの看板タイトルである
「フロント・ミッション」シリーズ5作目(正確にはもっとですが)でも
フルメタル・ジャケットのネタが引用されています。

シナリオとしては非常にオーソドックスで、
むしろガンダムSEEDを参考にしたのかと思うような冒頭で
幕を上げます。

ハフマン島を舞台に、引き裂かれた友情。
OCUとUSNに分かれた領土、3人の男と1人の女は否応なしに
敵と味方に別れて戦争に巻き込まれていきます。

このゲームの秀逸なところは、シナリオなどもそうですが
全てがシンプルであるという点です。

そして、ともすれば買った人が二度と
プレイしてくれなくなりそうなシミュレーション特有の
敷居の高さも「10時間におよぶ」チュートリアルで丁寧に説明してくれます。

そしてチュートリアルを終えた時、プレイヤーは
サブタイトルの意味を知ることになるわけです。

その時点でプレイヤーが導き出す……予想するエンディングは、
裏切られることはありません。
マルチエンディングでもなく、無理に変化球を投げてくることもありません。

でも、だからこそ作り手が注力すべき場所に
全てを注ぎ込んでいるのがわかります。

たとえば、戦闘シーンでのヴァンツアーの攻撃の
演出が1ボタンでスキップできたり、また
最初から表示させないようにオプションで変えることも可能です。

基地内を移動するのも、単純にアイコンで表示された
ボタンを選択するだけ。非常にシンプルかつ分かりやすく設計されています。

また、チュートリアルはいつでも閲覧が可能なように
基地にその為のNPCが配置されています。

私は今作FM5が、FM1の正当な続編だと思っています。
1がそうであったように、
主人公と恋人の悲しい運命、
戦争によって左右されるキャラクター達の葛藤。

それが見事に描かれていると思うからです。
私はPS版の2を途中で放り投げてからオンラインを含む
今作以外をプレイしておりません。

ですから強烈な印象を残した「カレン・デバイス」などに代表される
無機物と生命との融合が引き起こす悲しい物語が
描かれている今作をプレイし、
クリアーした後におとずれた感動はひとしおでした。

戦争は悲しい、してはいけない。
銃を手にしたことのない我々の世代だって、それはわかってる。
違うそうじゃない。

この作品はエンターテイメント、娯楽の為の商品です。

時間のない社会人のために、
戦闘中の中間セーブ機能もついています。
1をプレイし、感動した方にはオススメです。

涙声20%配合

2006年05月20日 14時30分59秒 | レビュー
TVアニメ『うたわれるもの』オープニングテーマ 夢想歌
Suara, 須谷尚子, 豆田将, 未海
ランティス

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女性に「ご飯いっしょに食べません?」って
言われて行ったら、マンションの一室に女3人と私1人。
私にしては珍しい光景でした。

なんのコト言ってるかっていいますとね。
まあ、昔バイトでご一緒した人の中で友達になったのが
なぜか女性ばかりで、3人とも既婚だったんです。
一人だけ年下だったかな?

その中に自分の母くらいの歳の方がおられまして。
前日に放送された「北の国から」の最終回の話をしてたんです。

「昨日、北の国からの話をしててね?
 うちの娘たちったら、
 今までの話を知らないんだけど、
 感動して泣くために観るんだって」

その言葉を聞いた時に「な、なんですとーっ!?」と
衝撃を受けたのを覚えています。

極めて能動的に、ストレスを発散する為に泣く。
その為にドラマを観るという行動は
男であり極めてロマンチストな私には無い発想でした。

その後、数ヶ月して今度は劇場にて。
「阿弥陀堂だより」という映画を観ている時のこと。
劇中で、余命あと数ヶ月と診断された夫を気丈に見守る妻が出てきます。
今まで弱音など吐いたことのない夫が、
そろそろお迎えが近いと感じたのでしょう、妻にこう言うんです。

「今まで、ありがとうな」

すると妻役の香川京子さんが声を震わせて
「なんですか、突然」と返すのですが……その声が
余りにも演技っぽくなくって、不意打ちをくらったかのように、
もちろんそんなつもりはなかったのに、
泣いてしまったんですね。

心が、液体の入った器だとしたら、
香川さんの声……楽器から発せられる音波のようなもので
さざなみが、たったような。

泣いてしまったのは私だけではなく、
劇場内で鼻水をすする音とかティッシュで鼻をかむ音が
聞こえてきました。

終わったあと劇場を出た時に、連れが
「泣いてた人多かったな。俺はぜんぜん涙でんかってんけど、
 俺って薄情なんかな?」
そんな風に言ったのを覚えています。
本当に薄情な人は、そんなコトを思ったりしないですよね。

(さきほど気付いたのですが、この亡くなった夫役を演じて
 らっしゃったのが16日に急逝された田村高廣さんですね)

さて、話はようやく本題に入ります。

先日アニメ「うたわれるもの」のOPである
「夢想歌」を購入しました。

ヨドバシ梅田で売り切れてた時には
「手に入らないかも!?」とか思いましたが、
一般向け同人誌「おたくの娘さん 3巻」を買うために寄った
「とらのあな」に置いてあって両方ゲット!

このアニメ、私にしては珍しく見続けています。

地上波だけでも嫌というほど番組が始まり終わる中で
特定の番組を見続けることって少なくなったと思いませんか。
少なくとも私はそうです。

アニメを見続けるキッカケになったのは、
この主題歌でした。

歌い手のsuaraさん
OHPでも試聴ができないので、ライブ映像をご覧ください。
どういう歌声かは、それで分かると思います。

なんていうか、歌声に涙声が……あの時、香川さんの口から発せられた、
心を揺さぶる声が含まれている気がするんです。

カップリングの曲はアニメとは全く関係ありませんが、
とても良い感じのバラードです。

私は2次元だろうが3次元だろうが、
人と人として会ったことのない人には
熱烈に「いれこむ」ことはないので、
決してオーバーに応援はしませんが、
静かに見守りつつ応援しつつしていきたい人ができました。

東京以外でもライブやってくれないかな。
行くかどうかは別にして。

ナイロビの蜂 試写会いってきました

2006年05月11日 22時57分52秒 | レビュー
家族が当てた「ナイロビの蜂」試写会に行って参りました。

でも公開13日ですから。
試写会っちゅうかなんちゅうか、タダで観れるには
越したことないという単純な動機で行ってきたんです。

だけど、それだけでは……もちろん、ない。
この映画の監督とは既に作品を通じてコンタクト済みでありました。

監督フェルナンド・メイレレスの前作は
「シティ・オブ・ゴッド」なんですよ。
えっ、知らない!?

修行が足らーん!!
とか書いてたら既にブラウザの戻るショートカット
押されちゃいそうなのでリンク貼っときますね。

前作はメッセージ性もさることながら、
何より脚本・構成がイケてました。
DVDレンタルは開始されてると思いますので、
興味ある方はどうぞ~。

ミニシアター系で、しかもノーマークのタイトルだったこともあり
「ええもん観た!」って感じたわけです。
この、自分がお宝を発掘したような感触っていうんでしょうかね。

その監督の作品だったので、
少し期待して観てきたんですが。
私的には「納得いかねええええええええッ!!!!」って感じでした。

いや、伝えたいことも分かります。
なぜ主人公が亡くなった奥さんの歩いた軌跡を辿ったのか。
主人公が、どうして奥さんの気持ちを理解できたのか。
それもわかりますけど!!

前作と同じように
「人間の命ってのは平等なんかじゃねェ。
 安いのも高いのもあるのさ。そうだろう、先進国のアンちゃんよォ?」
って感じで鼻先にメッセージ突きつけてこられても、
それは予想済みであり予定調和のうちですから!

そんな予定済みの、いわば映像が違っても
バックグラウンドミュージックは同じ、みたいなものを流されても
泣けやしねえんですよ!

「世界の中心で愛をさけぶ」なんかが話題にのぼってから
映画や原作を読んで、泣けた人は……共感できるかもしれないです。

どうしようもなく、ただそこにある現実を見せつけるだけでは
募金箱にお金を入れるつもりにゃならないんじゃないでしょうか。

やるならエンタテイメントとしての映画の役割を果たして、
その売上のうちの幾らかをユニセフとかに
寄付しちゃったらいいんじゃないのかな、
なんて思っちゃうのは私だけでしょうか。

まあ若者の意見ですけどね。
馬鹿者か稚者(わかもの)かもしれません。

主人公はシュワルツェネガーみたいに強くもないし
漫画のキャラみたいに特殊な能力も持ってやしないんです。
それが残念でならない、そんな風に感じられた映画でした。

敢えて20世紀少年のキャッチコピーを引用するならば……
『悪は生まれた。正義は、まだか』
そんな言葉が脳裏をよぎり続けました。

達観も諦観もできないなら、
たとえ自分が狼でないとわかっていても、
相手が熊だろうが獅子だろうが鯨だろうが、
力いっぱい、噛み付け!!

才能なんて曖昧な言葉に振り回される貴方に (シグルイ 書評)

2006年05月02日 21時50分46秒 | レビュー
シグルイ 6 (6)

秋田書店

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「覚悟のススメ」という漫画のタイトルを、
皆さんは聞いたことがあるだろうか。

十数年前に、週刊少年チャンピオンにて
連載されていた漫画で、作者の名は山口貴由

実に、実に! 多くの固定ファンを持つ
漫画家として名を馳せている。

氏の描かれる漫画は、台詞回しからコマ割り、
キャラのディティールに至るまで、
氏の持つ独特のセンスによって生み出されている。

決して描写力が抜きん出て優れているとは言えないまでも
「表現しようと」試みた跡が氏の漫画の随所に残っており、
そのアクの強さに一目見ただけで拒否反応を起こす読者も少なくない。

そんな、氏がチャンピオンレッド誌上で連載している
「シグルイ」最新6巻が、この度発売された。

古来より、素晴らしい作品には必ず異常なものが
含まれていると批評家は口にした。

だがしかし、異常なものが含まれているものが
必ずしも素晴らしい作品かというと、
勿論そうではない。

「シグルイ」は異常なものの塊で出来ている……と、
言ったら言い過ぎになるだろうか。
いいや、私はそうは思わない。

この漫画の至るところに、
およそ禁忌とされしエロス・グロテスク・同性愛……
そういった表現がちりばめられている。

氏が「ベルセルク」の連載するヤングアニマル誌上で
「蛮勇引力」を連載していた折、目次の作者コメントで
以下のような発言をしていたのを私は未だに覚えている。

「他人(ひと)の為と書いて偽(いつわり)と読む。
 俺は自分の為に漫画を描く」

大きな誤解を招く弊害を、承知で書いた文章だと直感した。

おそらく、氏は読者からの抗議や批判など殆ど意に介さないのではあるまいか。

編集者やその他スタッフと関わるとはいえ、
どの漫画家も基本的に孤独な作業を強いられる。

ファンレターを励みにしている作家も多く居るのは
異論の余地はあるまい。

だとすれば、氏の持つ漫画家としての特性たるや
「才能」「天賦の才」「天然」そんな陳腐な言葉で
片付けられるものではないと、私には思えてならない。

漫画界の重鎮・本宮ひろ志が自らをして「天然まんが家」

呼んでいるが、そのようなチャチで矮小で排他的な単語で
片付けられるものではないのではないか。

独特のセンスは確かに、固定ファンを生み出す武器になる。
だが、それが受け入れられなければ例外なく業界を追われることとなる。

多くの固定ファンを持つ氏だが、
氏の漫画は「うけつけない」という読者はファンの数倍は
存在しているのではないかと私は思う。
ただ「声が聞こえてこない」だけで、存在しているのだと思う。

その危うさたるや、出版社側から見れば諸刃の刃に他ならない。
新人の頃などハイリスクローリターンである。

だがそれでも、氏は漫画を描きつづけているし
氏が原稿を「おとした」のを私は見たことがない。

もしそれが氏の演出でなく「自分のために書く」=
「自分が最初のファンとして描かれている」ことの証明になるとすれば、
自己満足で終わっていない氏の漫画はやはり凄い。

皆さんがどちらになるのかは、どれでもいい……
著書を手に取り20ページも読めば分かるだろう。

だが、これだけは言っておく。
試してみる価値は、あるぜ。